立太子礼はコロナ収束の来春に延期せよ。「皇嗣」を廃し「皇太子(弟)」に糺し&「東宮職」を復活する特例法改正の後に“立太子パレード”を以て挙行せよ──“天皇制廃止のコミュニスト”菅義偉を総理官邸と日本国から追放しよう。

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筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 菅義偉は、10月8日、首相官邸で「式典委員会」を開き、立太子の礼を排斥するためにデッチアゲた、反・伝統の奇天烈「立“皇嗣”の礼」を来る11月8日に強行することを決めた。満洲産コリアン2世・菅義偉とは、法政大学夜間部に在籍中、共産党に入党した教条的な“凶悪”共産主義者。健全な普通の日本国民の枠内に含めることはできない。福島瑞穂と菅直人がブレンド的に一緒になったような人物を「日本国民」とは言わないだろう。

 実際にも、菅義偉の天皇制廃止に懸ける妄執は、そこら辺に居る天皇制廃止の与太者レベルでは無く、河上肇から志位和夫に至る筋金入りの共産党幹部といささかも異なるところがない。まさにスターリンの天皇制廃止命令(コミンテルン32年テーゼ)をシーラカンスのごとくに奉戴することにおいて、どんな日本共産党のトップ優等生でも、菅義偉の教条的な天皇制廃止“狂”には及ばない。

 さて、11月8日「立“皇嗣” の礼」が、実に異様きわめることは、表1で明らかだろう。

表1;菅義偉が着々と進める女系天皇(=女性宮家)に拠る天皇制廃止革命

麻生太郎、立皇嗣礼に反対し財務大臣を辞任せよ。菅義偉の内閣総辞職は不可避

 日本国とは、天皇制度の奉戴をもって国家とする国。過去二千年、それ以外の国体(Constitution)も“法 the Laws”も有したことが一度も無い。ために日本国はおのずから、自由と発展の淵源たる、古来からの伝統と慣習を尊重し、世界で最も由緒正しき歴史の共同体、また高雅にして清澄な精神を紐帯とする共同体を形成してきたのである。

 しかるに2017年、凶悪なコミュニストで血統コリアン官房長官・菅義偉は、この官房長官の職が(敗戦で廃止された)旧・宮内大臣を兼務・継承したのをいいことに、やりたい放題、天皇制廃止の共産革命法として「2017年《退位》特例法」を制定した。

 われわれ真正の日本国民は、天皇制廃止の共産革命法「2017年《退位》特例法」をこのまま放置し存続させてはならない。また、上皇陛下のご譲位を禁止し、「退位」と言う名で2019年4月30日、“廃帝”宣告の人民法廷を強行した、その主犯たる菅義偉を許してはならない。

 11月8日、ドサクサの中で強行される“立太子礼の紛い物”「立皇嗣の礼」は、直ちに中断が決定され厳格に阻止されねばならない。そして、正しい「立太子(or立太弟)の儀」を、マスク着用を政府が不要と判断する「コロナ収束」の、その後に、伝統に則って挙行されねばならない。

 具体的には、この正しき「立太子(or立太弟)の儀」は、来春の4~5月、例えば、昭和天皇ご誕生日の4月29日に挙行されるべきだろう。そうすれば、来年一月に開会される通常国会の1~2月に、特例法の全面改正をすることができる。この改正内容は、言うまでもなく、虚名「皇嗣」を正名「皇太弟」に糺し、宮内庁法の「皇嗣職」を「東宮職」に戻し、秋篠宮邸を「東宮御所」に改名することである。

 こうすれば、天皇制廃止の犯意が猛炎となって立ち昇っている“奇天烈語「立皇嗣礼」が消え、皇位継承の“法”の正しく則った「立太子の儀」が蘇る。

 しかも、コロナ収束の後だから、宮中饗宴の儀立太子パレードも、皇位継承の伝統に沿って正しく挙行することができる。(百名を越える)外国からの賓客を迎えた華麗なる宮中饗宴の儀(350名)と荘厳にして盛大な立太子パレードがあって初めて、立太子を内外に宣明する儀式となりうるのである。なお、タイ国王陛下は、秋篠宮殿下の立太子礼に駈けつけたいと気をもんでおられる。

 そこで、副総理の麻生太郎に告ぐ。天皇制廃止は日本国の存立を危機以上に揺るがし国家滅亡の奈落に日本国を突き落す。故に、天皇制廃止に至らしめる「11・8立皇嗣礼」の挙行は、日本国民ならば、挙げて断固阻止しなければならない。

 この方法は、さほど難しい事ではない。むしろ容易であり、確実に実行できる。それは、麻生太郎が大声で「11・8立皇嗣礼に反対する。コロナ収束と特例法改正後に延期せよ」と叫んで、財務大臣を辞任すれば、即座に菅義偉は内閣総辞職せざるを得ないからだ。この結果、当然、「11・8立皇嗣礼」は延期されるし、正常な皇位継承に則った「4・29立太子礼」が現実的に浮上してくる。

 ポスト菅義偉の総理には、麻生太郎がなればいいのである。実際にも、麻生太郎が特例法の改正と「4・29立太子礼」の催行のための暫定総理として選出されるだろう。麻生太郎よ、人生は永くはない。皇室の悠久の安泰は日本国の恒久の存続の礎である。これに命を懸けてこそ、政治家の本懐ではないか。

(備考)現在の閣僚の中で、菅義偉がコリアンだと認識している者は少ない。菅を日本語読み「すが」とせず、コリアン読み「かん」とした麻生太郎は、素姓に関わる情報を知っているだけでも、評価されるべきだ。

特例法を天皇制廃止法にした菅義偉の正体に戦慄する正常を日本国民は取り戻せ

 菅義偉の正体について、一般の国民は余りに無知すぎる。菅義偉が総理として、9月20日、北朝鮮人・田原総一朗(備考)をわざわざホテルに呼んで、「知恵袋になって欲しい」と依頼した事実一つでも、「菅義偉は保守ではないな/相当な極左だ/いや度し難い《反日》かも知れない」ぐらい感じたらどうだ。(備考)田原は、しばしば北京から平壌に入り、そこからかなり北に向かう。祖父や祖先の眠る墓参りのようだ。

 田原総一朗は、菅義偉との対談の直後、共産党委員長の志位和夫と対談し(『週刊朝日』10月9日号)、共産党に熱烈なエールを送り共産党への熱い支持と期待を表明した。つまり、菅義偉は、田原総一朗を通じて、共産党に、これまで通りの談合的な協力関係を維持していきたい旨を伝言したと考えられる。

 一般国民は、この田原・志位対談から、恐ろしい人脈「志位和夫=田原総一朗(北朝鮮人)=菅義偉(かんぎい、コリアン)」が確固として存在する事態を感得し、真剣にコミュニスト菅義偉に戦慄を覚えたらどうか。

 こんな過激で凶悪なコミュニストが総理として「11・8立皇嗣礼」を催行するのである。菅総理が、この「11・8立皇嗣礼」も徹底的に活用して、何から何まで天皇制廃止への布石を打つのは目に見えている。そこで、読者への宿題。

 立太子礼では、総理が寿詞(よごと)を述べるのが習わし。コリアン菅義偉の寿詞を、吉田茂のそれと比較すれば、菅義偉の素性は直ぐバレる。なお、今の上皇陛下の立太子礼に当り(1952年1月)、吉田茂は次の寿詞を奉読した。菅の「11・8」と比較されたい。菅は寿詞ではなく、必ず呪語を吠える筈。

「茂 謹みて言す。伏して惟みるに、天皇陛下 立太子の礼を行ひ、皇太子殿下の皇嗣たることを周く中外に宣せしめ給ふ。洵に慶賀の至に堪えず。茂 恭しく惟みるに、殿下 降誕陽復の辰に当り、皇位天序の統を承けさせ給ふ。・・・

 茂 辱くも盛儀に陪し、欣躍措く所を知らず。敬みて国民に代り、恭しく皇家の慶福と国運の興隆とを祈り奉る」(吉田茂『回想十年』第4巻、中公文庫、94頁)

現在の日本には、天皇制護持派と天皇制廃止派の両極の二派しかいない

 天皇制度に関して日本では、護持派と廃止派の、両極に分かれた二派しかいない。中間は不在。そして、天皇制廃止派は、偽装と虚言を駆使して、単純明瞭な“天皇制廃止”の五文字を口にすることが無い。国民の八割が天皇制護持であるから、露骨に本心の極左革命を直截に表現したら、瞬時に支持を失い、一般国民を天皇制廃止に洗脳するプロパガンダが暗礁に乗り上げるからである。

 表2に、それぞれの言語や主張を纏めておこう。

表2;国民騙しの巧妙な洗脳表現に長けている天皇制廃止の革命勢力

上皇陛下の立太子パレードを踏襲すべき、秋篠宮殿下の立太子パレード

 表1で立太子パレードに言及した。このパレードについて、イメージがわかない読者も居るだろう。そこで、1952年1月の先帝陛下の立太子パレードの写真を見ることを薦める。中川八洋『天皇「退位」式は皇統断絶 徳仁《新天皇》陛下は、新王朝初代』(ヒカルランド)の115頁に、それを収録している。

 なお、身位「皇太子」を欠如させて、代りにいつでも皇位継承順位を下げて皇位継承から外せる「皇嗣」なる虚位は、菅義偉が官房長官として2016年の年末、北朝鮮人の木村草太と謀議して考案したと言われている。上記拙著の第四章は、普遍的な伝統語「皇太弟」を排撃し消滅させた菅義偉の共産革命魂胆を学術的に論証している。本ブログの読者は、必ず読了されたい。

(2020年10月9日記)

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