紙上テロルされた神武天皇を復権せず、“大和朝廷の日本国”を抹殺する“マジック虚構”「邪馬台国」論も粉砕しない“アパシー国”日本は、ローマ帝国“滅亡”再現にすぎ、必ず滅亡する──中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅤ)

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 ローマ帝国の滅亡の主因は、ゲルマンなど北方蛮族が軍事侵略したからではない。①過剰な超福祉による精神の堕落と腐敗、②祖先ローマ人の血をいささかも尊重しない多民族共生(多民族社会)主義、③祖先との切断と国家否定を教義とする伝統・慣習破壊の新宗教(当時のキリスト教)の蔓延による祖先消滅および国家意識の雲散霧消、の三つが西ローマ帝国“滅亡”の主因。外敵の侵略と掠奪は、①②③に比すれば、西ローマ帝国を“滅亡”に誘う間接的要因にはなったが、それ以上ではない。

第一節“祖先の宗教”を永遠に護持せんとする民族の義務感を喪失した日本人 

 ローマ帝国滅亡の諸要因は、現在の日本国には、酷似以上に、ぴったし当て嵌まる。つまり、紀元476年の西ローマ帝国の滅亡を再現するかのように、日本国は滅亡するが、それはもう間近に迫っている。なお、前者の「滅亡の諸要因」は、個別独立ではなく、相互に複合している。

 が、そのうちの一つ、「祖先の宗教を継承すべき子孫たるローマ市民が、この祖先の宗教を徹底的に破壊し尽くし、自らを《祖先と切断する》という愚行に狂乱した」愚行こそは、西ローマ帝国の滅亡の最悪・最凶の要因と言えるだろう。

「初期キリスト教」はローマ帝国の滅亡の一要因。なら、同種のマルクス主義が支配の日本も滅亡!

 そして、この「祖先の宗教」を徹底的に破壊尽くす、国家の存続する生命源を枯渇させた、ローマ帝国の“暴走の狂気”は二つあった。第一。現在の日本共産党のマルクス・レーニン主義に酷似する、当時の初期キリスト教。第二。血統正しきローマ人の激減に伴う、異民族との混血による雑種化ならびに大量の異民族への無規範な市民権(国籍)の附与。

 初期キリスト教について日本人は、殆ど無知。そもそも関心が無い。また、日本人は極度に無教養だから、マルクスの『共産党宣言』が、この初期キリスト教を大幅に取り入れた事実すら知らない。

 「共産社会」とは、カルト宗教の共産主義者が妄想・狂信する“国家否定”“親子切断(家族解体)”“道徳破壊(無・道徳、悖徳)”“法慣習の否定”を基軸とする、ユートピアが反転したディストピア。共産社会のこれら基本柱のうち、“国家否定”“民族否定”“慣習否定”“親子切断(家族解体)”は、ローマ帝国を蝕んだ“過激カルト宗教”「初期キリスト教」の理念(=現在の正常な感覚では狂気)だった。

 キリスト教徒・テオドシウス帝(379~95年)の皇帝権力を通じて、ローマ帝国内における新宗教“信仰”強制力を手にした「初期キリスト教」は、数百年間も信仰されてきたローマ市民の伝統宗教を含み、既存の他の宗教すべてに対して「偶像崇拝!」と罵り、物理的・精神的にそれらを破壊し尽くすことに爆走した。これについては、ギボン『図説 ローマ帝国衰亡史』(東京書籍)の第24章「異教の最終的撲滅(357~92年)」を一読すれば、読者諸兄の頭はきっと整理されるだろう。

 そこにある一文を紹介しておく。「ガリアではトゥール司教が、修道僧の先頭に立って、広大な教区内の(他宗派の)偶像(=日本の仏像や石像に相当)や神殿(=日本の広壮な神社・仏閣に相当)、神聖な木々(=日本の「神木」に相当)の破壊に邁進した‥‥。ローマ帝国内の諸神殿は打ち捨てられるか、破壊された」(386頁)

“紙上テロルされた神武天皇を復権せず、“大和朝廷の日本国”を抹殺する“マジック虚構”「邪馬台国」論も粉砕しない“アパシー国”日本は、ローマ帝国“滅亡”再現にすぎ、必ず滅亡する──中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅤ)” の続きを読む

真赤な嘘「空白の四世紀」を大宣伝するNHK『歴史探偵』(7月26日放送)は、“明白な史実”「景行天皇/日本武尊/仲哀天皇/神功皇后の御代」を抹殺する“悪の歴史偽造”番組。──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅢ) 

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 佐藤二朗が「所長」を演じるNHK『歴史探偵』は、《NHKは、受信料を全額、共産党から徴収せよ!》があらわな番組。なぜなら、日本国が、その経済力・軍事力を一気に三倍以上に膨張させた、学的にも鮮明な日本について、NHK『歴史探偵7・26』はあろうことか、五回も、共産党製の詐言スローガン「空白の四世紀」を投げつけた。

 つまり、NHK番組『歴史探偵』は、天皇制廃止と日本国の地球からの廃滅を目指す、オウム真理教の残虐・残忍を百万倍に濃縮した、世界で最も血塗られた“日本人皆殺し”カルト宗教団体「共産党」のカルト教義を金科玉条に、日本国の正しい歴史を大改竄し公共電波で流したのである。

 真赤な嘘歴史「空白の四世紀」をデッチアゲたNHKの狙いは、実在明らかな四天皇──第十二代・景行天皇/第十三代・政務天皇/第十四代・仲哀天皇/天皇相当の神功皇后──を、日本国の歴史から抹殺することで、この天皇テロルをNHKは電波で敢行したのである。

“真赤な嘘「空白の四世紀」を大宣伝するNHK『歴史探偵』(7月26日放送)は、“明白な史実”「景行天皇/日本武尊/仲哀天皇/神功皇后の御代」を抹殺する“悪の歴史偽造”番組。──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅢ) ” の続きを読む

今や日本国民は、“皇室の聖なる史書”『古事記』を仰ぎも奉戴もしない。祖先の神話と切断した日本国の廃滅は、ギボンの警告通りローマ帝国の滅亡を再現し、もはや不可避──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅡ) 

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 本稿は、前稿の続きである。前稿では、“古代天皇テロリスト”津田左右吉を直系継承する“共産党員の国文学者”土橋寛の狂気一色を、脳内解剖手術すべきに割愛してしまったからだ。

 その前に閑話休題。共産党員・共産主義者には、精神分裂病の罹患者が極めて多い。が、一部の共産党員・共産主義者には、医学的な正常者もいる。共産党員全員がルソーやレーニンのごとき精神分裂病というわけではない。表1に、数は少ないが、両者を例示しておいた。

 例えば、津田左右吉。彼の著作は、「ユダヤ人を殺したい/殺したい」と喚いている狂人ヒトラーの『我が闘争』そっくり。いや、それ以上。津田左右吉の作品はどれもこれも、地下鉄サリン事件を起こした後に麻原彰晃が公刊した、「俺は殺(や)っていない。俺は殺(や)っていない」を絶叫している小冊子『ヴァジラヤーナ・サッチャ』第九号(1995年刊)と、論理構造が瓜二つ。

 つまり津田左右吉のどの著作を読んでも、津田が、精神病院で鉄格子の中から喚く、ヒトラーと麻原彰晃をブレンドした超・気狂いなのは、即座に分かる。津田が超・気狂いなのを感知できない日本人とは、頭が極度に悪いアホ馬鹿すぎる。日本国民の資格を剥奪せねばなるまい。

“今や日本国民は、“皇室の聖なる史書”『古事記』を仰ぎも奉戴もしない。祖先の神話と切断した日本国の廃滅は、ギボンの警告通りローマ帝国の滅亡を再現し、もはや不可避──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅡ) ” の続きを読む

『古事記』は、日本民族が仰いで奉戴すべき“皇室の聖なる史書”。故に、共産党員・国語学者は、『古事記』の生命源の“歌”を破壊する。が、日本人は、この“歌《テロ》”を放置。──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅠ) 

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 日本書紀も古事記も、共に皇統譜。共に史書。この基本的な同一性・共通性から、日本人の間では両書を同一視する傾向が一般的。しかし、日本書紀と古事記は、この基本を除けば、相当に相違する。この相違の一つが、日本書紀は“日本国の偉大な史書”で日本国民が保守して(備考1)永遠に護り続けるべき史書であるのに対して、古事記は“皇室の聖なる史書”で日本民族が仰いで奉戴すべき史書であること。古事記には、我が日本民族と皇室とをつなぐ精神の絆としての機能がある。

(備考1)日本書紀の三大“保守”問題。第一。神武天皇の即位が約660年遡り過ぎ。那珂通世が解決。第二。魏志倭人伝の「邪馬台国の女王」は、神功皇后でなく百襲姫。内藤湖南と笠井新也が解決。第三。神武天皇の生誕地/東征御出陣地は、宮崎県ではなく福岡県糸島市。中川八洋『神武天皇実在論』が解決。

 “日本国の偉大な史書”と“皇室の聖なる史書”という相違が、全国の大学を占拠する天皇制廃止カルト教団“共産党”の、両書を亡き者にせんとする“誹謗中傷のやり方”での相違となった。共産党員・共産主義者がこぞってなす、過激で常軌を逸した誹謗中傷は、日本書紀では次のCに集中し、古事記ではABC三分野で展開。これは、共産党員・共産主義者が古事記“抹殺”には、古代天皇テロルによる日本書紀“抹殺”以上の憎悪と殺意を煮えたぎらせている証左でもある。

 判り易くたとえるなら、共産党員・共産主義者の大学人は、日本書紀には原爆五ヶほどを投下するが、古事記には水爆十ヶほどを投下する。なぜ共産党員・共産主義者は、これほどまでに古事記を憎しみ、跡形もなく日本国から消し去りたいのか。

 日本書紀は歴史書性を重視して神話を軽視する(備考2)。一方、古事記は皇室が信仰する神話を重視する。また、古事記は、賢所や皇霊殿において御神楽で奉納すべく、歌を多用した“神事の長編祝詞”的な音楽性を付加した、特殊な史書でもある。

“『古事記』は、日本民族が仰いで奉戴すべき“皇室の聖なる史書”。故に、共産党員・国語学者は、『古事記』の生命源の“歌”を破壊する。が、日本人は、この“歌《テロ》”を放置。──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅠ) ” の続きを読む

「倭国の王→倭の国王」「日本国の王→日本の国王」など、津田左右吉らが徒党を組んだ「支那人漢語の“嘘読み”」は、紙上テロルの「王おほきみ殺し⇒天皇殺し」──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅹ)  

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 中川『神武天皇実在論』は、校正の時、25頁ほどばっさりカットした。ために、重要な事柄がかなり未収録になった。例えば、『後漢書』倭伝にある「倭国王」の間違った訓みの問題も、この一つ。支那人のこの種の文は、必ず「国名+官名」。間違うことは万が一にも不可能。訓みの間違いは、訓みの意図的な捏造から生まれている。

 具体的には、『後漢書』倭伝にある西暦107年の記事「倭国王帥升」の、「倭国の王」を「倭の国王」と訓読みしている。「王」は官名。「倭国」は国名。なので、「倭国」と「王」の間に「の」を入れる。

 支那人の漢語では、「倭やまと」は、「倭国」という国名で用いなければ、“日本(やまと)地方”とか“日本(やまと)民族”とかの意味として用いる。「倭」の古音は「ヤ」で、「やまと」の最初の一音を表記。故に、「倭国王帥升」は、表1の右欄のようにしか訓めない。

表1;古代史学界はなぜ、「倭の国王」とか「帥升」とか、わざわざ嘘訓みするのか

 原文

意図的な嘘訓み

正しい訓み

倭国王帥升等献生口百六十人

倭の国王 帥升(すいしょう)らが、生口百六十人を献じ

(岩波文庫版89頁)

倭国(やまとのくに)(おほきみ=天皇)(一字脱字)の升らが、生口百六十人を献じ

(備考)上記の□すなわち一字脱字は、「遣わす」の「遣」だろう。

 すなわち、岩波文庫『魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝』89頁のように訓むのは、嘘訓み。編訳者の石原道博が、嘘つき常習の津田左右吉と同種の、意図的な嘘訓みをしたか否かはわからない。漢語にない「国王」を“漢語である”と先入観で思い込んでいたかも知れない。

 が、石原道博は、この一文の直前にある「倭奴国」の方は(89頁)、「倭(やまと)の奴国」と、「奴国」を一漢句として正しく訓んでいる。とすれば、石原道博は、意図的な嘘訓みをしたのか?

 国名の表記は原則として「国」をつける。「倭国王」の三文字も同じで、「倭国+王」と訓むのが絶対ルール。「倭奴国」と見れば、「倭(やまと)+奴国(なのくに)」と訓む以外の訓みはあり得ないのと同じ。つまり石原道博は、「倭国王」では、絶対ルールを無視し天皇制廃止に狂奔している。

 志賀島発見の金印「漢委奴国王」のうち二文字「奴国なのくに」は、絶対に切り離してはいけない二文字。支那漢語の原理原則だからだ。が、今、学校教科書を見ると全て、「奴」と「国」と切り離している。つまり、表2の真中欄にあるトンデモ誤訓みを強制している。

“「倭国の王→倭の国王」「日本国の王→日本の国王」など、津田左右吉らが徒党を組んだ「支那人漢語の“嘘読み”」は、紙上テロルの「王おほきみ殺し⇒天皇殺し」──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅹ)  ” の続きを読む

“日本唯一人の天才史家”笠井新也を抹殺した津田左右吉ら「共産党支配の古代史学界」の学的犯罪を糾弾しない、非国民ばかりの一億日本人──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅸ) 

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 一年に亙る侵略ロシア軍の砲撃で廃墟となったウクライナのバフムートの惨状は、原爆を投下された時の広島よりはるかにひどい。この廃墟の写真や動画を見るウクライナ全国民は、「なぜこんな惨い仕打ちをロシアから受けねばならないのか」と、悲嘆に暮れている。

 それでもウクライナ国民は、自分の祖国の領土全てをいずれ奪還し復興再生せんと歯を食いしばっている。実際にも、ウクライナ国土の20%は、地域ごとに多少の相違はあるが、ロシアの侵略と残虐による廃墟と化しており、バフムートと五十歩百歩の陰惨な様相を呈している。

 これに対し、ウクライナ国民の怒りは怒髪天を衝いているだろうが、ウクライナには前に進むしか、国民が生きて自由を回復する方法はない。このような、地獄の現実に見舞われたウクライナ人のじっと耐えるその辛抱の精神や、奪還そして再生への信念と希望を捨てない不撓不屈には、私は拝む気持ちで、本当に頭が下がる。

 翻って日本の古代史も、“凶悪”共産党員で大嘘つき津田左右吉/井上光貞/直木孝次郎/上田正昭らの“捏造、捏造、捏造”で真実すべてが破壊尽くされ“嘘、嘘、嘘”しかない廃墟と化してしまった。ウクライナ人が“再びの自由と栄光”を目指し、祖国ウクライナの主権と領土を奪還すべく血を流している辛酸の労苦を思えば、私もまた、暗黒の闇に包まれた日本古代史に真実の光を取り戻すべく、“正しい歴史”を奪還するための学的方法を、次代の日本国民に伝えていく労苦を厭っている暇はない。

““日本唯一人の天才史家”笠井新也を抹殺した津田左右吉ら「共産党支配の古代史学界」の学的犯罪を糾弾しない、非国民ばかりの一億日本人──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅸ) ” の続きを読む

皇室の悠久を息吹く“生命の泉”『古事記』を、われわれ日本人に残して頂いた元明天皇の有難いご聖慮に心から感謝を捧げよう──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右 の書とすべき理由(Ⅷ) 

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 三浦佑之の“噴飯本”『古事記のひみつ』(吉川弘文館)につき、前稿で書き忘れたので、以下追加。

 三浦佑之は、太安万侶『古事記』上表文(序、712年)は、その玄孫(やしゃご)の多(太)人長が偽作したと、証拠ゼロのトンデモ捏造歴史を法螺吹いて騒ぐ、本物の狂人(139頁)。多人長は、嵯峨天皇の勅命で、『日本書紀』編纂から約百年たった812~13年、高位高官も出席する朝廷の公的な「日本書紀“講筵(講義)”」の唯一人の教授に抜擢された。

 『日本書紀』に関する“朝廷随一の学者”多人長は、平安朝廷の高位高官も列席する、インテリ平安貴族たちに『日本書紀』を講義した事実において、(『日本書紀』ではない)『古事記』など、多人長にとっても受講する高位高官の朝廷官吏にとっても、全く関係しない。だが、頭が幼稚園児より劣悪な“脳内空洞”の上に、錯乱の精神病を重く病む“気狂い”三浦佑之は、次のように述べる。

「太安万侶に仮託した《序》を偽造したのは、多人長・・・と考えられる。多(太)氏に・・・所蔵されていた古事記の権威化のために、序が必要になったからだ」(139~40頁)

「人長の偽文《序》を古事記に付け加えた理由を、私は古事記の権威化だったと考える」(134頁)

「人長の偽文《序》は、ほとんど無名の古事記を権威化することになった」(135頁)

 多人長が『古事記』講筵の勅任講師なら、『古事記』をかっこよく見せるため、「それまで上表文が無かった『古事記』に、ニセ上表文を捏造した」との三浦佑之のデッチアゲも、多少は騙せる屁理屈にはなる。が、平安時代の四百年を通じて朝廷官吏で『古事記』に関心を持った者は一人もいない。嵯峨天皇は、多人長に「日本書紀を講義せよ」と命じたのである。『古事記』を講義せよとは命じていない。また、多人長は日本書紀の専門家だったが故に、一人しか選ばれない教授に抜擢された。

 このような状況下で、①どうして唐突に、この講筵に無関係な史書『古事記』が出てくるのか。さらに、②どうして誰も関心がない/講義テーマでもない『古事記』に序をつける必要があるのか。また、③『古事記』には序がなかったという証拠など皆無。加えて、「ある」という珍説奇論の与太話を裏付ける証拠もない。ないないヅクシの「序」についての架空話、どうやって思いついたのだろう。④古事記は、政府=朝廷ではなく、天皇が直接管理する内廷奥深くに保管されている「秘仏」的なもの。それが、どうして一朝廷官吏の多人長の家に所蔵されていたのか。⑤・・・。

“皇室の悠久を息吹く“生命の泉”『古事記』を、われわれ日本人に残して頂いた元明天皇の有難いご聖慮に心から感謝を捧げよう──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右 の書とすべき理由(Ⅷ) ” の続きを読む

「古事記は偽書!」「その序は偽書!」と大騒ぐ“お遊戯会の幼稚園児”古代史学者を一人残らず解雇し絶滅させねば、日本国は歴史を完全に喪失する──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅶ)  

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 千葉大学とは、2007年、100%盗作の著作を出版した廉で、教授・三浦佑之(当時61歳)を懲戒免職すべきにそうしなかった。まさに、犯罪を奨励するトンデモ国立大学。文科省は、千葉大学の文系学部全てを廃校に処分すべきである。赤字財政で日本経済の爆発的破綻が近づく今、税金節約は日本国の至上命題。有害文系学部の軒なみ廃校は急務。千葉大学を率先的にその第一号にしよう。

 この100%盗作の著作とは、三浦佑之の『古事記のひみつ』のこと。今や共産党員の賛助出版社に成り下がった吉川弘文館の出版。三浦佑之は、大学とは言えず直ちに全学を廃校すべき“アホ馬鹿教員と超アホ馬鹿学生の遊園地”成城大学卒の、不謹慎にも古事記を飯の種にする、劣悪なノン・フィクション作家。当然、学問など一㍉もできない。が、千葉大学は共産党からの指示で、学者以前のトンデモ三浦佑之を教授に採用した。通常なら助手にもなれない小学生レベル。

 もう一度言う。三浦佑之の『古事記のひみつ』には、独自研究した箇所は一ヶ所もない。古事記「序」を「偽書だ」と連発するだけで、1971年に出版された鳥越憲三郎の『古事記は偽書か』をそのまま100%盗作した著作以前。三浦佑之の悪質な犯罪者性を、言語道断で済ましてはいけない。

“「古事記は偽書!」「その序は偽書!」と大騒ぐ“お遊戯会の幼稚園児”古代史学者を一人残らず解雇し絶滅させねば、日本国は歴史を完全に喪失する──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅶ)  ” の続きを読む

日本は1950~1年、憲法九条「国防軍設置」改正と“古代天皇テロリスト”津田左右吉の断罪を、国家永続のため絶対に避けてはならなかった──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅵ)

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 日本は、頭部の上半分が斬り落ちた、脳・眼球・耳の無い巨大恐竜に譬えられる。残っている鼻で嗅いで食物を見つけてムシャクシャ食べ、“俺はまだ生きているゾ”と、迫る死期を気付こうとはしない。戦後日本が、このカタワ恐竜になるべく、みずから脳・眼球・耳を斬り落した最初が1950~1年。

 しかも、日本にとってかけがえのない人材の吉田茂と坂本太郎が、この張本人だから、怒りのやり場がない、何とも空しい戦後日本の再出発だった。その後の日本は、暗愚な愚行を積み重ねるばかりで、すでに七十年以上。今や日本は、未来へのいかなる希望も潰えて消えた。絶望の八方塞がり状態で、転落一途。

 話を戦後直ぐの日本に戻す。日本が決断一つで国家再生に国策のベクトルを正しく転換できる情況が、敗戦から僅か数年後の1949年10月&1950年6月、期せずして到来した。が日本は、暗愚と惰弱に耽り、この好機を意識してごみ箱に捨てた。この「情況」とは、毛沢東の中国共産党がシナ大陸を完全制覇し(1949年10月)、続いて北鮮が韓国に侵略を開始し(1950年6月)(反共の自由社会の国家として再出発した)日本を囲む周辺平和が消滅した事態日本にとっては天祐の発生を指す。

“日本は1950~1年、憲法九条「国防軍設置」改正と“古代天皇テロリスト”津田左右吉の断罪を、国家永続のため絶対に避けてはならなかった──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を必携し座右の書とすべき理由(Ⅵ)” の続きを読む

“天皇テロリスト”津田左右吉の大応援団、学問業績ゼロの“王殺し・国民殺し狂”桑原武夫は、果たして人間だったか──なぜ私は、精魂込めて『神武天皇実在論』を上梓したか(Ⅴ)

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 谷沢永一氏が名著『悪魔の思想』を出版した1996年2月から一年近くがたった同年12月頃か、私は「桑原武夫を“国賊ワースト12人”(備考)に加えなかった理由は何ですか」と尋ねた。谷沢氏の言い訳は何一つ覚えていないが、次の発言だけは今も思い出す。

「そう言えば中川先生の学敵は、桑原武夫が、丸山眞男に次いで二番目でしたナ」

「戦後日本の大学で、ルソーやフランス革命の批判・糾弾がタブーになったのは、“ジャコバン検閲屋”桑原武夫の仕業。彼は全国の大学を常に具に調べ、反ルソー&反フランス革命の教授や大学院生を片端から洗い出し、《大学から追放する/その論文を学会誌が受け付けないようにする》等、嫌がらせ工作を徹底的に行った。死ぬまでやっていた」。

(備考1)谷沢永一は、1995年の『こんな日本に誰がした──大江健三郎(北朝鮮人、日本共産党員)への告発状』に続き『悪魔の思想』を出版。槍玉に挙げたのは、大内兵衛、鶴見俊輔、丸山眞男、横田喜三郎、安江良介、久野収、加藤周一、竹内好、向坂逸郎、坂本義和、大江健三郎、大塚久雄の十二名。

(備考2)Wikipedia「谷沢永一」の『悪魔の思想』のパラに続くパラで、「つくる会の西尾幹二は共産党“特別”党員で、つくる会は全国の中学歴史教科書を日本共産党“史観”に統一させるのが目的」を警告すべく出版した谷沢氏の二著作に関する記述は真赤な大嘘。「西尾幹二」をわざと「藤岡信勝」に摩り替えているからだ。Wikipedia日本版の管理人四十人は、志位和夫が直轄する党籍ある共産党員。Wikipediaを占領した彼らは、共産党員やその協力者を美化する任務を遂行するスターリン型検閲部隊。共産党の前衛部隊ウィキは、西尾幹二の正体がバレないよう偽情報撒布に必死で狡猾。

 反ルソー/反フランス革命の日本人学者は、明治時代に井上毅一名しかいない。大正時代もゼロ名。永い昭和時代もゼロ名。やっと井上毅を継承する二番目の学者が私。反ルソー/反フランス革命で起草した明治憲法から百七年を経て、1996年、『正統の哲学 異端の思想』が、反ルソー/反フランス革命という重要思想を日本国民に喚起したのである。

 日本では井上毅/中川八洋以外に反ルソー反フランス革命の思想が不在である事実は、日本での共産党検閲がいかに徹底的かを如実に明らかにする。大学と学者を徹底的に検閲する世界三大ワースト国は、ロシア/中共/日本。日本では、自由な学問も自由な出版も存在しない。世界最凶悪な検閲機関・共産党によって、日本では超弩級の検閲が今も轟音を立てて大学と出版界を隅々まで席巻している。

 私が三十年近く大学にいて耳にした一つに、ルソー批判/フランス革命批判を例にすれば、「共産党は、戦後数十年間にわたって全国の大学を具に調査。ために、修士課程の大学院生ですら、反ルソー/反フランス革命の考えを持つだけで一人残らず学外に追放された」がある。桑原武夫一派は、この共産党の凶暴な雁字搦め検閲に重畳し、さらなる検閲を峻厳に実施していたのである。

““天皇テロリスト”津田左右吉の大応援団、学問業績ゼロの“王殺し・国民殺し狂”桑原武夫は、果たして人間だったか──なぜ私は、精魂込めて『神武天皇実在論』を上梓したか(Ⅴ)” の続きを読む