「旧皇族の復籍」妨害に全力疾走の“赤い山羊”八木秀次 ──“天皇制廃止狂の正体”を厚化粧隠しする八木秀次の“二枚舌話法”

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 八木秀次が“若手保守のホープ”として論壇(備考)に頭角を現した、そのスプリング・ボードが、『夫婦別姓大論破』『女性天皇容認論を排す』の二冊。前者は1996年(三十四歳)、後者は2004年(四十二歳)に出版された。だが、八木秀次の本当の信条は、「夫婦別姓でいい」「女系天皇でいい」。天皇制廃止の“隠れ共産党員”だから、この方が当たり前で、怪訝に思う方が間違い。

(備考)論壇に限る。学界ではない。八木秀次は、憲法学界とは今も全く無縁の“学界なき野良犬教授”

 “隠れ党員”の八木秀次は、自分を“保守”だと誤解する人々を、1996年以来せせら笑ってきた。二十三年ほどが経つ今も、そうだ。特に、八木秀次が最も嘲笑し軽蔑している御仁が竹田恒泰氏。天皇制廃止狂の「反日」極左としか対談しない竹田恒泰氏は、八木秀次との共著『皇統保守』をどう始末つける積りなのだろう。

第一節 “非・本心”「女性天皇・女系天皇反対論」をぶつ八木秀次の“偽装レトリック”

 ここでは、女性天皇・女系天皇の創設による天皇制廃止を心底に潜めながら、表面上では、それとは180度真逆の「女性天皇・女系天皇に反対する!」と、真意隠しのレトリックを展開する、狡猾な八木秀次の“二枚舌名人芸”を解剖する。

 この二枚舌名人芸の八木秀次の嚆矢は、『VOICE』2004年9月号に掲載の、タイトル「女性天皇容認論を排す」。表題からすれば、一見、私と同じ立場に見える。が、じっくり噛んで再読すると、八木論考からは赤い汁が垂れてくる。例えば、次の文は、その一つ。

「私とて、女性天皇に絶対反対ということではない。男系継承という道を探して、万策尽きた場合には、女性天皇も女系天皇もやむを得ないと思う」(注1)。

 安定的な男系継承の確保は、後述するようにいとも簡単。「万策尽きた場合」など万が一におきない。なのに、なぜ八木秀次は、不必要な「万策尽きた場合」をわざわざ想定するのか。答えはこうだ。八木秀次の本心は、後段の「女性天皇も女系天皇もやむを得ない」にあるからだ。それ以外の「なんたら、かんたら」はすべてレトリック。本心隠しが目的の、厚化粧の粉飾文。

 安定的な男系継承は、コミュニスト宮内次官・加藤進の策謀で1947年10月に「皇族」を剥奪された旧皇族を(注2)、特例法か、国会の立法を伴わない行政措置か、で復籍させれば、簡単に確保できる。旧皇族のなかに若い男系男児は、旧四宮家だけだが今も七~八名おられる。この方々に独立の宮家当主になって頂くだけで、これから百年近く、安定的皇位継承は大丈夫。

 いや、「加藤進陰謀で皇族を剥奪された旧皇族の、その復籍だけでは心配だ」と考え、明治天皇の“科学に適うご聖旨”「安定的な皇位継承には、十四~十五宮家が不可欠」を踏襲的に墨守すべきだと主張されるならば、1920年から1943年にかけ、1907年の皇室典範増補に従い、臣籍降下された十二名の旧皇族の末裔を、上記に加えて復籍させる策を採ればいい。この十二名については、中川八洋『徳仁新天皇陛下は、最後の天皇』第二章に表2として掲げている(注3、82頁)。

旧皇族の復籍を主張しているかに演技しつつ、旧皇族復籍の妨害・阻止を企む八木秀次のトリック

 1920~43年の「皇族の臣籍降下」十二名に関し、八木秀次は一言も触れたこともない。ここでは、いったん八木秀次は極度な無知・無学で、「1920~43年臣籍降下を知らなかった」ことにしよう。

 しかし八木秀次は、1947年10月に皇族剥奪された旧皇族の復籍の方は、詐欺師の才をフル稼働し、保守や民族系が主張する“全男性皇族の無条件即時復籍”論を、共産党側に立って断固拒絶する。この八木の“犯罪アジプロ(共産革命運動)”を看過してはいけない。放置してはいけない。「旧皇族の復籍」反対論を秘めた八木秀次の詐欺師型レトリックを見抜けず誑かされるのは、日本会議や神社本庁に巣食う民族系が水準以下だからである。八木は次の主張をなし、これ以外を主張しない。だが民族系は、これすら喝破できない。

 八木第一詐言;「高松宮家や常陸宮家など、廃絶寸前の宮家が、旧十一宮家の皇統に属する方々を養子に迎える。この場合に限り、旧皇族は皇籍に復帰できる

 八木第二詐言;「旧皇族の方々が、現在の女性皇族と御成婚なされた場合に限り、この旧皇族は皇族に復帰できる。すなわち、この場合に限り、新宮家を持つことができる」(注4)。

 アクドさが爆発している「八木第二詐言」から糾弾する。これは、ご独身の現・女性皇族と旧十一宮家の皇族の末えい男児とが御結婚に至られる可能性などゼロの、非現実を前提とした詭弁。ご独身の現・女性皇族と旧十一宮家の皇族の末えい男児とが御結婚に至られる確率は、考えられる限りあり得ず、ゼロ。このことは、戦後の現皇室の七十年史において明らかに過ぎよう。また、秋篠宮眞子内親王殿下の御行動を見ても、一目瞭然ではないか。

 今上陛下は、旧皇族の北白川宮家のお姫様とのご婚約をなされず、1958年、平民の正田美智子嬢を御選びになられた。新天皇におなりになる徳仁皇太子殿下は、久邇宮家の清楚・優雅にして超美貌のお姫様とのご結婚を選択されず、小和田雅子嬢をお選びになられた。秋篠宮殿下もまた同じ。つまり、「八木第二詐言」は、現実でない架空の絵空事を嘯く、詐欺師特有の空疎な騙し言葉。

 では、「八木第一詐言」はどうか。これは、二つの重大な問題を孕む。一番目は、現実的に極めて非現実である事。二番目は、天皇制廃止の特効薬になる事。実際にも、これは共産党の天皇制廃止革命から考案されたもので、威力抜群の皇室内爆弾テロ。八木は、天皇制廃止を狙い、これを吹聴する。「八木第一詐言の1」から解剖しよう。

 旧皇族は、伝統と栄誉ある宮家の末裔である。自分の御家復興を願っているのであって、その結果、皇族になるのである。「ただ、皇族になりたい」「宮家ならどこでもいい」など、旧皇族の発想の枠内にはない。八木の発想は、共産主義者に共通する、「家」の重みを破壊する乞食階級のロジック。

 宮家を代々維持していくことは、並大抵の努力では済まない。旧皇族が、その祖先の宮家復興という並々ならぬ矜持と祖先への高貴な義務意識が無くては不可能な事。また、この矜持と精神と義務意識こそが、皇族の尊貴の淵源。政府・国民は、この皇族の尊貴の淵源を尊崇し、ただひたすら奉仕申しあげることが、旧皇族復籍(伝統的宮家復活)の根本要諦である。

 そもそも高松宮家/常陸宮家だけをどうして復活しなければならないのか、八木秀次は理由を述べない。また、この八木のロジックに従えば、明治時代に断絶した、名門中の名門である桂宮家や有栖川宮家を復活しなくてもよいとなるが、八木はこの理由を述べる必要があろう。

皇統への「養子」制度は、小室圭型朝鮮人に皇族を占拠させて、天皇制廃止を図る共産革命戦術

 さて、「八木第一詐言の2」を解剖しよう。八木秀次は、“赤モグラ”百地章とともに(注5)、井上毅の“叡智の結晶”皇室典範第九条「養子の禁止」を改悪して(注6)、皇族に養子縁組を可能とさせようと提案する。両名の目的は、①女性皇族を小室圭型の朝鮮人ペテン師と結婚させ、国民に「皇室なんて要らない」「天皇制度は気持ちが悪いから、廃止しようよ」の声を、国内に巻き起すこと。

 また、②女性皇族への養子制度づくりは女性宮家づくりに他ならず、八木秀次と百地章こそ「女性宮家」革命をリードする最も狡猾なアジプロ屋。彼らは、「自分たちの《養子》は旧皇族に限る」だというが、それはスーパー屁理屈。皇室典範第九条を廃止する典範改悪において、「養子は、旧皇族に限る」改悪など、立法のルールにおいて不可能なこと。このような典範改正は、他の法律改正と同じく、一般的・普遍的な「養子禁止の撤廃」に、必ずなる。

 しかも、すでに“女性宮家を創れ”の国会議決がある。典範第九条「養子禁止の撤廃」は、必ず、女性宮家創設の皇室典範改悪とセットになる。必然的に小室圭などの朝鮮人が女性皇族の「養子」に入り、“女性宮家の実質的な当主”になる。

 ③八木は、2004年『VOICE』論考で、高松宮家や常陸宮家の継承を屁理屈に挙げる。が、屁理屈は屁理屈。それ以外ではない。「高松宮家、常陸宮家」の二宮家の再興などマイナーな問題で、メジャーな旧皇族の「久邇宮家、賀陽宮家、東久邇宮家、竹田宮家、朝香宮家、伏見宮家、北白川宮家、閑院宮家、梨本宮家、山階宮家、東伏見宮家」という“十一宮家再興”が実現すれば、この過程で瞬時に解決している。

 そもそも「久邇宮家、賀陽宮家、東久邇宮家、竹田宮家、朝香宮家、伏見宮家、北白川宮家、閑院宮家、梨本宮家、山階宮家、東伏見宮家の十一宮家は再興しなくていい」と、その復興を妨害する八木秀次が、「高松宮家と常陸宮家の二宮家だけは再興すべきだ」と主張すること事態、目を引ん剥くトリッキーな論理矛盾(齟齬)が甚だしい。究極の論理破綻ともいえる。

女性皇族と御結婚された旧皇族は「皇族」にするが、小室圭と同じに扱い、皇位継承権を与えない

 八木秀次は、口先では“皇位は男系男児のみ”と言いつつ、女性宮家を断固主張する。なぜなら、八木秀次は、復籍を希望する旧皇族は皇族となっても皇位継承権を有さない(=剥奪される)とするのだから、そんな複雑怪奇な復籍なら、旧皇族の中で復籍希望者は一人もいない。男性皇族でありながら皇位継承権を有さないとなれば、それは、皇室典範第一条の全面改正が必要となる

 八木の復籍論は、かくも異常な特殊復籍論。実態的には、“過激な旧皇族の復籍反対論”に他ならない。では、“過激な旧皇族の復籍反対論”を反転的に特殊復籍論に置きかえた“天下一の詐言師”八木秀次の目論みは何か。

 八木の狙いは、「養子の禁止の撤廃→女性宮家の創設」。八木秀次は、女性皇族とご結婚されるという特殊条件の制約下で“旧皇族の復籍”を可能にして上げましょう」の甘言を振りまくが、この女性皇族が宮家の当主になる事を前提にしている。だから、典範第九条の「養子禁止」を撤廃するのである。養子の禁止の撤廃は女性宮家の創設と一体で同義。女性宮家が創設される前提においてしか養子制度の導入はありえない。こんなこと、小学生でもわかる。

 しかも、この制約では誰一人として旧皇族は復籍を希望しないから、結局、典範改悪による養子禁止の撤廃だけが残る。そして、この養子禁止の撤廃という典範改悪によって、小室圭は宮家当主となった秋篠宮眞子内親王の皇配(夫)となり皇族となる。このような、得体の知れない/素姓の知れない貧民や朝鮮人たちが皇族となって皇室内を闊歩するのを八木秀次は目論んでいる。これが、「八木第三詐言」の核心。

 八木第三詐言;「女性皇族と御結婚された旧皇族は、史上例がない「養子皇族」となる。当然、小室圭が秋篠宮家に養子に入ったと同じに扱い、皇位継承権は与えられない。また、この女性皇族はこのご結婚で《女性宮家》の当主となり、皇位継承権が付与される」

 これに関する八木秀次の具体的な言及部分は次。実に巧妙に、上記の第三詐言の「」内を、明確には書かない。代わりに、次の一文のごとく、ムード音楽的な“さらり間接表現”で、上記の第三詐言を完全に含意させている。“天下一の詐欺師”八木秀次の騙しの文才や語りを、過小評価してはいけない。騙し表現は、一般国語力とは次元を異にし、高級な国語力など不要。

「この旧皇族の方々が、紀宮殿下(2004年時点でご独身)を初め、現在の内親王殿下や女王殿下と結婚され、そこに男のお子様がお生まれになれば、そのお子様が皇位継承資格者となる」(74頁)。

旧皇族の方々が直接に皇位継承者となるのは今日の国民感情からして難しい(=俺様は、旧皇族の復籍には絶対反対だぜ。なぜなら、それこそ皇位継承権を持っており皇統が安定するからだ)・・・。旧皇族の方々が現在の内親王殿下や女王殿下と結婚され、その間に生まれた男子のお子様がいずれ行為を継がれることにする」(63頁、『正論』2004年1月21日付け)。

 八木秀次の文章を読む時は、「KING神主」や2019年3月に181億円を詐欺し逮捕された吉野美穂子の動画を何度も繰り返し視聴すること。詐欺師の言説に精通しない限り、八木秀次のトリックを喝破する事は決してできない。例えば、八木の「男のお子様が生まれれば皇位継承権を与える」とは、「旧皇族本人には、皇位継承権を与えない」という意味の遠回し表現。が、これをすぐ直覚できなかった読者とは、すでに騙されたことになる。人の思考を痺れさせる一流詐欺師・八木秀次の言葉は、実に怖い。

 八木秀次流の詐言の特徴は、仮定に仮定を重ねる詐欺師特有の手口の駆使。第一段階の八木仮定は、「旧皇族の方々が、現・女性皇族と結婚なされる」という仮定。この仮定は、空想家が妄想した架空の絵空事ようなもので、非・現実的だし、“空無な虚構”の極み。第二段階の八木仮定は、この空想家の妄想が偶然から現実になっても、このご結婚から男児が生まれる可能性は「七億円宝くじに必ず当たる」確率とほぼ同じなのに、八木は「必ず男の子が生まれる」と詐欺仮定を吹聴する。

 皇位継承は、喫緊かつ現実問題。仮定を弄ぶものではない。だが、八木は仮定に仮定を重ねる非現実の妄想に読者を麻痺させて、ハーメルンの魔笛のような法螺を吹く。なぜか。八木は、民族系の「旧皇族の復籍」運動を油断に追い込み妨害し、共産党や朝日新聞による女性宮家キャンペーンに国民が洗脳されていく、その時間稼ぎをしているのである。

 現に、日本会議も神社本庁も、旧皇族の復籍運動を展開したことすらない。愛国の精神が腐食して存在しない日本会議や神社本庁ら民族系は、“日本随一の共産党員詐言師”八木秀次と“赤モグラ”百地章に洗脳的に呪縛され、思考も行動も麻痺・硬直し、天皇制度の護持を完全に忘却した。

「百地章は女性宮家論の急先鋒」を見抜けぬ、“度外れの白痴”日本会議は“スーパー国賊”団体

 典範「養子禁止」撤廃と女性宮家創設は同義。だが、日本中の最低クズ人間が烏合の衆となって屯する日本会議は、これすらわからない。馬鹿は死ななきゃ治らない。日本会議は、ブックレット『女性宮家創設 ここが問題の本質だ!』を2012年11月に出版した。これこそは日本会議が、愛国心などとは無縁な腐敗しきった痴呆老人の団体である絶対証拠。

 なぜなら、このブックレットの執筆者は、「櫻井よしこ、竹田恒泰、百地章」の三名。だが、百地章こそは女性宮家創設の急先鋒ではないか。百地章が、「養子の禁止」条項の皇室典範第九条の完全削除論者なのは誰でも知って居よう。その最初のアドバルーンは、『VOICE』2006年1月号。

 養子制度の皇統への導入は、女性宮家づくりが筆頭目的。女性宮家と養子制度は不可分の表裏一体。つまり、「養子論」の百地章こそは、八木秀次とともに、女性宮家づくりのアジプロ工作員のトップ・ツー。女性宮家づくりは、朝日新聞の十八番ではなく、百地章と八木秀次を通して、日本会議と産経新聞の十八番であった。

 そんな百地が「女性宮家反対」を口にするのは、強盗が大金持ちの邸宅に「何かお手伝いしたい」と、家の中に上がり込んでせっせと掃除している光景に同じ。現に、百地章とは、共産党派遣の“日本会議と神社本庁を共産党の傘下に組み込むのを任務とする潜入モグラ”ではないか。

 要は、「女性宮家に反対」するなら、必ず「養子反対」の声を張り上げなくてはならない。「“養子制度”絶対反対!」を主張しない“女性宮家反対”は、麻薬中毒患者の「喫煙反対運動」と同じ。

 なお、百地章が「養子反対」の理屈で女性宮家創設推進をしているのを分析した私の論文は、2012年5月に発刊した『撃論』第五号に掲載されている(86~103頁、注7)。タイトルは「女性宮家と養子は、皇統紊乱そして天皇制廃滅」。つまり日本会議は、半年前の私の論文を無視し、“赤モグラ”百地章の洗脳文を中核に据えた上記のブックレットを刊行した。日本会議もまた、百地章と同じく、意識した“共産党の別動隊”であり、自民党に潜入する“赤モグラ”ではないだろうか。

八木秀次は、女性天皇・女系天皇を導入すべく、皇室典範第一条を改悪し男系男子の廃止も狙う

 八木秀次の天皇制廃止革命の方策は二つ。双方に軽重は無く、八木は双方いずれをも絶対重視している。その一つが、直接的な天皇制度廃止としての天皇位の長期間の空位であり、そのための皇太子の廃太子である。2007年から2013年にかけ、八木はこれに全力投入した。

 もう一つの八木秀次の天皇制廃止は、2004年から(2019年の今に至る)十五年間も革命情念を燃やし続けている皇室典範を破壊的に大改悪し、「女性宮家を創設して朝鮮人の養子O.K.」「女性天皇/女系天皇O.K.」にして、天皇制を廃止に導く事。

 前者の「朝鮮人の養子O.K.」にする女性宮家を創設せよ、ならびに皇室典範「養子禁止」第九条を廃止せよ、と八木秀次が高らかに宣言したのが『VOICE』2004年9月号エセー。八木秀次が、「女性天皇/女系天皇O.K.」のため、男系男子を定める皇室典範第一条を大改悪せよと宣言したのが、『諸君』2004年7月号「対談」。かくも八木秀次と朝日新聞・共産党との間に、相違や差異は一㍉もない。

 八木秀次も共産党・朝日新聞も、天皇制廃止の最終目標を共通に共有し、その革命方策としての「女性天皇・女系天皇・女性宮家の導入」に、一緒になって全力投入する。このように、両者は完全に同一。なのに、両者には差異がある/両者は対極的であると錯覚するのは、神社本庁や日本会議二十万人の頭が、アヒルや豚と同レベルに劣化した極度な腐敗脳だからだけではない。

 八木秀次のマジックが長けているからでもある。八木は、民族系を誑かすべく、皇統護持/天皇制度護持の正統方法「男系男子」「旧皇族の復籍」の2ワードを前面に掲げる詐欺レトリックを展開する。一方、共産党と朝日新聞は、真正直に「男系男子反対」「旧皇族の復籍反対」をがなり立てる。これでは一見、両者は真逆かと錯覚される。

 が、八木秀次は、男系男子を主張している煙幕をいったん張ってから、その実、女性天皇・女系天皇を撃ち込む。八木は、この煙幕大作戦を、そのデヴュー作の『諸君』2004年7月号「対談」で早々と暴露し、隠さなかった。八木秀次は、皇室典範の全面破壊を目標とする自らの共産革命信条を、2004年時点、公然と自白したことになる。一流詐欺師は、三流の“こそこそ屋”は少なく、八木のように堂々としている。

A「皇室典範第九条を改正(=破壊)し旧宮家が復活した後に、皇室典範第一条を改正(=破壊)し、《中継ぎ役》の愛子様が女性天皇となられることは、●×△□、認めるのに吝かではありません」

B「●×△□=どなたか男系の旧皇族と結婚された他の内親王殿下や女王殿下の男子のお子さんが皇位を継承していく間であるなら」(注8)。

 この長い一文を、上記のようにAB二つに分けると、八木秀次の騙しマジックがすっきり暴かれよう。八木秀次の正体は、強烈かつ過激な女性天皇推進派なのだ。愛子内親王殿下を天皇に擁立する事が、八木秀次が執念を燃やす筆頭目標。引用文Aは、これをくっきり浮かび上がらせる。

 天皇制廃止に爆走する八木の第二目標は、皇室典範第一条・第九条とを破壊的に大改悪すること。つまり、男系男子の定めを撤廃し養子禁止を廃止すること。前者は女性天皇・女系天皇にするため。後者は貧民や朝鮮人を女性皇族に結婚させ、彼らに皇位継承権をもつ男子を産ませるため。

 皇室典範をズタズタに引き裂く革命を遂行するに、“アホ馬鹿の劣等極める下衆の「国賊」達”が集合する日本会議と神社本庁を誑かせばいいのだから、いとも簡単なこと。彼らの脳は空洞で知能指数がないから、詐欺そのものである“非現実の空無な仮定”をふんだんに盛り込めば済む。

【上記引用文Bの、“非現実の空無な仮定”】

1、旧皇族の方が、現在の女性皇族とご結婚なされる。

2、このご結婚から、男性のお子様が生まれる。

3、この男性のお子様が、いずれは皇位に即かれる。

4、が、この男性のお子様が天皇位に即かれるまでの男性皇族はいない。(→已むを得ず、愛子内親王殿下に《中継ぎ天皇》になって頂くしかない)。

【上記引用文Aの、完全な嘘】

 1、養子制度を入れると、旧宮家が復活する。

 養子制度と、旧皇族の復籍とは全く無関係。旧皇族の復籍は、特例法でやるか、政令でやるか、いずれでも、基本的には短い一本の法律で処理するもの。養子制度とは何ら関係しない。八木秀次だけに限った、特殊な養子制度は、この『諸君』対談から二カ月後の『VOICE』論考で判明する。それは、伝統にそぐわない新奇どころか、表向きですら「皇位継承権を持たない養子皇族」のことで、天皇制度の全面破壊を導く養子制度。だが、養子制度で実際におきるのは、貧民や朝鮮人が宮家当主となる女性皇族の配偶者になる事態。八木の狙いは、これ。

第二節 自分の“お馬鹿”をフル活用する、無知・無学の“ペテン師”八木秀次の狙い

 もうすぐ六〇歳になろうとする八木秀次は、学問研究を一度もした事がない。「学術的な学会論文がゼロ」という、大学教授の誰にでもできるものではない“大変な大記録”は、彼の偉大な勲章。

 学術研究の手法を知らない小学生四年生レベルに留まる八木秀次は、『古事記』『日本書紀』すら読んだことがない。手にして触った事もない。況や、皇位継承学にとって不可欠な『令義解』を読みこなし研究するなど、“フェイク大学教授”八木秀次にとり、今も昔も全くの無縁。

 何故か。自らの無知・無学を全く気にならない八木秀次は、詐言を振り撒くに、良心だけでなく、学問知識や教養は邪魔になると考えるからだ。だから八木は、古典の研究など、「アホクサ」と、初めから決してしない。私は一度、直接この暴言を耳にし、自分の耳の方を疑ったことがある。

 確かに、460億円詐欺の「KING神主」も181億円詐欺の吉野美穂子も、無学・無教養。一流の詐欺師にとって学問は、足手まといで邪魔。“民族系騙し”を目的に“嘘垂れ流し”に明け暮れる八木秀次にとって、学問・知見は、天皇制廃止を日本会議や神社本庁に刷り込むに、ただ邪魔。

 さて、八木秀次の犯罪的騙し詐欺の事例を、読者に思い出してもらうことしよう。次の❶❷のある、2004年『VOICE』論考と2005年『正論』エセーの二本こそ、八木秀次が朝日新聞と同じ「女性天皇・女系天皇」革命に向け、「民族系」を洗脳し誑かすために考案した、荒唐無稽な“世紀の歴史大捏造”の嚆矢エセーだった。これ等を、単なる真赤な嘘の類だと笑い飛ばし、放置すべきではない。

❶ 「女性天皇が即位後にお産みになったお子様が天皇になられた例はない」(注1)。

❷ 「継嗣令にある三文字《女帝子》は、皇極天皇の前夫《高向王》との間で生まれた《漢皇子(あやのみこ)》を指す」(注2)。

 ❶が真赤な嘘なのは、素人でも直ぐわかる。八名の女性天皇(重祚があるので十天皇)は、お一人として、ご懐妊された方はおられない。ご出産された方もおられない。が八木は、「幽霊で不在の皇子は存在したが、天皇にはならなかった」と嘯く。一流詐欺師らしく、意味不明の煙を立ち上げる手口。

 なお、男系の八女性天皇は、女系の皇子・皇女が産まれないよう、「皇室の絶対法」“ご懐妊の禁止”を厳格に遵守された。女性天皇で男性との関係がおありだった例外は称徳天皇お一人。その相手が道鏡。それでも称徳天皇は、更年期を過ぎ、決して妊娠の可能性がないことを確認されてからで、男系男子の皇統護持の“ご懐妊の禁止法”に違背なされてはおられない。

 次に❷。養老律令の継嗣令にある、条文ではない“二行書き註”「女帝子亦同」については、国語学的に正しい読みは一つしかない。「ひめみこ(皇女、女)も、すめらみこと(天皇、帝)の子、(「親王」とする)皇子に同じ(に「内親王」とせよ)」である。これ以外の読みは、学術的に百%の間違い。

エセー❶❷で企む八木秀次の狙いは、愛子内親王のご即位とそのご出産と女系の皇子誕生

 この学術的是正をすると、上記の❶❷は、正しくは次のように書かねばならない。

① 「女性天皇は、即位後にご懐妊されたこともないし、ご出産されたこともない」。

② 継嗣令の二行書き『女帝子亦同』は、「ひめみこ(皇女)も、すめらみこと(天皇)の子、(「親王」とする)皇子に同じ(に「内親王」とせよ)」と読む。

 これが、国語学的に唯一に正しい読み方。これを「女帝=女性天皇」とは読むのは、悪意の改竄犯意がある。当然、「女性天皇の子」と読むことは不可能。もしそう読むならば、悪質な律令改竄で、度の過ぎた犯罪的な嘘読み。

 また、「女帝」という和製漢語は、830年ごろの平安時代に造語された。当然、大宝律令の701年や養老律令の718年時点では、「女帝」という和製漢語は日本国には存在しない。唐帝国に到る支那には漢語「女帝」は、存在しない。

 すなわち、詐欺師・八木秀次は、「①→❶」「②→❷」と、改竄したのである。八木は、この歴史の捏造で何を狙ったのだろうか。愛子内親王殿下の天皇即位を狙い、“真赤な嘘”「天皇にご即位されても、巷間に言い伝えられている“ご結婚の禁止”や“ご懐妊の禁止”など、噂にすぎません」を擦り込もうとの魂胆が、ビンビン伝わって来るではないか。

 また、「愛子内親王殿下がお子様をお産みになられても、それは養老律令の継嗣令が想定していたもので、『前例がない』など気にする必要もありません」と洗脳すべく、煽動し宣伝している。八木秀次の狙いは、“愛子内親王の天皇即位”であり、“天皇になられる以前に、御結婚され、そして(皇子・皇女を問わず)お子様を産まれる”こと。それは、まさに、過去二千年間の我が国の皇統史にない前代未聞の新奇ケース。だが、共産革命家の八木秀次は、この一点に絞り、ひたすら嘘をばら撒く。

宝皇女(のちの皇極天皇)がお産みの“夭折の漢皇子”を大宣伝する、奇々怪々な八木秀次エセー❷

 一流詐欺師は、歴史学とか事実とかお構いなしに、標的の頭を狂わせるものであれば、何でも活用する。この典型が、八木秀次『正論』2005年7月号エセーだろう。ここで八木秀次は、古代史がさっぱりで『日本書紀』など読んだことがない(読めない)のに、次の荒唐無稽なスーパー珍説を述べる。

「継嗣令の『女帝の子』は、具体的に皇極天皇の前夫(高向王)との間の皇子(漢皇子)のことを念頭に制定された。皇極天皇が即位したので、漢皇子は『女帝の子』になったからだ」(注2)。

 八木秀次に、これを吹き込んだのが、國學院大學の藤田大誠。藤田は、三流学者未満のほとんど素人が集まる神社本庁の研究会(2005年春)で、「最近の『女帝』論議に関する覚書」というメモ書きというべき研究発表用原稿を、八木に渡した。だが、その内容は学術的には杜撰を極めており、学会誌等で活字にすれば非難の嵐に粉砕され自分の将来に傷がつくと考えたのか、藤田はこの原稿をボツにしている(注3)。八木秀次は、藤田がごみ焼却場に捨てた、このトンデモ原稿を拾って、さも権威ある学会誌で活字になった発表論文であるかに吹聴する。

 藤田大誠の専門は、国家神道や明治神宮の研究など近現代史。古代史は全くの門外漢。また、「皇學館高校→國學院大學」の学歴に見る如く、IQの低さから、いかに真面目であろうと、学問の最前線での業績を上げることは無理なレベル。そんなレベルで、継嗣令を正しく復刻し、その制定時に大和朝廷の法制官僚が参照した、唐の封爵令その他の史料を渉猟する事など、全く不可能。

 「女(ひめみこ)は、すめらみこと(天皇、帝)の子」との正しい読み方は、江戸時代の伊勢神宮神職・薗田守良や、その流れを汲む中川八洋ら正統派に継がれてきた。薗田守良の『新釈令義解』(注4)も読まずにペラペラと思い付きでっち上げる「藤田大誠、八木秀次、高森明勅」などは、“学者もどき”前の、悪質なデマゴーグに過ぎない。

 継嗣令「皇兄弟皇子の条」に関する学術的研究では、2005年『正論』10月号発表の拙稿を越えるものはない(注5)。ただ私にも、この論文を学会誌や専門誌に本格的な純・学術論文に書き直して発表するという労を惜しんだ怠惰の問題がある。今は猛省しきり。

八木秀次は、論争する時、肝腎な部分を黙して語らないテクニックがあるので、気をつけよう

 先述の八木秀次『正論』エセーに話を戻す。まず、八木秀次の重大な嘘を糾弾しよう。継嗣令は、「漢皇子の想定」など万が一にもしていないが、八木は「想定した」と、嘘事実を捏造するからだ。

 漢皇子は、皇極・斉明天皇が、まだ十代の頃、宝皇女としての高向王との間の子で、夭折された(仮に612年とする)。高向王もまた早世された。斉明天皇の崩御661年から四十年も経った、701年に制定された大宝律令の継嗣令が、制定時に存在されてもおられない、九十年前に薨去された漢皇子を考慮する必要があるのか。

 さらに、この継嗣令の註は、親王・内親王の宣下規定で、701年以前の皇子・皇女には適用されない。八木秀次のペテン詭弁が底なしなのは、この事だけでも充分に証明されている。なお、皇極・斉明天皇は、田村皇子(舒明天皇)との間で「天智天皇、天武天皇、孝徳天皇の皇后(間人皇女)」の三方をお産みになられ、このご三方だけが、皇極・斉明天皇の皇子・皇女と扱われている。

 八木秀次は上記『正論』エセーで、当たり前の「漢皇子は男系男子」だと言い募り、一方の高森は「継嗣令の『女帝子・・・』は女系の天皇位を認めている法令条文」だと主張する。双方はさも論争しているかの演技をするが、両者は全く別次元の話をしているのであって、論争など全然していない。

 この八木・高森論争を表1に纏めてみると、両者は口裏を合わせるがごとく、継嗣令の嘘読みで、共同的・協力的に仲良く、同じプロパガンダに勤しんでいる。両名はグル。そして、一か所だけ論争しているかに見せる八百長論争部分もまた、両者は全く同一なことを別表現しているだけ。

表1;「女帝子亦同」の共産党製嘘読みで、共犯関係の八木秀次と高森明勅

 なぜなら、八木秀次は、あらゆる捏造歴史をちらつかせて、愛子内親王にご結婚を勧め、またご出産を勧める詭弁の展開に終始している。一方、高森明勅は、継嗣令の嘘読みから「女性天皇の御出産」の法的合法性を捏造し、愛子内親王の天皇即位の正当性をぶち上げている。

 八木秀次の詐欺師としてのロジック才が抜きん出ているのは、対立的論争の形をとりながら、その実、相手の主張を補完強化する、見事なテクニック。詐欺力に順位を付けるとすれば、表2のようになるだろう。        

表2;民族系“天皇制廃止狂”六名の詐欺力

(備考)高森を除き、他の五名は、産経新聞「正論」メンバー

第一節

1、八木秀次『女性天皇容認論を排す』、清流出版、に収録。72頁。本文の頁数は、この本。

2、中川八洋『徳仁新天皇陛下は、最後の天皇』、ヒカルランド、71~6頁。

3、この臣籍降下には、1920年の「皇族降下施行準則」は適用されていない。それもそのはず、「皇族降下施行準則」は公布されず失効した“死産法”。実際には、ほんの一時、“昭和下剋上の先駆”山縣有朋の対皇族脅迫文書に用いられただけで、すぐさまゴミ箱に直行。

4、上掲『女性天皇容認論を排す』、74頁。

5、『撃論』第五号に、拙稿「女性宮家と養子制度は、皇統紊乱そして天皇制廃滅」がある。

6、中川八洋「皇統に『養子』は一例も無い」『皇統断絶』第三章、ビジネス社。

7、上掲の注5。

8、八木秀次・高橋紘「女性天皇 是か非か」『諸君』2004年7月号、47頁。

第二節

1、上掲『女性天皇容認論を排す』、65頁。

2、八木秀次「心もとない専門家」『正論』2005年7月号、43頁。この大間違いの内容を、八木秀次は、2005年5月31日の「皇室典範に関する有識者会議」第六回でも、恥ずかし気も無くシャーシャーと語っている。詐欺師は鉄面皮だというが、まさにその通り。

3、藤田大誠が、2005年、この研究発表用メモを八木秀次に渡したのは、無学・無教養な八木がダボハゼのごとくに毛鉤に喰らいつくことを知っていて、八木に継嗣令の嘘読みを刷り込ませる、八木秀次籠絡の策謀が目的だったかも知れない。藤田大誠は、所功/高橋紘/今谷明/小田部雄次ら共産党員が集合して作った“真赤な革命本”『日本の宮家と女性宮家』(2012年)に協力しているから、共産党員か共産党シンパの可能性がある。

4、薗田守良『新釈令義解』上巻、汲古書院、490頁。

5、中川八洋「高森明勅氏の女系天皇論に反論する」『正論』2005年10月号。                                        (4月16日記)

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