筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
日本では、日本民族の絶滅すなわち日本国の消滅が、国全体のコンセンサスとなって久しい。日本国が移民無しに将来に亘って単一民族として存続するには、新生児数が少なくとも年170万人に戻らなければならないが、このような出生数回復の数値目標を叫ぶ声は、1990~3年が最初で最後となった。1993年を境にほぼ完全に消えたからだ。正確には、「消えた」のではなく、厚生省の共産党員官僚と朝日新聞によって「消された」。
それから三十年が経った2025年の日本。私ほか数名を除き、日本人新生児数を回復して日本民族からなる日本国を恒久に守ろうとする精神も知見もほぼ完全に死滅した。安倍晋三以来の自民党ですら、外国人移民で日本人新生児数激減をカバーすることを所与の基本政策としている。
不法移民に対する法的な厳正対処を公約する高市早苗・小野田紀美コンビすら、一部の“不法”移民の排除に限定している。両名は、2027~8年度の僅か二年間で123万人もの新しい移民を入れるように、「外国人移民をドシドシ入れ、日本人新生児数激減をカバーする」政策を推進。川口市の“無法の極み”偽装難民クルド人全員の国外退去など、からきし関心すらない。高市早苗・小野田紀美コンビと岩屋毅/石破茂/岸田文雄の外国人移民政策には多少の差異はあるが、ほんの僅か。
外国人移民に最も厳しく対処するだろうと期待された高市早苗・小野田紀美コンビすら、日本人の子孫が、文化が余りに異なり犯罪者や野蛮人ともいえる無法・無教養な外国人に大量に殺されるのが確実に予見される近未来の事態に対し、殆んど平気の平左。日本国の伝統や文化歴史の維持は、経済などとは交換できない。十億円のダイヤモンドに当る前者は、後者の経済というパン一ヶとは交換できない、ということ。だが、日本では経済は最優先すべきものと見做され、経済のために日本国の伝統や文化歴史が破壊されることにほとんど無関心。経団連などは、この典型。
即ち、「日本は、経済の一時的な人手不足解消を図るべきではなく、経済をどんなに縮小させても外国人移民を入れてはいけない。この苦難に耐えれば、その先には自然発生的に出生数が反転増加する」と、長期的視座で総合的に正しく考える日本人がほとんど消えてしまった。即ち、高市早苗を含め、自民党国会議員ですら、純潔の日本民族による真正&正統な日本国“堅持”こそ一億日本国民が歯を食いしばって守り抜くべきトップ国是だとは考えない。
このような高邁な外国人移民政策観を有さないことと、自民党国会議員が出生数回復問題にほとんど関心が無いこととは符合する。高市早苗もこの一人。実際に高市早苗は、「日本人出生数の回復など不可能。また回復せずとも構わない。この問題はやっている振りでごまかそう」を心底に秘めた方針にしている。だから、高市早苗は、出生数の回復を論じるに不可欠な専門用語「生涯無子率」「50歳時未婚率」を決して使わない。
出生数回復は、「生涯無子率10%以下」「50歳時未婚率1.4%」を目指す行政を進めるだけで、好発進する。しかも、このための方策は「無い」の逆。いくらでもある。打つ対策がない/お手上げ状態の逆。要は、日本人出生数の正攻法での大幅な回復は現実には十分に可能。なのに、一億日本人は岸田文雄や朝日新聞・NHKに洗脳され、方策は何もないと思い込んでいる。加えて共産党が注入した、「出生数回復問題には一切関係しない/効果ゼロの“バラマキ福祉の子育て支援”が激減する出生数を反転させる」と逆さに狂妄する。一億日本人は家鴨や豚より頭が悪くなった。
“用語「無子率」「未婚率」を決して使わない高市早苗は、「新生児数“激減”→日本民族“絶滅”」が心底に秘めた信条か” の続きを読む