筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
本稿は、小池百合子の「7月15日」記者会見に戦慄するものを感じ、7月16~7日に急ぎ執筆した。ただ、この執筆中の7月16日、「Go Toキャンペーン」を巡り安倍晋三と小池百合子の場外乱闘が起きた。ために冒頭では、この「安倍・小池の真昼の決闘」に少し触れる。
日本人に限り“ただの風邪”にすぎない「武漢ウィルス」を煽りに煽って、国民を恐怖に慄く“コロナ集団ヒステリー”に焚きつけた国家的大犯罪において、安倍晋三と小池百合子は、1月から5月までは、呉越同舟の共犯関係の仲間だった。例えば、1月中旬までに、対中“相互渡航”全面的鎖国をすれば武漢ウィルスを水際対策で阻止する絶対的な特効薬になったが、安倍・小池は協同して、「国賓」来日予定の習近平に対し媚態外交に終始し、二カ月間もこれを遅らせた。
日本におけるコロナ蔓延のA級戦犯が安倍晋三/二階俊博/小池百合子/公明党/鈴木直道らなのは、証拠十分。“未曽有の大借金”六十兆円は、安倍晋三/二階俊博/小池百合子/公明党/鈴木直道らが支払うべきである。見識ある日本国民の諸君! そう声を上げて頂きたい。
“人気至上主義の三枚舌”安倍が勝つか、“《夜の街》潰し狂の貧乏神”小池が勝つか
コロナ感染者数を増やせば増やすほど政局動乱は不可避となるから、武漢ウィルスは安倍晋三退陣への起爆剤に活用できる。しかも、人気が上がるなら毒饅頭すら喰らう安倍晋三は、その幼児性もあって、「武漢ウィルスを退治した偉大な政治家に成れる」と逆さに錯覚する“スーパーお馬鹿”。有害無益な2・27休校や五百億円の国民の税金をゴミ捨てしたアベノぽい捨てマスク配給は、“史上空前の脳内ゼロ宰相”安倍晋三の度し難いおバカさのほんの一端にすぎない。
7月5日に東京都知事選に再選された直後から安倍晋三への(打倒の)闘志を剥き出しにする小池百合子は、だから、この安倍晋三の超弱点であるコロナ感染者数を急騰させるべく、遮二無二、PCR検査数を(医学的な意図からではなく)政治的に増やした。まさに安倍・小池“真昼の決闘”が始まった。小池百合子の直近の狙いは「Go Toキャンペーン」潰しだった。
7月16日の「東京都感染者286名」は、4月平均1000名検査の五倍に近い検査数4683名の成果。が、この286名、陽性率で見れば6.1%。4月平均20%に比すれば、武漢ウィルスの伝染力は既に極めて弱い。余波とは言えても、第二波ではないことはしっかと証明されている。
だが、安倍晋三も強かな悪徳政治家。「Go Toキャンペーン」を“東京抜き”で強行した。東京都内の旅行業者やホテル・旅館・土産物店業界は、怨嗟の声を小池に向け始めた。この意味で、この勝負、安倍の辛勝と言ったところか。第二ラウンドの安倍・小池のデスマッチが待ち遠しい。