筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
本稿の竿頭が自民党論になる、自分でも嫌になる問題提起は、死滅していく日本民族の悲しい末期の光景の一つだろう。5月27日(木)の自民党政調審議会における“臨時LGBT狂”下村博文はノンポリで、稲田朋美のような確信犯の隠れ共産主義者ではない。稲田朋美のような共産党秘密党員でもない。が、下村は共産党の操り人形と化し、政調審議会に参集した自民党議員の過半が猛反対するのを無視し恫喝的に「政調会 了承」を飲ませた。何が下村博文をかくも狂わせたのだろう。
もう一つ、今般の自民党LGBT紛糾で浮き彫りになった特徴の一つは、マスメディアによる、山谷えり子・参議院議員に対する中傷誹謗というより言論弾圧の酷さ。例えば、「山谷は、《スポーツ競技において性自認で女性だと詐称し女子競技に参加する男性がいる》などと発言をした。撤回しろ!」(東京新聞WEB、5月21日22時25分)などは、この山谷議員への脅迫的な言論弾圧の氷山の一角。
山谷えり子・議員が実際にこの発言をしたか否かは確認していないが、もし発言したなら、事実に即しており正しい。正しい発言に対し「衆を恃んで撤回しろ」は批判や非難の枠を超えた集団リンチ。威力業務妨害罪にも該当しよう。山谷えり子・議員はまさに、共産党諸団体や共産党直轄『東京新聞』の毒牙に襲われている。かくもLGBT運動団体は、暴力団やオウム真理教よりはるかに怖ろしい。
付言する。IOCは、かつてはLGBTを問答無用と門前払いしたが、2004年頃よりLGBTに対し、外形やホルモンの厳格な医学的検査を経て生物学的「男」「女」が確定できた場合には参加できるようにした。即ち、IOCは今でも「gender-identity=社会的な性自認」を一切認めていない。スポーツ界の「性」は、あくまでも「医学的性 sex」のみ。「社会的性 gender」を完全排除している。
(備考)私の体験。米国留学中、米国人が発するsexが、female or maleの意味で、「性交」の意味では一度も使用されなかった。初めて米国に入国した日本人男性が、入国手続きでsexの欄に「once a week]と書いたとの笑い話は、実話である。性交を意味する「セックス」はどうも日本語のようだ。外来語に分類できない。