筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
日本の政治家は、例外がほんの数名いるが(1%未満)、愛国心が欠如しているのが絶対多数(99%以上)。つまり、日本の政治家とは、祖国に対し叛逆的で祖国を毀損するのが普通で常態。
歴史を振り返っても、日露戦争の終了とともに武士の子弟が大量に引退した1906年以降の日本では、愛国心ある政治家などほとんど消えた。大衆が政治家を決める投票権を持つ“最悪の政治制度”が始まる大正デモクラシー以降になると、日本の国会議員は、共産主義者か、そうでなければ人格・教養における水準以下のクズ/ガラクタ人間の職業となった。
これこそは、オルテガが『大衆の叛逆』で考察した通りの、腐敗と堕落が阿波踊る大衆デモクラシーの政治の特性である。この意味で、河上肇の一派・安倍寛を初代とする安倍家コミュニスト三代の家系に生まれ、スターリン/野坂参三崇拝の安倍晋太郎の意思を継ぎ、心にもない「民族系」演技で人気を博しつつ、対ロ売国一直線の安倍晋三がトッチャン幼児のように燥ぎ回っている光景は、大衆が叛逆する日本政治の末期を飾るものと看做せば納得できよう。
かくも日本国の政治情況は、目も当てられない状況になった。これは、“国民騙しの天才”ヒトラーに洗脳されて酔い痴れた、1930年代後半の(破局・破滅に飛びこむ直前の)ドイツを彷彿とさせる。一億日本人は、日本国を地球から消さんとする国民騙しの安倍晋三らが吹く“ハーメルンの魔笛”に、ピーヒャラ踊って、阿鼻叫喚の地獄へと行進している。