地球温暖化CO2説は、露KGBが捏造した“反科学の虚構”──日本国は科学に違背してはならない。京都議定書から離脱せよ

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筑波大学教授  中 川 八 洋

(2006年6月6日、脱稿)

 「地球温暖化」において、その原因とされる人為的CO2排出との因果関係は、科学的には全く証明されていない。この重大な事実は、日本でもようやく広く知られるようになった。マスコミの虚偽報道キャンペーンが暴力的に“非難・批判の言論”を抑圧するが、一流学者は皆、地球温暖化CO2原因説を否定している。国際的に総計すれば、これらの正常な科学者の方が潜在的には多数である。米国が2001年、京都議定書(地球温暖化防止条約、1997年)を離脱したが、この離脱は科学的に“勇気ある行動”だと、世界の一流学者は押しなべて評価した。

 五文字「地球温暖化」は、世界同時に「1988年」、一斉に登場した。日本では不可解にも環境庁が唐突に、この1988年5月、庁内に「地球温暖化問題検討会」を設置した。これが、日本における五文字魔語「地球温暖化」の嚆矢である。アメリカでの「地球温暖化とCO2原因説」は、ハンセン博士が1988年6月に、上院公聴会で議会証言したのを機にして本格化した。その直後の6月末、カナダ(トロント)で、四十六ヶ国からの三百人を超える極左の“詐称”専門家等が集まり、「変動する大気──地球の安全のために」と題する大掛かりな、最初の国際シンポジウムが関催された。

 そして、1988年11月、人為的排出CO2が「地球温暖化」の原因だと決め付ける、国際的組織IPCC(「気候変動に関する政府間パネル」)が、世界中の共産主義者がやりたい放題の国連の支援下で設置された。「地球温暖化論は、なぜ1988年からなのか」「地球温暖化論は、なぜ国連が主導したか」は、徹底的調査のメスが加えられるべきだろう。“世紀の反・科学”「地球温暖化CO2原因説」を1988年に世界中に流布工作した犯人は、白昼公然に焙り出さねばならない。

 要するに、「地球温暖化CO2原因説」論には、通常、科学者の研究発表が学界を通じて定説となっていく、そのような学術的なプロセスがまったく無い。それは、政治的な煽動と教宣運動で形成された。レーニン/スターリンのカルト宗教「共産主義インターナショナル運動」が、全世界を強引に洗脳していく過程と全く同じ過程を辿っている。1988年に始まり1997年の京都議定書に至る、「先に結論ありき」で“科学排除”の色彩が濃厚な経過は、オウム真理教よりはるかに“異様”の一語に尽きる。

一、「ゼロ成長」「核の冬」「地球温暖化CO2説」は、KGB産の“嘘三つ子”

 「地球温暖化CO2説」の異様さ&不可解さは、「なぜ1988年?」「なぜ大宣伝される?」だけではない。次のように、“反・科学”の政治が暴走的に主導したもので、「なぜ学界でなく、政治が牽引?」という“異様(不正常)”が大爆発している。

① 繰り返し繰り返し世界各地で同じ国際会議が関催され、「国際会議で合意されたから」が、「地球温暖化CO2原因説」の正当化根拠となっている。これは国会での「多数決」立法と同じで、科学のやり方ではない。科学的に正しい結論であれば、アインシュタインの相対性原理や山中伸弥教授のips細胞のように、一人の学者の発表一つで充分なはず。お祭り騒ぎの大規模国際会議の繰り返しなど有害だし、科学の結論ならば全く不要のはず。

 もう一度言う。ニュートンやファラデーやアインシュタインの業績は、国際会護の多数決で科学的真理となったのではない。「地球温暖化CO2原因説」の「国際会議キャンペーン」は、明らかに、一般人への“洗脳”と、批判的な一流学者の“反論封殺”を狙う、巨大な国際的謀略運動である。

② 気候変動のコンピューター計算は、実用以前の段階でしかなく、まだほんの試作的なものでしかない。「大循環コンピューター・モデル(GCM)」は、過去の地球気候に関して、多少参考になる計算結果をもたらすことはできる、そのようなレベルに過ぎない。が、未来に関する予測能力など根源的に全く有していない。つまり、GCMは、2100年という今から百年先の、未来の地球気候を予測することはできない。なのに、IPCCやシュナイダーらは、このGCMによって「2100年を科学的に予測した」と嘘宣伝(プロパガンダ)し、京都議定書はこれを根拠とした。

③ 「地球温暖化」論の論文は、必ず「人類の滅亡」という恐怖を煽る極端な数値が結論となっている。どれもこれも、なぜか事前に打ち合わせたかのように、読者が恐怖に駆られて冷静さを失う、そんな論文になっている。騙しの最凶テクニック「恐怖-安心」心理戦術を駆使している。これだけでも「地球温暖化CO2原因説」は科学ではなく、科学とは対極の“反・科学”のカルトである。

④ 「地球温暖化」対策になると、突然、ソ連(ロシア)と中共のみが義務対象から外されている(注1)。CO2の排出量は、ロシアは「日本の1・5倍」、中共は「日本の3倍」なのに、両国は排出削減で何一つしなくてよいと定まった。

 上記の四特性は、「ローマ・クラブ」が1972年に開始した「ゼロ成長」キャンペーンとも、さらに1982年からのKGBが操った「核の冬」キャンペーンとも、クローンと紛うほど瓜二つ。上記の特性四つ全てが「ゼロ成長」「核の冬」「温暖化CO2」で共通する事実は、「偶然だよ」の一言で看過させようとする、そんな不正/不誠実な油断作戦(策謀)を非とし認めない。

西側の経済成長を撹乱・鈍化させる狙いで、ソ連が西側に送り込んだローマ・クラブ

 1970年3月設立の「ローマ・クラブ」とは、先進国は経済成長をゼロにしないと、石油その他の資源の払底/公害の悪化/食糧不足をもたらし、ひいては「人類は滅亡」に到ると、恐怖を煽る“悪の団体”。しかも、ローマ・クラブに、土光敏夫ら日本の財界の要人が広く抱き込まれていたから、説得的だった。ローマ・クラブの第一レポート『成長の限界』(1972年)は、日本でベスト・セラーになった(注2)

 1970年5月から8月にかけての朝日新聞の連載「くたばれ GNP」キャンペーンは(注3)、ローマ・クラブ設立直後、朝日新聞社内の共産党員記者が中心になって、ローマ・クラブを大宣伝し応援する目的で展開された。その結果、『成長の限界』は、学校教育の現場で教師がふり回す教科書となって、日本中の子供たちを洗脳した。日本中が、物の怪に取り憑かれたかのように、経済成長に対する罪悪観に呪縛された。

 そればかりか、このローマ・クラブの主張に便乗して、1973年末、リビヤのカダフィ大佐が「石油資源の枯渇防止」を大義名分とした、石油価格の四倍値上げを断行し、世界経済は大混乱に陥った。いわゆるオイル・ショックの発生。日本の主婦が買いだめに走ったトイレット・ペーパー騒ぎも(1973年10月頃)、ローマ・クラブが流した嘘(恐怖)の結果で、非難されるべきはローマ・クラブである。

 ところで、ローマ・クラブの事務局長アーヴィン・マズロー(ハンガリー人、1956年のハンガリー動乱に便乗して米国に偽装亡命したロシアKGB第一総局付き工作員、注4)と、その創設者ペッチェイ(イタリア人、注5)とが、ともに共産主義者でKGB工作員だとの噂が流れるや、一瞬にしてローマ・クラブは活動を停止した。ローマ・クラブという組織自体も、忽然と消えた。1977年だった。

 だが1977年時点、ソ連はすでに、量的には米国を四倍も凌駕する海軍力の大増強に成功し、アフリカに共産国を新たに三つ──エチオピア、モザンビーク、アンゴラ──も誕生させていた(1976年)。その流れで1979年末、ソ連はアフガンに侵略した。ローマ・クラブは1970年から七年間、ソ連の、この侵略準備を、世界の目からカムフラージュする役割を見事に演じきったことになる。

「日本で《核の冬》非難は中川八洋一人」は、日本国全体がKGB占領下にある証左

 「核の冬」キャンベーンは、1982〜3年、ソ連が西側に仕掛けた、あの激しい反核運動の大嵐の一環として展開された。ただ、それが、米国(レーガン大統領)の核戦力増強を阻止するための、ソ連(KGB)と各国の共産党によるインターナショナル運動だと当初より見抜かれ、世界では“科学ではない”と、激しい批判に曝されていた(注6)。日本では、中川八洋が、この批判をした唯一の学者だった。

 それでもNHKは、1984年8月5日&6日、「核戦争後の地球」という番組を、センセーショナルに放映した。ために日本の子供たちの多くは、「核兵器の存在→核戦争→煤と塵が地球を覆う→太陽光が遮断されて地球の温度低下→地球凍結→人類滅亡」を信じて恐怖に震えた。NHKへのKGBの浸透は、想像以上の規模で頑強かつ巨大に組織化されている。

 実際には日本共産党が製作したNHK「核の冬」番組を、日本共産党が絶賛し、日本共産党の賞「日本ジャーナリスト賞」が与えられた。茶番劇も茶番劇、余りに笑止な八百長“賞ごっこ”。私は、この受賞ニュースを聞いたとき、苦笑が数分間止まらず、閉口した。

“非科学の極み”「核の冬」はKGB製の百%嘘情報とバレた瞬間、「核の冬」が消えた

 しかし、1985年3月、「核の冬」キャンペーンの中枢的な人物の一人で、表向きはソ連科学アカデミー所属(実際はKGB第一総局の偽情報工作将校)のアレクサンドロフ博士が、(亡命でも企てたのか)スペイン(マドリード)で屈強なソ連人と思しき数人の男に強引に車にのせられ拉致されていく光景が目撃され、世界に報道されるや、「核の冬」キャンベーンは突然ぴたりと已んだ。

 ソ連製「ゼロ成長」「核の冬」が突然消えたのは、「KGB製&KGB流布」と犯人特定されるや、変わり身が速く未練なく犯行を直ちに中断する“ロシア民族特有の習癖”のためだ。つまり、両者が各1977年と1985年、日本の新聞テレビから完全に消えたのは、自然的に消えたのではない。日本の新聞テレビが、ロシアKGBの命令に従い、日本人を洗脳する報道を全面的中断したからだ。

名声のためならどんな嘘でも吹聴する学者は、自然科学者にも多い。気を付けよう。

 さて、視点を変える。「<核の冬>=地球は氷河時代のようになって冷却・凍結する」と、コンピューター大循環モデル(GCM)計算をした人物が、数年後には平然とそれを逆さにし、“地球は熱くなる”の「地球温暖化CO2原因説」の急先鋒の一人になった問題を、なぜ各国はもっと真剣に考えなかったのか。米国人シュナイダーこそは、「地球は氷河期に戻り凍える」を喧伝し、その舌の根が乾かぬうちに突然、逆走Uターンし「地球は熱くなる」と騒いだ、“大ペテン師”学者だった。

 1984年のシュナイダーらの論文「核の冬が到来する」は(注7)、「天文学的レベルの大量のCO2が仮に排出されても温室効果などおきない」との大前提に立っている。しかし、たった五年後の、シュナイダーの1989年の著『地球温暖化の時代』(注8)では、「僅かな人為的CO2が排出されても、温室効果によって温度上昇をもたらす」となっている。シュナイダーは、気候物理学者という表向きの顔の下は、世界を騙して快楽するビッグ詐欺師が本当の素顔の大犯罪者だった。

 先述した「核の冬」コンピューター・モデルは、A「地球では、それが煤や塵に覆われていく過程の期間、雨がまったく降らない」やB「大規模な核戦争によって発する熱はゼロである(温度上昇はまったく起きない)」等、ありえもしない超架空の前提を次々に法螺吹いて、この真赤な嘘前提で計算した代物。ロシアKGBがぞっこん惚れただけあって、シュナイダーには学者の良心が一欠けらもなかった。

 このように、「核の冬」キャンペーンは、日本では、KGBが後継したコミンテルンの日本共産党が前面に出ていたように、登場する外国の専門家も一人残らず、噂「KGBにレクルートされている」が絶えないキワモノ人物ばかりだった。NHK番組の主役だったスウェーデンのバーナビーも、米国の有名な天文学者カール・セーガンも、黒い噂「KGB工作員だ/KGBが雇用した」に包まれていた。シュナイダーは、KGBそのもので第一総局と一体の人物として悪名を轟かせていた。それ以上に、「核の冬」の国際シンポジウム全ては、偽情報宣伝専門のソ連のえり抜きのKGB将校が主導していた(注9)

二、気候・気象学者とは、一部の例外を除き、過半は「いかがわしい」人達

 シュナイダーに触れた序に、日本における「地球温暖化」を宣伝する気候・気象学者たちが、いかにイカガワシイかを具体的に紹介しよう。例えば、タレント気候評論家として、1970年代にそれなりに名が売れていた根本順吉。根本は、「地球はこれから寒冷化する」「氷河期に入る」との主張で、出版界やマスコミの寵児になった。

根本順吉『氷河期に向う地球』、1973年、風濤社 。

根本順吉『冷えていく地球』、1974年、家の光協会。

根本順吉『氷河期が来る』、1976年、光文社。

 ところが、この十年後、根本は、それまでの「地球は凍える寒さになる」を百八十度逆さにし、地球の温度は「暖かになる」どころか、「熱くなる」をキャンペーンした。

根本順吉『熱くなる地球;温暖化が意味する異常気象の不安』、ネスコ・文藝春秋、1989年。

 KGB対日工作本だから、出版は1989年春で「1988年」に括られる。この本は、読者に恐怖を煽動・洗脳するアジ一色。「地球が熱くなってきた」の第三章で、その原因がさも“CO2の温室効果”だと煽っておき、第四章で「温室効果で何が起こるか」とたたみかける。次の第五章「オゾン・ホールの恐怖」で、二文字「恐怖」を用い読者を心理的“恐怖”に陥れる。そして、第六章「終末論──カタストロフの予感」で、「終末」だの「カタストロフィ」だのと、「恐怖→絶望→自暴自棄の社会(自国)破壊衝動」に駆り立てていく。華麗な“集団パニック”を醸成する手法である。根本順吉は、KGB対日工作員の中で際立つ優等生のようだ(注10)。    (備考)カタストロフは仏語、カタストロフィは英語。

 もう一例。日本におけるKGB系の気候・気象学者の朝倉正を取り上げよう。朝倉は、1972年に刊行した『異常気象と環境汚染』では、次のように述べていた。

「1980年ごろから、寒冬・冷夏がふえ、梅雨も台風の襲来も活発化して、雨が多く降ると予測している。そして、気温はしだいに低くなり、小氷河期の気候に近づくと予想される。高緯度地方の気候は、すでに小氷河期にはいったようにおもえる」(注11)

 ところが、1990年刊の彼の『異常気象と環境破壊』では、朝倉は「気候温暖化は百八十年前から始まっている」(注12)と、まったくの逆さを主張するに至る。朝倉正も、根本順吉と同じ、KGBロスケ。

 むろん、気候・気象学者の全員がいかがわしい、というのではない。廣田勇ら、例外的だが、一流の学者もいる。廣田勇が、中川八洋のような、ボーダーレスな「地球共生教」の教理である<「地球温暖化防止」によって「人類の危機」を救う>というメシア(救世主)主義、つまり新型の共産主義運動に屈して科学を枉げてはならない、と主張する志操堅固な人物かどうかは知らない。しかし、廣田は、1992年に書いた教科書の中で、次のように、「大気大循環コンピューター・モデル(GCM)は未来予測につかえない」と、科学者が当然にもつべき謙抑な態度を失わない健全な常識に立って、間接的に『IPCC第一次報告書』を批判した。

「GCMを使って未来予測を試みた結果、もし現在の気候とかなり異なった状況が出現するとなったとしたら、それは同時にその正当性の裏づけを失ったことになる、という論理的に皮肉な状況を露呈する。それ故に、21世紀の気候予測などという試みは、社会的要請であっても、学問的意義の不明な行為であるとしか言いようがない」(注13)

 やはり、日本では、“無実のCO2”を巨悪に仕立てあげる“冤罪デッチアゲの犯罪司令塔”は、環境庁(環境省)であり、そこに跋扈する“共産党員官僚”たちである。これに、環境省と政治的・イデオロギー的に深い絆を結ぶ、気候学・気象学その他の自然科学に属する、有名になりたい一心の売名的な“科学を装った科学の捏造屋”たちが加わり、反・科学のシンジケートが作られている。

三、“世紀の虚構”を捏造する、共産党支配の環境省の「嘘!嘘!嘘!」

 「環境庁が怪しい」と私が感じたのは先ず、1988年5月、庁内に突然「地球温暖化問題検討会」が設置されたこと。かつ、その中間報告が、余りに拙速というより、科学の世界/学問の世界では絶対に不可能なスピードで半年後の11月、早々と発表されたこと。しかも、私が驚倒したのは、この環境庁「中間報告書」の内容が、二年後1990年に発表されたIPCC第一次報告書と完全に同一だったこと。これは、“異様な偶然”で済ますわけにはいかない。明らかな犯罪の意図なしには不可能だからだ。

 1988年の年頭時点、某機関が作成したある論文が、環境庁(全官僚が札付きの共産党員)とIPCCに同時に渡され、たまたま環境庁が、某機関の命令「二年後の1990年、この通りに、環境庁の公式論文として発表せよ」を無視して先走り、二年前の1988年に公表してしまった、が事態の真実だろう。

 特に、(2006年時点の)日本人が自戒すべき事柄がある。1988年時点、「地球温暖化」も「人為的排出のCO2原因説」も、それ以前に聞いたことがない、珍語に近い全く新しい言葉であること。しかも、この「地球温暖化」「人為的排出のCO2原因説」は、科学的な証明もなされてもおらず、仮説ともいえないシロモノ(仮説以前、備考)であること。(備考)仮説は仮説として科学的に証明されていなければならない。

 そのような“仮説以前”が、なぜセンセーショナルに新聞テレビから毎日のように宣伝されているのか。1990年時点、そう疑問視する私は怪訝さに襲われ、毎日が“戸惑いの日々”だった。それとともに、環境庁とIPCCの背後に、両者を操る「参謀本部」が存在すると確信するようになった。

 環境庁の「地球温暖化」キャンペーンは、1988年以降、過激さをエスカレートさせるばかり。日本国の官庁が自ら律し立脚しなければならない公正性や科学性を、共産党が背後にいる環境省は、粗大ゴミとして投げ捨て、大逆送する。環境省とは“赤い犯罪官庁の中でも最凶の赤い犯罪官庁”なのだ。

日本人の子供(次代の日本人)の頭を真赤な狂人に改造せよ!──環境省の至上命題

 この一つに、環境庁企画調整局が監修した、悪名高い漫画『地球温暖化の謎を追え!』(1997年11月刊)がある。この漫画は、科学などどこ吹く風と、ひたすら子供たちの頭に「CO2=人類滅亡の元凶」を刷り込み、子供たちを恐怖のどん底に突き落とすことを狙った犯罪本。この漫画を読んだ時、最初に脳裏に浮かんだのは、麻原彰晃オウム真理教の機関誌『ヴァジラヤーナ・サッチャ』第九号(1995年刊)だった。

 『ヴァジラヤーナ・サッチャ第九号』は、1995年3月の地下鉄サリン事件の真犯人でありながら、オウム真理教は「やってない!」「やってない!」と、プロパガンダする雑誌。当然、事実を転倒する詭弁が大洪水となって編集されている。そこで、この雑誌を、ヒトラー/ゲッベルスやスターリンのプロパガンダの授業で紹介するために手に入れた。嘘宣伝手法を研究・教授する教材として最高級のもの。

 環境庁製マンガ『地球温暖化の謎を追え!』は、オウム真理教の『ヴァジラヤーナ・サッチャ第九号』と同種で同一だから、オウム真理教を監視対象とする公安調査庁が、環境省を監視対象としていないのは、行政庁の公正と正義に違背し職務放棄も甚だしい。公安調査庁職員に、政府は給与を支給してはいけない。

 漫画『地球温暖化の謎を追え!』は、真赤な嘘「人為的CO2排出が2100年の気温を2℃上げる」を前提として、次のようなオドロオドロしい話をぶち上げる。南極の氷が解けるとは、嘘も荒唐無稽を越え、SF小説にも使えない。が、刑務所に収監するほかない、共産党派遣の大嘘つき官僚しかいない環境省は、「マイナス70度の気温が二度上り、マイナス68度になったら、氷が解ける」と言う。

「南極の氷やグリーンランドの氷 アルプスの氷河が溶け出す」

「海面が1㍍上がる。東京都二十三区の15%・・・が水没してしまう。日本の砂浜90%が無くなる」(注14)

 南極点では、最高に暑い夏(12月)でマイナス13度、最高に寒い冬でマイナス82度(6月)である。すなわち、世界の氷床・氷河の九割を占める南極の氷床は、気温がたとえ10度上っても、溶けることは決してしない。南極は、それ以上にはるかに寒い氷点下にあるからだ。環境庁「地球温暖化検討員会」委員で、環境庁ベッタリの田中正之(東北大学教授)ですら、1990年、次のように述べている。

(1880年から1980年までの百年間)南極やグリーンラドの氷床の融解の影響(=海面上昇)は、まだ検出されていません」

(むしろ逆に)南極氷床は、気温上昇に伴う降雪量の増加で僅かながら増加している」(注15)

 ところで環境庁の漫画は、IPCCの第二次レポート(1995年12月)から二年後。なのに、IPCCの内容とすら矛盾する“超デタラメ”。IPCC第二次レポートの翻訳は、環境庁地球環境部がした。ということは、環境庁は、第二次IPCCの嘘をさらに百万倍ほど濃縮したことになる。日本共産党が直轄する環境庁の作為(嘘づくり)は、環境省が、共産党の革命犯罪を代行する“巨悪官庁”の本性を剥き出して実行している。なお、第二次IPCCの記述は、次の通り。

「グリーンランドや南極の氷床域は今後五十〜百年間、ほとんど変化しないと予想される」(注16)

 また、この『IPCC第二次レポート』は、「平均2℃、海面水位50cm上昇」としており(注16)、“犯罪者の巣窟”環境庁は、この50cmを二倍の1㍍に改竄した。環境庁が嘘捏造したい放題の、スーパー出鱈目な改竄・捏造の犯罪は、自分たちのアドバイザー専門家にも耳を傾けず、また京都議定書に牽引するに権威としてフルに活用した第二次IPCCレポートの記述内容すら、このように改竄のし放題。今や、日本の国家公務員の過半を占めるに至った、共産主義者を一人残らず霞が関から追放し&処刑しなければ、このように、日本では科学が抹殺され科学が呼吸する事ができない。

 さて、世界の氷床・氷河の9%を占めるグリーンランドは南極と異なり、確かに一定以上の温度上昇があれば、その南部の氷は解ける。が、北部の氷は降雪の増加で増え、差し引きゼロとなる蓋然性が高い。また、グリーンランドの氷の融解と海面上昇の予測は、専門家の間でも、とてつもない開きがあり、仮説以前。仮の数値すら“無い”に等しい。極左学界でも、このような実態が現実。

 シュナイダーは(エーレマンズの計算結果を引用し)「グリーンランドの氷の融解からの海面上昇は、気温1℃上昇につき0.5mm(=2℃で1mm上昇)」と推定している(注17)。ロンボルグは、次のように、「2100年で2.5cm上昇」と推定している。

「グリーンランドは、(海面上昇2.5cmだから)二十一世紀にはほとんど影響を及ぼさず、南極大陸では実はむしろ、海面を8cm下げるほうに働く」(注18)

 このロンボルグの推定では、南極氷床の変化での海面低下とグリーンランド氷床融解による海面上昇により、「8cm−2.5cm=5.5cm」ほど、地球全体の海面が低下することになる。ともあれ、シュナイダーのデタラメをさらに1千倍も針小棒大化した環境庁の「2℃で1メートル」は、どういう計算をしたのか。「共産党本部からの指示書通りに、環境庁はそれを書き写しました」は、断じて認められない。

 アルプスの氷河が全部溶けても、「海面上昇は、せいぜい1mm」。とすれば、海面上昇は海水膨張しかないが、「気温2℃上昇で海水の膨張による海面上昇1m」は、科学的にはきっぱり否定される。過激な反・科学だと非難轟轟の矢面に立つ『IPCC第三次レポート』(2001年)ですら、海面上昇は11〜77cmとしている(注19)。その中位数は44cmである。

中共とロシアのCO2排出を無制限に容認すべく、トリックスター環境省のデータ改竄

 環境庁マンガの“超いかがわしさ”と狡猾なトリックの数々は、海面上昇だけでなく、CO2排出についても同様。CO2排出の「各国別」を、環境庁マンガは「国民一人当たり別」にすり替える。環境庁のこの汚いトリックは、ロシアと中共の高いCO2排出の規実を隠蔽してあげるため。今や“共産党員の巣窟”環境庁は中ロの代弁機関で、日本国民騙しの“悪魔の大嘘垂れ流し犯罪組織”である。

 京都議定書は、各国のCO2排出量を、次のように確定し、これに基づき調印された。アメリカが世界の23.4%、日本は5.2%等である(注20)。削減義務は国別である以上、排出量も国別でない限り、意味を持たない。だが、環境庁マンガの記述は、次の通り。捏造ではないが改竄をしている。

「日本人一人当たりが出す(・・・・・・・・・・)CO2は・・・・・中国の約四倍 インドの約十倍にもなっている」(注14)

 だが、排出量は、中国が世界の14.8%(注20)で、日本の約三倍。中国が日本の三分の一の努力をするだけで、日本と同じ効果がある。また、ロシアの排出量も7.0%(注20)。日本のほぼ1.5倍。

 しかし、京都議定書は、不公平にも、両国合わせると米国と同じCO2を排出する、このロシアと中国に対し、削減戦務を免除した。京都議定書は、当初より「ロシアがつくり、日本が推進した」と噂されていたが、この噂の信憑性は、もはや至当。「京都議定書=KGB」説を一笑に附すことはできない。環境庁とKGB(現在はSVRと改名)の関係も、徹底的に調査されるべきである。

四、コンピューター・モデルに、未来の気候予測は、全くできない

 計画経済が必ず破綻するのは、初めから自明であった。しかし、1917年にレーニンが史上初、これを試み、スターリンが1928年から第一次五カ年計画で本格的にそれを実践したとき、日本では、山本勝市を除き、東京帝大経済学部を始めすべての帝国大学と、そこを卒業した経済官僚たちは、計画経済の虜になった。

 ソ連邦が経済的破綻から1991年末に崩壊し、計画経済の“反・経済”は、完全に証明された。が、その主因が、需要と供給の予測的計算ができないという根本にあることを確認したようには見えない。ミーゼス博士が世界で最初に発見したのだが(注21)、需要と供給は、それらに関わる情報は“市場”においてのみ入手できるから、“市場”なくして需要と供給の計画のための計算ができない。つまり、計画経済は、計画するための情報がなく計画不能に陥るジレンマから抜け出すことができない。

 未来が計算で推定可能と考えるのは、未開人的な神がかり的な神託主義哲学──コントやヘーゲルやマルクスら──を信仰しているからで、狂った妄想に過ぎない。マルクスは、人類はケプラーの法則に従った天体の軌道のように定まった未来に進むと思い込んでいた。大道占い師並みの予言と狂信、それが“狂気のカルト宗教”マルクス史観の原点である。

 IPCCに群がる、地球規模の気候が予測可能とみるコンピューター屋とは、神がかりの預言者を自認している。神託主義のマルクスと同じ妄想に取り憑かれている。彼らは、その意味で、科学者の肩書きを持つ、未関人と変わらぬ“非科学者”である。

 今日のコンピューターの能力では、いかに精緻な計算をしようとも、未来の地球の気候の予測はまったくできない。もしそれができるなら、地球のほんの一部でしかない小さな日本列島の、たった一週間先の天気ですら、人工衛星からの撮影写真の協力を得ながら、正確には予測(予報)できないという現実を説明できまい。

 確かに、気候climate予測と、天気weather予測(予報)では、それぞれのコンピューター・モデルは異なる。しかし、百年先の地球の気候が予測できると主張しながら、それよりもはるかに簡単な、一週間先の天気予報の計算ができるコンピューター・モデルはまだ作れないのだ、という理屈は、余りにおかしくはないか。

 「地球温暖化」のコンピューター計算のため、学者が発表している様々な大気大循環モデルは、出鱈目も出鱈目の、恣意的な数値をぶち込んだもの。初めから科学的な予測結果が計算されることはない。その計算結果は、「不確実」な確率的なものというより、「信頼性」が全くない間違い数字の羅列となる。IPCCのコンピューター計算と、細木数子の思いつき占いとの間に差異は存在しない。

 京都議定書の根拠となった「IPCCの地球百年予測」が、かつてローマ・クラブが計算した地球的な資源・食糧予測の、あのトンデモない出鱈目すら越える“無意味かつ危険な数字の陳列”なのは、いずれの日か曝露されるだろう。世界中の嘲笑が矢のように刺さった、馬鹿げた“地球凍結”のSF小説「核の冬」の二番煎じだったと、いずれの日か必ず糾弾されるだろう。

 コンピューター・モデル計算で百年先の気候予測が可能だと言うなら、「1900年のあらゆる地球の気象・気候観測データ」を入力して、「2000年の地球の気候」と一致する計算結果がでるか否かを、試してみればよい。だが、現在の気象学者・大気物理学者たちが取り組んでいるコンピューター・シミュレーション(GCM)には、この程度の予測計算力すら全く存在しない。IPCCに跋扈する学者たちの、未来の気候予測能力の水準は、小学生の“コンピューターごっこ”と変わらない。

 具体的な例を一つ。超高速コンピューターをもつ、東京大学の気候システム研究所センターの阿部彩子助教授が、朝日新聞によれば(注22)、“CO2による温室効果”での温暖化で、「グリーンランドの氷床が一部解けて、2100年に地球の海面を10cm(=シュナイダーの百倍)上昇させる」、と予測したらしい。だが、阿部助教授に問い質したい。本当に、この報道を認めるのですか。

 もしそうなら、阿部彩子は、学術倫文で1999年、次のように述べ、このような計算を「信頼性について疑問の余地あり」と自ら排除していることと矛盾する。

「人為的な地球温暖化の予測するために大循環モデルなどの気候モデル・・・は、現在の機構をよく再現するように開発が進められてきたため、現在といちじるしく異なる環境下での信頼性については疑問の余地がある」(注23)

 また阿部彩子は、様々な方法から、ある程度のデータが存在する百年以前の過去の「気候の推定には大きな困離が伴う」(注23)とも述べている。とすればデータが全くない未来の気候の推定は「困難以上の、不可能である」はず。つまり「入力するデータがない未来のモデルの予測は、限りなく精度ゼロ、信頼性ゼロ」ということではないか、阿部助教授に、もし学者としての良心が僅かでもあれば、朝日新聞が報じた上記の予測について「外れる確率99%以上の条件で!」の註をつけるべきだ。

五、米国の経済鈍化を狙ったゴルバチョフの“世紀の謀略”「地球温暖化」

 地球の全国家に偽情報を同時に発信できる巨大謀略組織は、世界に一つしかない。対外謀略を所轄するソ連(ロシア)のKGB第一総局(現SVR)だけである。それは、国連であれ、各国政府機関であれ、各国の新聞社・テレビ局であれ、あらゆるところに蜘蛛の巣のような細胞を張り巡らせている。KGBの末端細胞が暗躍していない大手マスメディアなど、世界に一社も存在しない。

 しかも、KGBの組織は、世界中の学界にも深く潜って構築されている。それは何もロシア専門家や国際政治学の研究者だけでなく、自然科学界でも数多く学者が一本釣りでレクルートされている。また、「核の冬」で証明されたように、『SCIENCE』など権威ある学術雑誌でもKGBから中立でない。

 ソ連崩壊後のロシアは、このKGBの組織を相続したし、とりわけ(KGB第二総局出身の)プーチンがロシア大統領になってから、旧KGB第一総局(SVR)は拡充の一途を辿り、建物も人員も増え続けている。『SCIENCE』は1983年、あれほどいかがわしい「核の冬」論文を掲載したのに(注24)、懲りもせず、反省もせず、再び全く同種の、「地球温暖化CO2原因説」による“極端な海面水位上昇”という恐怖を煽るプロパガンダ論文を2006年に掲載したのは、『SCIENCE』社内に編集審査を牛耳るKGB細胞が跳梁しているからである(注25)

 「地球温暖化CO2原因説」は、米国のCO2排出が極度に高いことに眼をつけて、米国の経済力にブレーキをかけるべく、1987年、すでに経済破綻に直面したソ連のゴルバチョフが、KGB第一総局に命じた秘策であった。世界中の主要メディアによる地球温暖化キャンペーンは、KGB第一総局の偽情報工作と断定された「核の冬」キャンペーンとそっくりだし、百年後の気温上昇を計算した地球温暖化GCMは、気温大低下を予言した「核の冬」のGCMと同じものである。

 米国に対する覇権競争においてロシアが、米国の軍事力の基盤たる、その経済力の発展阻止が望ましいのは、ソ連の時代と変わっておらず、プーチンが“ゴルバチョフ謀略”「地球温暖化CO2説」を引き継いだとて何ら不自然さはない。これに、各国の「反米」勢力や「反米」信条の極左学者・赤い官僚がこぞって加担するのは、イデオロギー的信条を考えれば理に適う。

 「地球温暖化CO2説」の“非・科学”“反・科学”に、日本国民は一日でも早く覚醒すべきである。そして、日本政府は京都議定書の履行を中止し、それからの離脱を決断すべきである。“非・科学” “反・科学”に拠っては、いかなる国家も、国益も道義も守れない。

 

1、京都議定書のCO2削減で、ロシアも中共も、この削減義務を負っていない。ロシアの一般国民で、言葉「CO2削減」を知る者は一人もいない。このことは、「核の冬」とソックリ。「核の冬」では、ソ連の「学者」が西側であれほど宣伝活動して回ったのに、ソ連国内にはロシア語「核の冬」すら存在しなかった。当然、ロシア国民に一人として言葉「核の冬」の意味を知るものはいなかった。現在のロシアにおける「CO2削減」は、十年以上前の「核の冬」と酷似しすぎている。

2、メドウス夫妻ほか著『成長の限界』、ダイヤモンド社、1972年。

3、この連載は1971年。朝日新関社は、同年、同名の単行本を出版した。

4、ローマ・クラプ第五レポート『人類の目標』(1977年、ダイヤモンド社)の著者。この最後の章「世界結束革命」は、全人類の世界共産革命アピールになっている。

5、その著『人類の使命』(ダイヤモンド社)は、ソ連の公式発表文書の寄せ集めで、ローマ・クラブがソ連のフロント組織である状況証拠となっている。

6、「核の冬」の非科学性については、中川八洋『現代核戦略論』第八章「核の冬に関する科学的疑問」を参照のこと。

7、”Global Atmospheric Effects of Massive Smoke Injections from a Nuclear War”、NATURE、March 1984.

8、シュナイダー『地球温暖化の時代』、ダイヤモンド社。

9、この一つが、カール・セーガン『核の冬』、光文社、に収録されている。「核戦争後の世界」と題した、1983年10月の国際シンポジウム(開催地は米国)では、パネリスト二十八名のうち、その半分十三名が、表看板「ソ連アカデミー所属」の肩書きを持つKGB対外情報工作将校だった。セーガンらは、この事実を了解して、世界を騙す犯意でソ連の「反核」謀略に協力した。

10、『熱くなる地球』は、1989年3月末、某社のロビーで根本順吉に出くわせ、根本が「中川先生ですよね。新著です。進呈します」と、やおらボール・ペンを取りだし自分の名前だけ署名し私に手渡した。私は、本のタイトルに驚倒して唖然。初対面の挨拶を忘れてしまった。

11、朝倉正『異常気象と環境汚染』、共立出版、1972年、あとがき2頁。

12、朝倉正『異常気象と環境破壊』、読売新聞社、1990年、187頁。

13、廣田勇『グローバル気象学』、東京大学出版会、1992年、141頁。

14、環境庁企画調整局監修『マンガで見る環境白書Ⅳ——地球温暖化のなぞを追え!』、大蔵省印刷局、48〜50頁、54頁。

15、北野康/田中正之編『地球温暖化がわかる本』、星雲社、126頁。

16、『IPCC地球温暖化第二次レポート』、中央法規出版、74頁、48頁。

17、シュナイダー『地球温暖化の時代』、185頁。

18、ロンボルグ『環境危機を煽ってはならない──地球環境のホントの実態』、文藝春秋、472頁。

19、『IPCC地球温暖化第三次レポート』、中央法規出版、60頁。

20、『京都議定書の国際制度』、信山社、2002年、4頁。

21、ミーゼス『ヒューマン・アクション』第26章、春秋社。

22、『朝日新聞』2006年5月29日付。

23、阿部彩子ほか「過去1万年の気候はいかに変化したか」、『科学』1999年8月号、697頁。

24、R.Turco,O.Toon,T.Ackerman,J.Pollack,Carl Sagan,“Nuclear Winter;Global Consequences of Multiple Nuclear Explosions”,SCIENCE ,23 December‘83,pp.1283~92.

25、”Paleo-climatic Evidence for Future Ice-Sheet Instability and Rapid Sea-Level Rise”、SCIENCE、24 March,2006.「今より気温が3度高かった13万年前の地球の海面は、今より4〜6メートル高かった」と推断するこの論文は、齟齬をきたしている。なぜなら、13万年前のCO2は今よりはるかに少ないから、この論文は、逆に“気温上昇とCO2は全く無関係”を「証明」している。なのに強度な恣意丸出しで、逆結論「CO2削減だけが、海面上昇阻止の特効薬」を嘯く。重度の精神分裂症を病む、極度な異常人格の非学者でない限り、この論文は書けない。

 

(附記)私の定年退官は2008年3月末。2006年6月時点では、まだ現役で肩書は「筑波大学教授」。

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