筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
6月5日未明に開始したウクライナの反攻作戦は、すでに二ヶ月以上が経過。が、遅々として反攻は膠着状態。現在までの奪還領土面積は1%程度。ウクライナ軍は全力投球で勇敢に戦っているのに、なぜこのような事態に陥ったのか。主要な理由は、次の三つ。
A;ロシアが敷設した対戦車地雷の数は半端ではない。この地雷除去作戦には、抜本的な対策を講じる必要がある。
私の計算だと二百万ヶ以上のロシア対戦車地雷が、ウクライナ軍の反攻予定コースにぎっしりと埋っている。現在のように、多大な時間を喰われる地雷の除去をしつつ進む戦法では、“ザポリージャ州を南下縦断して、アゾフ海沿岸(ベルジャンシク)に到達する”に、あと一年半はかかる。反攻の主軸を、ウクライナは根本的に再考すべきだろう。例えば、へルソン州の南半から回り込んでベルジャンシク/メリトポリを攻略する戦法への変更を緊急に検討すべきだ。
B;制空権を有さないウクライナは、軍事作戦のイロハに反して、ロシアが航空優勢の戦場で反攻作戦を進めている。しかも、ロシアは、スターリングラード戦(WWⅡ)や203高地(日露戦争)で見せたように、世界一の防御戦能力を発揮する。そんなロシア軍部隊を、航空優勢なしで撃破するなど至難の業。米・欧・日は、ウクライナの防空力の大増強と航空優勢構築に、抜本的な支援強化をすべきである。日本は、陸自の日本版ゲパルトを全基、ウクライナに即時供与すべきである。
対露“航空均衡parity”の要となるF16の配備情況は暗い。欧州諸国で訓練中のF16パイロットがウに戻るのは、早くて今年10月末。米国で訓練が始まるF16パイロットがウに戻るのは来年7月。現在、ウクライナ空軍パイロットには英語堪能者が残っておらず、新規にこの8月から米国に派遣される彼らには英語研修四ヶ月が必要。NATOのF16供与決定は、丸一年間遅すぎた。
C;ウ軍の榴弾砲や多連装ロケット砲の砲弾は余りに少ない。つまり、ウ軍の砲弾不足は深刻。これでは、迅速な反攻・領土奪還など夢のまた夢。現在、ウ軍は倹約に倹約を努めて、一日平均一万発。一方、ロシアは一日平均五万発を使っている。ウ軍の砲撃練度は高いが、これを考慮しても、ロシアの六割に相当する一日三万発を撃たなければ、円滑なロシア陣地攻略はできない。日本は韓国と共同して三ヶ月分を引き受け、合計百万発を供与せよ。具体的には、日本は155㍉砲弾を五十万発供与すべく、その生産をフル稼働せよ。
日本には、“ブラフの極み”ロシア核投下を、「可能性あり」と嘘宣伝する“静かなロスケ”が多すぎる
日本では、唾棄すべき“常套ブラフ”「プーチンは、情況が大幅に悪化すれば、核(戦術核兵器)をウに投下する」が、それなりに巷間に流布している。しかも、これ、真当な日本人なら信用しない“大嘘つきKGBロスケ”(鈴木宗男、橋下徹、中村逸郎※附記2、矢野義昭※附記3、その他)が流す騒々しい偽情報ではない。ネットやニュース報道で漠然と流される静かな恐怖誘発“偽情報”。ために、一般日本人の白痴頭に、強く染み込む。このような偽情報浸透を、“静かなロスケ”による“静かな偽情報刷り込み”という。
しかも、圧倒的に多数の日本人が信頼を寄せる米国の政権からも、このあり得もしない間違いが流されるから、日本では、「プーチンが戦術核をウに投下して米ロ核戦争に発展でもしたら大変。ウクライナさん、我慢して停戦=敗北・降伏して!」と、危険なナンセンス短絡が広がってしまう。
バイデン政権から流される、有害な核恐怖症“神話”「プーチンは敗北する状況になれば、破れかぶれでウクライナに戦術核をぶち込んで、形勢逆転を図る」の例に、2023年6月19日、バイデン大統領の発言「プーチン氏が戦術核を使うことは現実的にはありうると懸念している」等がある。
なお、バイデンのこの軽薄な言動は、プーチンが戦術核兵器をベラルーシにも配備したのを受けて、「プーチンは、核をウクライナやポーランドにぶち込む弁明として、ベラルーシの所為にし責任逃れする作戦」と解釈したからだろう。が、戦術核をベラルーシに配備したロシアの目的も、ブラフの域を超えてない。バイデンのようなおどおどした対応が西側に起きるのを、プーチンが期待しての策謀。つまり、バイデンはお粗末にも、プーチンの情報心理戦(psychological warfare)に見事に引っかかっている。
バイデンは、核兵器恐怖症の惰弱な黒人オバマの副大統領だったからだろう、米国大統領として失格・欠陥の“オバマ反核の病気”が、少し伝染している。同盟国に“核の傘”を差す米国の大統領は、“世紀の勇者”レーガン大統領のごとく、核兵器にいかなる恐怖感も有してはならない。
ロシアから戦術兵器を投下されても断固闘う、ゼレンスキーとウクライナ国民は、偉大で崇高である
この意味で、勇者・レーガン大統領の遺産は、2009年1月に誕生したオバマ大統領でもって、米国から消滅したように思える。オバマと同じ核兵器恐怖症の惰弱・臆病は、America‐First派のトランプに継承され、騎士道に満ちていた米国の精神は、トランプ時代に相当に腐蝕してしまった。バイデンよ、道徳なき核恐怖症オバマ/トランプの負の遺産を、このウクライナの対ロ防衛戦争を機に払拭されたい。
現在、世界の大勢が、ロシアの核兵器投下のブラフや核戦争の恐怖宣伝にひっかかっていないのは、史上最も勇敢で崇高なウクライナ民族が、ロシアの核兵器投下があっても、非道の侵略国ロシアと戦い続ける決意が不動だからである。世界は、勇者ウクライナの武士道に魅かれ称賛する心境において、ロシアの核恫喝を無意識に排除している。
この意味で、ゼレンスキー大統領が率いる、ロシアに恐怖しないウクライナ国は、米ロ核戦争に全面勝利する策を選んだ“勇気の塊”レーガン大統領が率いた1980年代の米国を髣髴とさせる。米国の歴代大統領の中で、対ロシア核戦争“勝利態勢”を完成させたのはレーガン唯一人。
しかもソ連邦は、1983年末、レーガンの対ロシア核戦争“勝利”態勢に恐怖して、ソ連軍の総退却と権力の座から共産党を追放することを決定した。対米核戦争”回避”のための、東欧六ヶ国の1989年11月の解放と1989年夏のアフガン撤兵は、KGB議長兼ソ連共産党書記長アンドロポフが、1983年末にKGB第二総局のエリート集団に厳命した策。
KGB第二総局は、アンドロポフの命令を忠実に守り、六年間(1983-89年)の周到な準備を経て、東欧を解放した。ルーマニア人を祖先に持つゴルバチョフは、「アンドロポフの決定→東欧解放・ソ連共産党追放」が、レーガンの対ロ核戦争勝利態勢に恐怖しての、ロシアの弱さが西側に覚られないよう演技するために選ばれた“世紀の名優”だった。
バルト三国やウクライナが主権を回復し自由ある独立国となった1991年のソ連邦自体の分解は、アンドロポフが命じたものではない。偶発的に起きた事態。が、このソ連邦の自壊的な崩壊は、「レーガンの対ロ核戦争勝利態勢の完成→アンドロポフの東欧六ヶ国の返還/ソ連共産党の追放」の余波で起きたのだから、バルト三国やウクライナは、米国の対ロ核戦争“勝利”態勢こそがロシアを恐怖に縮み上がらせる効果抜群の策だったことを絶対に忘れてはいけない。またレーガンの“人間愛”至上主義(「“悪の帝国”ソ連の存在を許さない」などは、この一つ)が、レーガンの対露外交の根本「米国の対ロ核戦争勝利態勢の完備こそがロシアを恐怖に縮み上がらせる」の原点だったことも忘れてはならない。
ウクライナはプーチンの核恫喝に動じない。“ロシア支配”の方が核兵器より残虐なのを知るからだ
ウクライナは今、ロシアの戦術核兵器の投下を全く恐れていない。撃ちたければ撃ってみろ、と開き直っている。しかもウクライナは、私や現在の英国のように、「それはブラフに過ぎないから無視しよう」と判断したわけでもない。ウクライナは、英国から「プーチンの周辺が流す“核投下の論議”は全てブラフ。口先だけの威嚇で恫喝」と伝えられているが、ウは“不必要な助言”と聞き流している。
ウクライナは、1930年に始まる“1932~33年のスターリンによる餓死処刑”で七百万以上の農民が殺された歴史を持つ。すなわち、絶対真理「ロシア支配は、ウクライナ人“大虐殺”(ホロドモール等)が必然となる」は、ウクライナ人にとって血肉の常識。
故に、ウクライナ人は絶対真理「ロシア支配が生む悲惨と絶望は、核兵器投下による核被害の惨禍の比ではない」を知り尽くしている。だから、“民族の浄化”を実行する“悪魔ロシアの支配”を恐怖しても、核投下の方にはさほどの恐怖を懐かないのである。
確かに、1932~33年のスターリンによる餓死処刑(ホロドモール)で七百万以上が殺された歴史を体験すれば、たかが合計十万の死者でしかないヒロシマ・ナガサキ(注1)など他愛もない小さな惨禍。端的に言えば、“ホロドモールの地獄”に比すれば、ヒロシマ・ナガサキは天国なのだ。なぜなら、広島・長崎では、救助活動が行われたし、死者は手厚く葬られた。現に、死者の墓は、1945年秋から続々と建立された。 注1;中川八洋『現代核戦略論』、220頁。
一方、ホロドモールで殺された700~800万人のウクライナ人は、誰一人として一切の治療もなければ、墓もない。餓死寸前者を救う人が一人も存在しなかったからだ。墓をつくる人もゼロ人だったからだ。かくして、七百万人以上のウクライナ人の骨だらけの死体は、ウクライナ全土で野晒し。野犬の餌になるだけであった。
さて、ウクライナのホロドモールの歴史は、英国人コンクエスト『悲しみの収穫──ウクライナ大飢饉(大量餓死処刑)』で、詳細に分析されている。今般のロシアのウクライナ侵略に直面しながら、日本では、この名著『悲しみの収穫』がベスト・セラーにならなかった。これは、日本人が人間性を失い、ウクライナへの道義的な同情すらわかない、ボルト・ナットや家畜に日本人の人格が改造されてしまっているからだろう。
そこで、在日ウクライナ人へのお願い。ホロモドールに関しウクライナで何冊か写真集が出版されている。そのうちの一冊を邦訳し出版して頂きたい。日本人がそれによって人間性を回復する切っ掛けにもなるし、日本国内に対ウ武器供与の声も起きるだろう。
「堕胎」禁止派のレーガンの生命尊重主義が、彼の対ロ核戦争“完全勝利態勢”戦略を推進させた
レーガンは1981年1月、大統領に就任すると同時に、核戦力の大増強を一心不乱に推進した。しかも、米国でも、日本と同様、1981~2年、ブレジネフが背後で操る反核運動が猛然と火を噴いていた。が、レーガンは臆せず、FBIに命じて、米国内の反核運動を完全に叩き潰させた。なお、米国では、共産主義者公務員即時免職法によって、官庁には反核運動が入り込む隙間が一㍉もなく、反核運動は全て完全な民間運動であった。
一方、日本では、“隠れ共産党員”中曽根康弘が、ブレジネフが操作する日本中に木霊する反核運動に加担し、1955年以来、自民党が頑なに守ってきた、全面対決の対象だった共産党主催の広島集会に、1983年8月6日、来賓として出席した。以来、日本における反核運動は一種の公的な性格を帯び、一気に百倍ほど大掛りなものとなった。また、口から出まかせの過激さが一段と増した。
それはともかく、話をレーガン大統領に戻す。レーガン大統領は、迎撃“非・核”兵器と攻撃・核兵器の組み合わせで、前例のない対ソ核戦争“勝利”態勢を完成させた。
レーガンの動機や信条(イデオロギー)は、彼自身が語っているように、核戦争が起きた場合に、米国民や同盟国の人々の生命を守るという生命尊重主義。ロシアから発射された核兵器をことごとく迎撃し、また発射前にロシアの核兵器を地上で破壊してしまえば、米国でも同盟国でも、一人の死者も出ない。
この迎撃“非・核”兵器で、レーガンは、宇宙配備のビーム兵器と地上配備の工学的破壊ミサイルの二分野を提唱(1983年3月23日)。前者については、後年、技術的に困難として消えるが、1980年代前半、アンドロポフやゴルバチョフらロシアの権力者や軍高官は「米国は宇宙配備のビーム兵器を開発できる」と信じ戦慄したのである(レーガンにすっかり騙された)。このことは、その時の彼らの厖大な数のヒステリックな非難の大合唱から明らか。仮に技術的に困難だと当時のロシアが知っていたなら、冷静に「どうぞ、おやりください」の一言コメントで済ましただろう。
また、レーガンの新しい攻撃・核兵器は、ロシアの指揮所や核基地をことごとく先制的に破壊するもので、核戦争の勃発と同時に、ロシアの核戦力で飛び立てるのは、おそらく十分の一ぐらいであった。レーガンの対ロ核戦争“勝利”態勢は、レーガン大統領が認識していた以上に、ほとんど完璧だった。
レーガンの対ロ核戦争“勝利”態勢は、パイプス教授の「ロシアの核戦争恐怖症」説の“信用”が基底
レーガン大統領が誕生するや、1981年1月~1983年前半、ソ連共産党書記長ブレジネフそしてアンドロポフによる、米国に対する「核戦争になるぞ!」「核戦争をするぞ!」の脅しは、エスカレートするばかり。そして、ソ連が使嗾する大規模な反核運動が、英国/米国/日本/ドイツなどの国内で、数十万人を集めた極左大衆に金切り声をあげさせ、燃えて燃えて燃え盛った。
ここでは日本や英国のそれには言及はせず米国に限るが、レーガン大統領は、これらソ連の脅し「核戦争になるぞ!」「核戦争をするぞ!」に動じることはなかった。そればかりか、史上見たことのないほど、ソ連にはいつも清々しく対応していた。私は、これには驚きと共に、心底からレーガンを尊敬するに至った。今でもレーガン大統領は対ロ外交に関して、チャーチルと共に、私の“永遠の師匠”である。
レーガンは、「フランスの陸軍を“善の陸軍”、ナチ・ドイツの陸軍を“悪の陸軍”」としたチャーチルと同じく、「米国の核は“正の核兵器”、ソ連の核は“邪の核兵器”」と差別した。“アホ馬鹿”一色の日本人のように、警官のピストルも殺人犯のピストルも、「ピストル、キャー怖い」と同じに扱うことを厳に慎んだ。そして「正は、邪を恐れてはならない」と、米国はソ連の核を恐れてはならない旨で行動していた。
実際にもレーガンはソ連に、「米国は核戦争をして構わない」のメッセージを公然と送ったことがある。それが、1984年8月11日のラジオで、レーガンはジョーク「米国民の皆さん、私は今しがた、ロシアを非合法化する法案に署名しました。米国は五分以内にロシアに核弾頭を投下します」を流した。既に米国との核戦争を何としてでも回避したいと決定していたソ連が、これに驚いて、「東欧六カ国を西欧に返還して、米ソ核戦争を免除してもらう」“対米降伏”する流れは、ますます確実になった。米国民はますますレーガンが大好きになった。
レーガンは、ソ連のことを「悪の帝国evil Empire」と考えており、それ故に、ソ連との交渉そのものを非とした(1981~5年)。米ソ核軍縮などは非理非道の非常識と考えていた。警官(米国)が殺人犯(ソ連)と交渉したり/取引したりしてはならないとのと同じ。レーガンが、この事を直截に演説したのが、後年、「悪の帝国」演説と呼ばれるもので、1983年3月8日だった。
「悪の帝国」=ソ連に対し、「核戦争を辞さず追い詰め、占領し、その政権を打倒する」の衝撃的なメッセージを、この半年後、レーガンはソ連に見せつけた。それが、カリブ海に浮かぶ、新規に誕生した“ソ連の衛星国”グレナダの共産政権を、海兵隊を投入して武力で転覆した1983年10月のグレナダ侵攻。ソ連書記長アンドロポフは、これには大ショックを受け、彼は(米国との核戦争を回避すべく、米国への詫びの証に)東欧六ヶ国の返還で了解してもらうほかないと決心した。
これより前、レーガン大統領は、①南ドイツに、走行式のパーシングⅡ弾道ミサイルの配備を開始したし、②英国とイタリアに地上配備型トマホークGLCMを続々と搬入していた(注2)。ソ連は米国と核戦争すれば、レニングラードからモスクワまでのヨーロッパ域すべてが廃墟になるのは明らかだった。また、潜水艦や駆逐艦に搭載される八百基の核巡航ミサイルSLCMも順調に配備されつつあった。この海上からのソ連全土への核包囲encirclementが完備すれば、仮に米ソ核戦争が起きた時には、極東の太平洋艦隊もハバロフスクの極東戦域総司令部も一瞬にして廃墟になる。
注2;中川八洋『核軍縮と平和』、中公新書、50頁。
ロシアは、a「核戦争恐怖症」とともに、b「強い国とは戦争しない」五百年以上続く民族文化を特性とする。このab故に、レーガン米国へのロシアの“降伏”は、東欧六ヶ国の返還とアフガンからの撤兵だけで済ます方針が、1983年末に定まった。
後は、ナチ・ドイツのニュルンベルグ裁判と同種のcモスクワ裁判の回避と、第二次世界大戦でd侵略奪取した領土の返還をしないで済ますことで、米国を誑かすことが残るだけ。結果として、このcdはゴルバチョフが完璧にやり遂げ、ロシアは大成功した。
さて、攻撃と迎撃の核戦力に関する知見についてレーガンは、大統領職に就く前から相当な知識を有していた。例えば、親友のベイレンソン弁護士の『核時代にどう生き残るか』(1980年、邦訳『核と平和』学陽書房)などを、レーガンは何度も読んで暗記していた。
が、レーガンが、ロシアの民族文化「核戦争恐怖症」「強い国とは戦争しない」等については、知る由もなかろう。必ず、誰かに教わったはずだ。実際に、これを教え込んだのが、ハーバード大学のパイプス教授(ポーランド系)であった。パイプス教授が世界一のソ連通であったことより、レーガンが「パイプ教授のソヴィエト・ロシアに関する知見には間違いはない」と確信したことの方に、私は、レーガンの偉大さがあったと心から尊敬している。
日本国民の命を守るべく、“反核/核廃絶”運動者に懲役十年を課す「大量殺人予備罪」を刑法に
“米国の核抑止力に反対!”が目的の、共産党・朝日新聞主導の日本の反核運動の本性は、大量殺人を“快楽”する殺戮悪魔の狂宴というべきもの。共産主義者は、大量殺人“快楽”病の狂人テロリストでもある。現に、共産党員・松井一美(広島市長)や共産党員・鈴木史朗(長崎市長)は、一億日本人を中露朝の原水爆で皆殺し的に殺し尽くしたく、日本人の命と日本国の平和を守っている米国の核抑止力に“反対!”を、大煽動している。
米国の共産主義者公務員即時免職法と同じものを日本も立法して、“自国民大量殺人鬼”松井一美/鈴木史朗を免職しなければならない。あるいは、刑法に「大量殺人予備罪」を設けて、松井一美/鈴木史朗に懲役十年の禁固刑を課す必要がある。
ポル=ポトと同類の両名の解剖を進める前に、反核運動家の血塗られた殺人鬼性を明らかにすべく、表1に示すごとく、彼らを、人間として正常で人間愛を基軸とする米英仏の核抑止“支持”“強化”論者と比較しておこう。
表1;人間殺戮“狂徒”の「反核」運動←→国民の命を守る人間愛が発露する「反・反核」
人間殺戮“狂”の「反核」運動=“悪魔の狂宴” |
国民の命を守る正しい人間精神の「反・反核」 |
中露朝の“侵略の核(逆・抑止力)”増強に協力 |
米英仏の“平和維持の核(抑止力)”を支持 |
死者を差別;広島/長崎の死者を神と崇めて、一方、満洲の死者/シベリアの死者/樺太の死者/レイテ島の死者/インパールの死者/ノモンハンの死者などを、虫けら!扱いで弔わない。広島・長崎式典参加者は野獣以下の殺人鬼。 |
正常な人格の人間なら「総理が、大東亜戦争の死者四百万人を等しく弔わず、十万人のみ差別的に追悼スピーチを為すのは、死者への冒涜で人間蹂躙の極み」と考える。が、“悪魔の化身”松井一美や鈴木史朗はこう考えない。 |
松井一美(広島市長)/鈴木史朗(長崎市長)の反「米国の核抑止力」宣言は、彼らが日本人を皆殺しせんとする血塗られた悪魔の証拠。ウクライナは核がないためロシアに殺戮・蹂躙されている。両名はこの事実を隠蔽する悪の詐言師。 |
「戦争反対」「反核」報道を法律で禁止しない限り、日本は必ず1945年の満洲の阿鼻叫喚を再現し国家滅亡を迎える。この確度百%で到来する惨たる近未来を憂慮するのが、真に人間的で自由ある平和の、本物の希求者。 |
(参考)日本共産化/アジア共産化及び日本人“皆殺し”が戦争目的で、スターリン命令の大東亜戦争を中断した“平和の奇跡”昭和天皇の玉音放送など、1945年の最重要歴史を抹殺する野獣的な非・人間性が、反核屋の本性。 |
(参考)昭和天皇に感謝/ポツダム宣言(トルーマン/グルー/バーンズ)に感謝する、道徳に適う正しい人間性を持つ。なお、8月15日は、昭和天皇の玉音放送を奉じる日であるべきだが、これをしないのは、日本人が野獣になったからか |
松井一美や鈴木史朗は、一億日本人“皆殺し”を宗教教義とする“大量殺人のカルト宗教団体”共産党の狂信的な信者である。レーニンの大量殺戮については、クルトワ他『共産主義黒書』を参照されたい。スターリンのそれは、コンクエスト『スターリンの恐怖政治』を参照されたい。毛沢東の大量殺戮は、『餓鬼』(中央公論社)『毛沢東の大飢饉』(草思社)などを参照されたい。
日本でも、共産主義者による大量殺戮は実行された。それが大東亜戦争。九割以上の将兵を餓死させたレイテ島やインパール作戦やパプア=ニューギア島縦断は、日本人将兵をして、スターリンのウクライナ人殺戮「ホロドモール」を再現したくてやった、実に意図的なジェノサイド。
満洲で1945~6年、最低でも婦女子25万人以上(102万人しか帰国していないから35万人以上か)がロシア兵や支那暴民にレイプされた挙句に殺戮されたが、これは関東軍参謀部の松村知勝/瀬島龍三/草地貞吾/草場辰巳らが計画した自国民殺戮。
シベリアに強制連行された105万人のうち58万人がシベリアの地で殺されたが、これも近衛文麿/種村佐孝/酒井鎬次らが在京ソ連大使館のNKGBと協議したもので、彼らは共産主義者に改造された十万人だけを生かして樺太から北海道に侵攻させる予定だった。つまり、ソ連は初めから九十万人を殺す予定だった。マッカーサーと米国国務省の圧力で、ソ連は嫌々47万人を日本に帰還させた。
なお、満洲の婦女子102万人を救出したのはマッカーサー元帥と蒋介石。両名がいなければ、この102万人全員、満洲でそのまま餓死・病死している。帰国する船も港もないからである。
さて、話を、“悪魔の大量殺人鬼”松井一美&鈴木史朗の狂気&大嘘の「核廃絶」に進めよう。日本に原水爆を投下すること確実な中露朝に対して、松井一美&鈴木史朗は、一度も「核廃絶しろ!」と要求したことがない。また、中露朝が、松井一美&鈴木史朗の「平和=戦争」宣言を報道したことも一度もない。つまり、“悪魔の大量殺人鬼”松井一美&鈴木史朗は、その「戦争宣言」の教宣を、日本国民と米国民向けに発信している。ジョージ・オーウェルの指摘の通り、共産主義者の言語は転倒している。松井一美&鈴木史朗の「平和宣言」とは、我々の言語では「戦争宣言」の事。
両名が煽動する「核抑止論からの脱却」とは、“日本よ、米国の核抑止力=核の傘を遺棄せよ”との謂いだから、それは「日本は日米安保条約を破棄せよ」「日本よ、ロシアか中共の属国になれ」と同義。
また、“悪魔の大量殺人鬼”松井一美&鈴木史朗は、大量殺人のテロリストで大嘘つきの共産主義者だから、核廃絶が理想だとか平和な世界になるとか、狂妄の非現実を嘯く。が、現実はこうだ。自由な平和愛好国が核廃絶することは、周辺の侵略国の侵略の餌食となり、その国は自由と平和を喪失し、地獄の阿鼻叫喚に一直線に陥る。
ウィグル人が仮に核兵器を有していれば、狂暴な支那人の侵略はなかった。支那人のしたい放題のレイプや一日働いて十円の賃金での強制労働も臓器取りの手術や避妊手術もなかった。日本から米国の核の傘を剥奪せんと、“大量殺人鬼の悪魔”松井一美&鈴木史朗が甘く囁く「平和宣言=戦争宣言」からは、一億日本人を殺しまくる残忍なジェノサイド狂宴の嬌声が聞こえてくる。
人間性に満ちた核戦略・核兵器政策は、レーガン/中川八洋/スイスの三方策以外は、存在しない
自由ある平和を日本が維持したのであれば、それは理論的には、表2にまとめた、レーガン大統領/中川八洋/スイスのいずれか以外の方策は、一つもない。それら三つを総合するのが、ベストであるのは言うまでもない。つまり、中露朝が投下する原水爆の脅威下にある日本には、米国の核抑止力に依存するだけで行くか、「米国の核抑止力+日本の補完的な小規模・核抑止力」で核抑止力の信頼性を少し高めるか、核シェルターと男児全員が戦場に戦うスイス方式か、のどれかしかない。
核抑止力を日本から剥奪すれば、中露朝の原水爆が雨霰と、日本列島中を所狭しと降り注ぐ。“悪魔の大量殺人鬼”松井一美&鈴木史朗は、一億日本人が血の海でのた打ち回る光景を快楽したいのである。我々は、地獄に直行する核の廃絶ではなく、自由ある平和の確実な道「共産主義者の廃絶」こそを筆頭の国是・国策にせねばならない。
表2;中露朝の核脅威に対処する三つの方策──反核運動の禁止と処罰は厳格に執行
レーガン大統領 |
中川八洋 |
スイス |
国民の生命を敵国の核兵器から守る生命尊重主義から、レーガンは迎撃力の抜本強化を提唱。宇宙配備のビーム兵器は技術的に無理だとわかったが、地上配備の迎撃兵器THAADやイージス・アショアなどは、レーガンの遺産。また、 悪の帝国(ロシア)を封じ込むだけでなく、ロシアにrolling‐backすべく、コストの安い中距離核を大増強。レーガンの核戦略思想は、ベイレンソン『核と平和』(邦訳タイトル)と同一。 |
米国の対日“核の傘”をより一層強化すべく、米国の核戦力は、中露朝の総量の三倍を保有すべきである。また、これらの侵略国家とは、米国はいかなる軍備管理条約も締結してはならない。さらに、米国は北海道に射程三千㎞の中距離弾道ミサイルなどを配備すべきである(注;これは「核共有」ではない)。参考文献に、中川八洋『日本核武装の選択』等。
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核武装はしない。しかし、ロシアから核兵器を投下される現実と可能性については直視する。故に、ロシアの核攻撃からスイス国民の命を守る国民防護体制の完備を、政府の最優先行政とする。全世帯に配布したスイス政府の核有事教本『民間防衛』(邦訳、原書房)は、この政策の一環。
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附記1;プーチン政権の対ウ核恫喝の事例(順不同、ほんの一部)
①2023年5月3日、ロシア下院議長は、「戦術核の使用を政府に促す」意見をSNSに流した。
②「ロシア軍幹部がウクライナで戦術核の使用を協議」(2022年11月2日の米CBSニュース)
③2022年10月26日、プーチンは戦略弾道ミサイル2基「ヤルス」「シネワ」の実射訓練を指揮。
これらは、あくまでも「核を使うぞ、核を使うぞ」のロシア流ブラフ。使うなら、とっくに黙って投下しているはずではないか。これへの対応方法は簡単。無視すること。これが最良の賢明。
附記2;党籍ある日本共産党員・中村逸郎の「ポセイドンNY攻撃」は、“漫画も笑うお笑い嘘話”
ネットTVで、両親ともに共産党幹部の過激共産党員・中村逸郎が、ロシアKGB第一総局の工作員として、軍事学のイロハにも科学にも反する、お笑い嘘話をしていた(2022年10月8日)。共産党員を全員、日本の大学から懲戒免職にして排除する立法をしないと、日本の文系大学は、オウム真理教のサティアン以上にひどい狂人育成の洗脳所になっている。日本の文系大学には、もはや学問など存在していない。
中村逸郎は、お笑い芸人ですらこれほどの反科学は口にできない、“お笑い大嘘”「大西洋で、ロシアの核魚雷ポセイドンを発射すると、最悪のシナリオと言うべき、NYなど米国の沿岸に高さ500㍍の津波が襲う大被害が発生する」をぶちあげていた。タス通信ほかの情報を集めると、ポセイドンは世界最大の核魚雷で、直径2メートル/核弾頭2メガトン。これは広島原爆13・5ktの148ヶ分。ために素人は、さも超・大型だと思うが、そうではない。
ロシアには、ICBM搭載の1メガトン水爆がふんだんにある。米国に恐怖を与えるなら、ロシアは三十分で標的に到達するICBMの1メガトン水爆二発をネバダ砂漠などにぶち込む。つまり、こんな巨大「核魚雷」は、大西洋を潜航航行中に、米国が海底に敷きつめている潜水艦探知センサー・ケーブル網に引っかかり、米国の潜水艦等に直ぐ撃沈される。ポセイドンの対米攻撃の実戦はあり得ない。大西洋の西側半分に、ロシアの原子力潜水艦や原子力航行の魚雷が潜入することは、現実には百%不可能。
さて、嘘つきと盗みが特技の中村逸郎は小学三年生の算数ができない際立つ大馬鹿。学問業績ゼロの中村逸郎は、幼稚園の保母(保父)さんぐらいが、やっとできる職業。
津波は、2メガトンでは万が一にも発生しない。2011年の東北大地震と同時に起きた津波は高さ25㍍だったが、この津波を起こすには、500メガトンの水爆を海中で爆発させねばならない。つまり、2メガトンで起きる津波の高さは0㌢。単純な比例ではないから、学問的にはかなり荒っぽすぎるが、500メートルの高さの津波を起こすには、大まかな目安的数字で、最低でも「500㍍÷25㍍×500メガトン=1万メガトン」の海中爆発エネルギーが必要。
つまり、“世紀のお馬鹿で気狂い”中村逸郎は、「1メガトンは1万メガトンだぞ」と、言い張っている。小3の算数もさっぱりできない“狂人”共産党員・中村逸郎にとり、五千倍の相違は一倍に見えるようだ。なお、諜報情報を集めると、原子力推進の核魚雷「ポセイドン」など、ロシアのどこにも存在しない。ロシアの原子力潜水艦「ベルゴロド」には、直径2㍍の魚雷発射管など作られていない。
附記3;陸自に京都大卒で入隊した矢野義昭(北朝鮮人のKGBロスケ)の大嘘は、鈴木宗男を凌ぐ
北朝鮮人のKGBロスケ鈴木宗男もびっくりの、超特大の大嘘を垂れ流す矢野義昭は、鈴木宗男や中村逸郎ほど有名ではないが、その害毒は小さくはない。例えば、2023年8月13日付けtwitterで、彼は「宇軍は崩壊寸前」「NATO軍関係者も帰国し、数千名のポーランド兵が残っているだけです」と、嘘、嘘、嘘を書き連ねる。
NATOはロシアと直接的な戦争を避けるべく、最初からNATO軍関係者を一人もウクライナに入れていない。ポーランド兵も、数百名の義勇軍を除き、正規兵は一人もウクライナにはいない。烏軍の反転攻勢は遅々としているが、その軍隊は今も良くまとまった鞏固な組織であり続けている。
これほどまでに過激な“嘘八百”虚言を捏ね回す偽情報・嘘宣伝家を、陸将補まで出世させた陸自の責任は大きい。それとも陸自は、共産党員/北朝鮮人/大嘘吐きなら、優先的に出世させる極左組織なのか。
(2023年8月16日記)