ゼレンスキーよ、反転攻勢の失敗ごときで怯むな!ウクライナの勝利は不動の運命。気を安んじて戦い続けよ!──日本よ世界の諸国よ、第三次世界大戦を未然防止するために自己犠牲する“美徳の騎士団”ウクライナに、必要な武器と軍資金すべてを急ぎ送ろう

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 2023年6月5日未明に始めたウクライナの反転攻勢は失敗に帰した。この失敗、私にとって驚くものは何もない。私は6月10日頃、ブログかtwitterかで既に指摘していたように、この事態を予見していたからだ。また、8月頃、失敗に至るのが明らかな、愚かな作戦を二ヶ月以上も続けるウクライナが“お気の毒”で、戦略変更するよう提言した論考を発表した。

 6月初頭、ウクライナのザルジニー総司令官は、主力を、ザポリージャ州を北からアゾフ海沿岸に縦断侵攻しアゾフ海に達したところでドネツク州を攻略するとの作戦に拘り、これを実行。が、この作戦には、二つの大欠陥がある。「全くナンセンスな作戦」と言っても言い過ぎではない。

 第一。ザルジニーは、ロシアの防御戦“兵法”のイロハを知らない。例えば、1941~3年のレニングラード戦/モスクワ戦/スターリングラード戦など主要なロシア軍の戦史(「戦闘史」)について極度に無知。第二。《ケルチ大橋を落とさないで反転攻勢が可能》など、底の無い樽にワインを注いでいる“お馬鹿”ワイン農家以上に烏滸の沙汰。私が2022年2月24日のプーチンの対ウ侵略開始から半年を経ずして構想したのは、次。

中川作戦;ケルチ大橋“落とし”→クリミア半島のロシア軍基地の潰滅(セバストポリの黒海艦隊を含む。奪還占領はしない)&へルソン州東側の制覇→ザポリージャ州の南域に侵攻し、そこから北上し同州を完全制覇→ドネツク州に侵攻・奪還」。

 私は2022年のかなり早い頃、「海自のハープーン艦対艦ミサイルを二百基ほど引っ剥がして、ポーランドで十㌧トラック50台を発射台に改造し、うち25台(100基)をオデーサからルーマニア領海まで黒海沿岸に万遍なく配備して、ウクライナ農産物輸出貨物船の護衛に用いる」「残る25台(100基)は、“へルソン州東側→クリミア半島のロシア軍基地”の攻撃に用いる」ことを提唱した。このハープーン二百基供与も、上記「」の中川作戦の一部。

“ゼレンスキーよ、反転攻勢の失敗ごときで怯むな!ウクライナの勝利は不動の運命。気を安んじて戦い続けよ!──日本よ世界の諸国よ、第三次世界大戦を未然防止するために自己犠牲する“美徳の騎士団”ウクライナに、必要な武器と軍資金すべてを急ぎ送ろう” の続きを読む

岸田文雄よ、国民の支持率が一気に三倍増する“正義”外交を今直ぐ実行されたい──ウクライナ人の命を守り劣勢なウクライナを逆転させるべく、74式戦車全輌/10式戦車100輌/日本版ゲパルト50基/MLRS全輌/ホーク全基/155㍉砲弾50万発を急ぎ供与しよう

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 ウクライナの戦況は、思わしくない。このところ私は落ち込んでいるのは、この戦況の所為。毎朝、天照大神を祀る神棚にウクライナの早期必勝を祈願しているが、私の祈りはどうやら足りない。正月には、ウクライナ必勝祈願を明治神宮/乃木神社/東郷神社にお詣りし、2024年夏までのウクライナ全面勝利と戦争終結を期したい。これからの世界の法秩序と平和は、早期のウクライナ勝利にかかっている。この世界平和と大義のためにも、世界中の国々は、ウクライナの防衛戦争勝利にもっと積極的に関与すべきである。核大国ロシアの侵略は、他人事ではなく、明日は我が身だと、特に日本人は正しく自覚し、正しく怖れるべきである。

決定が遅すぎる米国バイデンの武器供与を、さらに遅らせているのは“極左”オースチン国防長官か

 今では愚痴になって詮ないことだが、ウクライナが6月5日に開始した反転攻勢が半年を経て大きく劣勢に陥っている主な原因は三つ。

 第一番目は、欧米の武器供与の決定が余りに遅いこと。特に、F16や長距離ミサイルの供与を半年以上も出し渋ったことが、主力を南部へルソン州からザポリージャ州南半へと突破させる合理的な領土奪還作戦の実行を不可能にした。特に、「ケルチ大橋を落とせば、プーチンは戦術核を使う」という非現実の恐怖に囚われた米国バイデン大統領が、ケルチ大橋を攻撃させない、暗愚極める逆走策をウクライナに強制したことが、ウクライナの反転攻勢を岩礁に乗り上げさせてしまった。

 バイデン政権には、「米ソ核戦争だって? ロスケよ、やってみろよ!」と、ソ連を呵々と嘲笑した、1981~4年レーガン/Richard Pipes コンビのようにロシアに精通した核戦略家が一人もいない。対ロ核戦争に怯える“反米の極左”オバマ大統領以来、1980年代にレーガンが育成した正統核戦略家は今では米国に一人もいない。この情況は、米国の核の傘に依存する日本にとっても、実に深刻な事態である。

“岸田文雄よ、国民の支持率が一気に三倍増する“正義”外交を今直ぐ実行されたい──ウクライナ人の命を守り劣勢なウクライナを逆転させるべく、74式戦車全輌/10式戦車100輌/日本版ゲパルト50基/MLRS全輌/ホーク全基/155㍉砲弾50万発を急ぎ供与しよう” の続きを読む

新聞TV八月「戦争反対」キャンペーンは、日本人“無遊病者”改造──正常な人格は、“侵略国”ロシアと“正義の騎士”ウクライナを絶対差別する

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

(本稿は旧稿を全面訂正した。95%が入れ替わったので、新記事として掲載する)

 「戦争」は差別されなければならない。「核兵器」を含め、全ての「兵器」は差別されなければならない。例えば、クラスター弾は差別されなければならない。侵略されているウクライナのクラスター弾は正義だが、侵略するロシアのクラスター弾は不正義、とする差別である。

 「レイプされている女性のピストルは正義。この女性をレイプ殺人する暴漢のピストルは不正義」とするピストル差別こそ、真理で道徳と法秩序に適う。2022年2月に始まる露烏戦争は、差別の真善美を世界に喚起した。自由と独立を希求するウクライナ国民の自己犠牲する“国防の敢闘精神”は、人類に高貴なる道徳復興運動を喚起し、正義“復活”に奮い立たせた。ウクライナの防衛戦争は、真善美の崇高に輝いている。

 が、世界で唯一に日本だけ、このような「差別」規範で「戦争」や「兵器」を判断しない者がいる。また、日本には、この種が余りに多い。このような日本人は、実は人間ではないのだ。このような日本人の“差別排除の言説”は、差別を旗幟鮮明にしない限り真善美は護りえないのだから、真善美が生き生きとする正しき社会を否定する、暗黒社会を指向する“悪魔の甘言”キャンペーンとなる。また、差別において初めて顕現できる“倫理道徳”“法的正義”を否定しているから、このような日本人は、無道徳と無法の“野獣の社会”を指向する刑法犯罪者の群れとなる。

 差別を排除すれば、差別の土壌に呼吸し生まれ育つ道徳や正義は逼塞し死滅に至る。殺人鬼とその被害者との間に差別をしなければ、“残忍な大量殺人”が助長され、社会は弱肉強食の野蛮・野獣の巷となり、文明社会そのものが死に絶えるが、これと同じ。すなわち、“差別排除の言説”は、道徳のない/正義のない暗黒の悪魔社会を目指す、野獣/刑法犯罪者/狂人/殺人鬼が発想する、無法きわめる“血塗られた野蛮主義(ヴァンダリズム)”の狂論である。

 道徳とは、美徳を讃えて悖徳を侮蔑する慣習(“法”)。自由擁護を目的に“社会の法秩序”を護持する正義とは、不正義の断罪・可罰を通じて輝き、その存在理由が初めて生じる慣習(“法”)的行動。すなわち、美徳と悖徳の差別や正義と不正義の差別があって、美徳と正義は息づくことができる。

 話を露烏戦争に戻す。この基本を弁えれば、2022年からの露烏戦争に対し、「ロシアの戦争(侵略)、反対!」「ウクライナの戦争(防衛)、熱烈支持!」という、健全で正しき差別の声を挙げていない日本人とは、通常の人間ではなく、狂人や殺人鬼と同類である。「ロシアよ、ウクライナから出て行け!」「ロシアよ、ウクライナに二百兆円を賠償せよ」のみが、美徳と正義の声だ!

 具体的に言えば、侵略ロシアと防衛ウクライナを差別せず、両者平等に「戦争反対(No War)!停戦を」と叫んでいる共産党員・朝日新聞社・北朝鮮人らは、ジャーナリスト・学者を問わず、まさしくこの種の狂人。この種の殺人鬼。正常な人間とは真逆の、血に飢えた非・人間の典型といえる。

 このような、ゴロツキ以下の“本性”刑法犯罪者の群れは、「ウクライナ人をもっと殺そう」「ウクライナ人よ、もっと死ね」を心底に秘めている。現に、非人の“狂人”橋下徹は、「ウクライナ人をもっと殺そう」「ウクライナ人よ、もっと死ね」とTVで喚いた。革マル系・橋下徹の凶暴残酷さは空前絶後。

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ブダペスト覚書は、侵略国家ロシアを錯誤したウクライナの“中チョンボ”。“大チョンボ”は、その三年前の戦術核兵器のロシア譲渡──戦術核兵器の抑止力を過小評価するな! NATOは地理の非対称性から絶大な抑止効果の中距離核兵器を再配備せよ!

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 ロシアがウ侵略を開始した2022年2月24日以降、私が、“神の見えざる手”の計らいだと、つくづく痛感する人がいる。遠くウクライナの空から日本に降り立ち、露烏戦争の本質を日本人に解説し、また日本に貴重な警告を発してくれているグレンコ・アンドリー氏こそは、“日本の幸運”でなくて何であろう。この意味で、“炯眼の士”グレンコ氏の2・24以降のtwitは、パスカル『パンセ』級の「対日」箴言集。例えば、PHPなどが、『グレンコtwit集』として出版してくれれば有難い。

 このグレンコ氏は、開戦直後2022年3月頃のtwitで、1994年12月の『ブダペスト覚書』に対する自己批判をしていた。コピーし忘れたので、『デイリー・スポーツ』2022年9月3日付から引用。

(要旨)ウクライナは、実に出鱈目な、あんなブダペスト宣言をなぜ信じたのだろうか。有事が起きた時には、国連や米国が何とかしてくれるだろうから、核兵器をロシアに渡しても問題ないとウクラナイナは考えたのだ。当時のウクライナは、国あげて、本当に平和ボケだった」。

 以下は、グレンコ氏のこの『ブダペスト覚書』クリティークに対する、核戦略家・中川八洋として「半分賛成するが、半分否定する」考察の粗書きである。

“ブダペスト覚書は、侵略国家ロシアを錯誤したウクライナの“中チョンボ”。“大チョンボ”は、その三年前の戦術核兵器のロシア譲渡──戦術核兵器の抑止力を過小評価するな! NATOは地理の非対称性から絶大な抑止効果の中距離核兵器を再配備せよ!” の続きを読む

ウクライナよ、「へルソン州南半の奪還/ケルチ大橋破壊→クリミア半島奪還」に集中せよ──プーチンは万が一にも戦術核の報復はしない。ロシアは、旧フィン旧ポ領土やカリを返還しても、米国との核戦争「回避」を最優先する

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 6月5日未明に開始したウクライナの反攻作戦は、すでに二ヶ月以上が経過。が、遅々として反攻は膠着状態。現在までの奪還領土面積は1%程度。ウクライナ軍は全力投球で勇敢に戦っているのに、なぜこのような事態に陥ったのか。主要な理由は、次の三つ。

A;ロシアが敷設した対戦車地雷の数は半端ではない。この地雷除去作戦には、抜本的な対策を講じる必要がある。

 私の計算だと二百万ヶ以上のロシア対戦車地雷が、ウクライナ軍の反攻予定コースにぎっしりと埋っている。現在のように、多大な時間を喰われる地雷の除去をしつつ進む戦法では、“ザポリージャ州を南下縦断して、アゾフ海沿岸(ベルジャンシク)に到達する”に、あと一年半はかかる。反攻の主軸を、ウクライナは根本的に再考すべきだろう。例えば、へルソン州の南半から回り込んでベルジャンシク/メリトポリを攻略する戦法への変更を緊急に検討すべきだ。

B;制空権を有さないウクライナは、軍事作戦のイロハに反して、ロシアが航空優勢の戦場で反攻作戦を進めている。しかも、ロシアは、スターリングラード戦(WWⅡ)や203高地(日露戦争)で見せたように、世界一の防御戦能力を発揮する。そんなロシア軍部隊を、航空優勢なしで撃破するなど至難の業。米・欧・日は、ウクライナの防空力の大増強と航空優勢構築に、抜本的な支援強化をすべきである。日本は、陸自の日本版ゲパルトを全基、ウクライナに即時供与すべきである。

 対露“航空均衡parity”の要となるF16の配備情況は暗い。欧州諸国で訓練中のF16パイロットがウに戻るのは、早くて今年10月末。米国で訓練が始まるF16パイロットがウに戻るのは来年7月。現在、ウクライナ空軍パイロットには英語堪能者が残っておらず、新規にこの8月から米国に派遣される彼らには英語研修四ヶ月が必要。NATOのF16供与決定は、丸一年間遅すぎた。

C;ウ軍の榴弾砲や多連装ロケット砲の砲弾は余りに少ない。つまり、ウ軍の砲弾不足は深刻。これでは、迅速な反攻・領土奪還など夢のまた夢。現在、ウ軍は倹約に倹約を努めて、一日平均一万発。一方、ロシアは一日平均五万発を使っている。ウ軍の砲撃練度は高いが、これを考慮しても、ロシアの六割に相当する一日三万発を撃たなければ、円滑なロシア陣地攻略はできない。日本は韓国と共同して三ヶ月分を引き受け、合計百万発を供与せよ。具体的には、日本は155㍉砲弾を五十万発供与すべく、その生産をフル稼働せよ。

“ウクライナよ、「へルソン州南半の奪還/ケルチ大橋破壊→クリミア半島奪還」に集中せよ──プーチンは万が一にも戦術核の報復はしない。ロシアは、旧フィン旧ポ領土やカリを返還しても、米国との核戦争「回避」を最優先する” の続きを読む

マクロン仏大統領にNATO東京事務所“開設”を同意させられない“超・無能”岸田文雄を急ぎ退陣させよう──フランスの武器を大量に購入し、ウに無償譲渡する知恵も道義も喪失した《暗愚以下の“死に体”日本》の外交不在

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 7月11~12日、リトアニアの首都で開催されたNATO首脳会議に、日本の岸田総理がオブザーバーで出席した。NATOが共同宣言に挿入する予定だった“NATO防衛域の極東拡大への第一歩”「NATOの東京事務所」開設について、岸田に演説「大歓迎!」させるのが招待の理由。

 NATO東京事務所“開設”は、ストルテンべルグ事務総長が発案し米国バイデン大統領が推進してきた策。が、フランスのマクロン大統領が猛然と異を唱え、当分の間、お蔵入りとなった。岸田は為す術もなく、NATO会議では部屋の隅っこで屈みこむ“野良犬”同然で過ごした。かくも、存在感がゼロ以下の岸田外交は、“日本の恥”そのもの。

 さらに、日本で評価を挙げること効果抜群の、ゼレンスキー大統領との日ウ首脳会談を、岸田文雄は全力をあげて開催にこぎつけようとした。が、ゼ大統領にケンモホロロに拒否された。今、ウは、ロシア侵略軍二十万人以上を国外に排撃できるか否かの瀬戸際。榴弾砲の砲弾など武器供与を裏で模索する尹・韓国大統領の方がアジアの同盟国として日本より価値ははるかに高い。ゼレンスキーは岸田をポイ捨てし、尹大統領との首脳会談を選んだ(7月15日、キーウ)

 喉から手が出るほど武器が欲しいand/or武器でなく民間用の日本の対人地雷除去機(日建/コマツ)が欲しくて堪らないウクライナ大統領(最高司令官)にとり、これらの手土産が何一つもない“赤い白痴”岸田と無駄話する時間など30分もないのは自明。が、岸田文雄は、その白痴ぶりを発揮し、キーウ訪問時のあの馬鹿げたシャモジと同じ、「ドローン検知システム」を提供すれば首脳会談ができると思い込んでいた。小学校二年生以下の“恥知らず反戦・反武器の極左”岸田文雄には、日本国総理の資格が無い! ドローン検知システムは、ウクライナの方が、日本のよりはるかに進歩している。

 この意味で、今般の岸田文雄のリトアニア訪問は、まさしく税金の無駄遣い。この結果、岸田文雄の日本における総理の立場も、“はよ、退陣せんかい”が流れになり、粗大ごみ扱いになってしまった。永田町界隈での“岸田引き降ろし”は、静かに&大きく蠢いている。

 ウクライナへの武器供与を可能とする自衛隊法116条三項すら改正しない、ウクライナを侮辱し続ける反戦平和主義者の“準・日本共産党員”岸田文雄を早期に退陣させなければ、日本外交は機能不全に陥る。それだけではなく、貧困な装備と公務員である自衛隊を常態にし、「軍人」「国防軍」に糺さない、一億日本国民の国防無視の狂気は、“極左「反日」国家”日本の国防力を確実に自壊・自爆へと誘導している。

“マクロン仏大統領にNATO東京事務所“開設”を同意させられない“超・無能”岸田文雄を急ぎ退陣させよう──フランスの武器を大量に購入し、ウに無償譲渡する知恵も道義も喪失した《暗愚以下の“死に体”日本》の外交不在” の続きを読む

バイデン米大統領のクラスタ―弾“ウ供与”決断こそ、反攻ウ兵五千名の命を守る“真正の人道主義”だ!──日本は急ぎ、日建・コマツの対人地雷除去機二百台と榴弾砲弾十万発をウに供与せよ。序に、オスロ条約を脱退しクラスター弾の大量備蓄を行え!

筑波大学名誉教授 中 川 八 洋

 謂われなき侵略を受けている被害国ウクライナに対し、バイデン米国大統領のクラスタ―弾供与の決断が報じられると(7月9日)、日本のテレビから「クラスター弾は非人道兵器だ!」「クラスター弾禁止のオスロ条約違反だ!」との反対キャンペーンが大洪水のように流された。

 後述するが、オスロ条約とは、純ロシア製の条約。もっと正確に言うと、プーチンが創った“ロシア原産のロシア侵略幇助”条約である。そして、このオスロ条約に署名した日本の総理は、退陣二ヶ月前の、漢字も読めない“お馬鹿”麻生太郎。2009年7月だった。二ヶ月後の2009年9月に誕生する鳩山由起夫に調印させていれば、今やオスロ条約を脱退すべき日本にとって、この脱退は、はるかにし易かっただろう。

 オスロ条約の核心は、プーチンが2000年からKGB第一総局の総力を投入して、世界を誑かして誕生した、ロシアの侵略に奉仕する戦争条約であること。このクラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)に九十ヶ国以上の調印が確実になった2008年、プーチンはグルジア侵略を決行し、二か所のグルジア領土を捥ぎ取った。日本では2006年頃から、日本共産党が新聞テレビを総動員して、自民党と日本国民の頭に「オスロ条約は人道のための条約」だと、事実転倒の逆さを刷り込んだ。

 現在、オスロ条約を持ち出して米国バイデン大統領への批判に精を出す日本のテレビ新聞とは、犯罪的な偽情報宣伝を行っている。“日本の保守”人士は、オスロ条約に加盟しなかった賢明な米国に大拍手を送ろうではないか。また、ウクライナにクラスター弾を供与する米国に対し敬意をもって賞讃の声を上げるべきだ。

“バイデン米大統領のクラスタ―弾“ウ供与”決断こそ、反攻ウ兵五千名の命を守る“真正の人道主義”だ!──日本は急ぎ、日建・コマツの対人地雷除去機二百台と榴弾砲弾十万発をウに供与せよ。序に、オスロ条約を脱退しクラスター弾の大量備蓄を行え!” の続きを読む

岸田文雄の“非戦闘車たった百台&三桁まちがい三万食”供与は“英雄”ウ国への侮辱の極み──「10式戦車百輌/多連装ロケット全て/日本版ゲパルト五十基/歩兵戦闘車六十輌」を供与し、日本は“義勇に反する反道徳”から脱却しよう

筑波大学名誉教授 中 川 八 洋

「侵略者(ロシア)が敗北するまでは、(ウクライナ人の)誰も、そしてどこでも安心することはできない。世界にとっても、《ロシアの敗北》以外の目標はあり得ない。この目標以外のことは《人命の損失》であり、《権利の損失》であり、《平和の損失》である」(ゼレンスキー大統領、2023年4月26日)

(本稿は、「岸田の広島G7サミット」批判の第二弾。まぐまぐに投稿した第一弾(2023年5月26日配信)と共に読まれたい)

 5月21日夕方のゼレンスキーとの会談で、岸田首相は、陸自の車輛百台をウクライナに供与する旨を伝えた。翌22日の朝、この百台が「ジープ(1/2トン・トラック)/大型ジープ(高機動車)/キャタピラ式小型ダンプカー(資材運搬車)」だと聞いて、「ふざけるな、岸田!」の悪態が思わず口に出た。

 これら車輛は、陸軍の通常の武器ではない。いわゆる軍民共用の一般車輌。今、ウクライナが欲しているのは、戦車や多連装ロケット機やミサイル&ドローン迎撃の防空兵器や歩兵戦闘車など。この真面な武器の方は、岸田文雄は一輌すらウクライナに渡そうとはしない。岸田文雄には同情する感情も道徳がない。岸田はやはり正常な人間ではない。

 つまり、道徳と知を喪失している岸田文雄は、日本の戦車や多連装ロケット機やミサイル&ドローン迎撃の防空兵器や歩兵戦闘車などが、これからのウクライナの反転攻勢に不可欠なのが、全く理解できない。これ等の武器が不足しては、反転攻勢するウクライナ側の人的損害は、一気に五万人どころではなく、十万人のラインを超える可能性も高い。岸田文雄の反軍思想に汚染された非・武器(軍民共用車輛)提供主義は、侵略被害国のウクライナに、“もっと死ね!”と罵声を浴びせているのと同じではないか。ウクライナ人の生命を軽んじる岸田文雄とは、ほとんど悪魔に近い。

 これから始まるウクライナ反転攻勢は、1939年9月1日開戦のドイツの対ポーランド電撃侵攻とは真逆になる。類似の戦史を訪ねれば、第一次世界大戦において、仏軍の方がドイツの電撃侵攻軍をマルヌ川河畔(パリの東部)で食い止めたため、パリ占領を阻止されたドイツ軍の電撃侵攻作戦失敗に似た様相を示すかも知れない。

 1914年9月のマルヌ会戦でのドイツの電撃侵攻失敗が、その後の第一次世界大戦を永く続く陰惨な戦争にした。ウクライナ総司令官ザルジニーが、失敗しなかっただろうシュリーフェン(元帥、伯爵)であって欲しい。失敗した小モルトケに万が一にもならないよう、祈るばかりである。

 私の試算だが、ウクライナ陸軍の兵器・弾薬の量は、ノンストップ進撃で展開する通常の反転攻勢に必要な量の三分の一程度しかない。ザポリージャ州のメリトポリあたりで、退却はしないが進撃が阻止され“睨みあい膠着”に陥る事態が懸念される。このケースに陥れば、戦況は一気に、ロ烏戦争は、何年も勝利が来ない最悪のドロヌマ塹壕戦へと変貌する。

“岸田文雄の“非戦闘車たった百台&三桁まちがい三万食”供与は“英雄”ウ国への侮辱の極み──「10式戦車百輌/多連装ロケット全て/日本版ゲパルト五十基/歩兵戦闘車六十輌」を供与し、日本は“義勇に反する反道徳”から脱却しよう” の続きを読む

プーチンにポイ捨てられた“用済みKGBロスケ”鈴木宗男の腹いせ“ゼレンスキー大統領への八つ当たり”──G7は、ウの復興とウ侵略の代償“二百兆円賠償”をロシアに課す方策を捻りだせ!

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 日本では今も、KGBロスケが政界でも学界でも花盛り。本稿では、前者の例として鈴木宗男を、後者の例として北朝鮮人と共産党員の約三十人から成る“学界の某集団”を、取り上げる。

 まず、鈴木宗男だが、今般、彼にとって大きな事件が起きた。鈴木宗男が、KGBロスケ同志の安倍晋三のように「モスクワで凶弾に撃たれて死んだ」大吉報までにはならなかったが、プーチンが虚仮にして“宗男がロシアの粗大ゴミ”になった事件。永年、日本国の国益を徹底棄損した鈴木宗男の反日活動もついに陰りが出て、鈴木宗男の終わりが始まった。

 なぜなら、鈴木宗男は、5月3~7日、モスクワを訪問し「ロシア・ウクライナの停戦問題」で、ロシア要人に次々に会う計画だった。が、プーチンは無論、四年間も昵懇だったガルージン(前・在京大使)を含め誰一人会おうとはせず、鈴木宗男がごみ扱いでロシアにポイ捨てされたからだ。

 鈴木宗男は、北朝鮮から日本人小作人の日雇い労務者として流れてきた父を持つ北朝鮮二世。中川一郎代議士の秘書時代、KGB第一総局にリクルートされ、それ以来、佐藤優/東郷和彦と組んで、1990年頃から外務省の対ロ外交をハチャメチャに破壊尽くした“悪の対ロ売国奴”。彼の悪行は遠く米国でも知るほどで、日本国にとって猛毒のロシア害虫。鈴木宗男の日本国籍を剥奪して北朝鮮に強制送還しなかった外務省は、余りに惰弱で余りに無責任であり過ぎた。

 ともあれ、5月2日、鈴木宗男は悄然と、「誰も会ってくれず、訪ロを止めました」と記者会見した。これでしばらくは宗男も静かになると思いきや、鈴木の宗男節は相も変わらず元気溌剌。ロシアにゴミ扱いされた腹いせに、ゼレンスキー大統領に八つ当たりの罵詈讒謗。5月4日&5日の鈴木宗男のブログがそれ。北朝鮮人は逞しい。こんな男をこのまま生かしては、日本が危ない。

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岸田文雄の“武器供与なし”烏訪問は、“日本の恥”かつ“烏国への侮辱”──岸田文雄よ、今からでも遅くはない、「陸自の日本版ゲパルト20輌/10式戦車50輌/多連装ロケット全て」を直ぐ送れ!

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 岸田文雄が、キーウを訪れゼレンスキー大統領と首脳会談を行った3月21日の行為それ自体には、非難さるべき部分は何一つない。非難さるべき事柄は、ただ一つ。武器のお土産を欠く“事実上の手ぶら”だったこと。

 つまり、日本国民なら、帰国後の岸田文雄に迫るのは、なぜ武器をお土産にしなかったのかと迫るべきで、これ以外は何一つない。だが、「ロシア人民党」と党名変更すべき立憲民主党は、岸田のウクライナ訪問を難じるに、どうでもいいこと明らかな、彼の個人的なお土産“必勝しゃもじ”ばかりに、ナンタラカンタラと難癖をつけた。立憲は、本当に日本の政党なのか。

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