筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
防衛省官僚の過半は旧・社共系の極左「反日」人士ばかりだから、その多くが中共工作員やロシア工作員になっている現状に、何ら不思議さはない。この故に、防衛省は、共産党や朝日新聞以上に、日本国の国防力を潰滅的に弱体化することに日々、全力疾走している。この典型の一つが、防衛省と“ロシアの軍隊”陸上自衛隊が一丸となっての、北海道を侵略ロシア軍に無血占領させるための、北海道防衛力のゼロ化であろう。
だが、2000年頃から防衛省と陸自が露骨に進める“北海道侵略のロシア軍を熱烈歓迎する”北海道無防備化に対して、正常な国民なら絶叫するはずの、「北海道なしに日本国全体の防衛が不可能になる!」や「北海道の不沈空母化なしに尖閣・宮古・石垣が守れるのか。“縦深の理論”もわからないのか」の声は、日本列島のどこからも聞こえてこない。
洋上イージス・アショアとは、“漫画”「空飛ぶ潜水艦」級の、“狂人が妄想する非・兵器”
9月23日の朝、『朝日新聞』を開いた瞬間、眩暈がしてよろめいた。「陸上イージス 洋上転用」と言う見出しが、目に飛び込んできたからだ。
陸上配備の兵器は陸上配備しかできない。海上配備の兵器は海上にしか配備できない。空中配備の兵器は空中配備しかできない。そのように設計されており、転用すれば兵器として機能不全になるからだ。この事は、戦車に翼を付けても“空飛ぶ戦車”になることはない。潜水艦も同じく、翼を付けても“空飛ぶ魚雷発射の爆撃機”にはならない。
蒸気機関車が宇宙を飛翔する「銀河鉄道999」は、松本零士が描いた漫画の世界だから可能であって、現実の鉄道ではない。つまり、イージス・アショアという陸上配備のミサイルを、仮にも洋上配備すれば、それが「銀河鉄道999」と同じく、兵器としては妄想上の“狂”兵器で、子供のおもちゃの兵器と同等になり、通常の兵器の機能を完全喪失する。