筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
今や、日本人は一人残らず、完全に狂ってしまった。日本には日本国民は一人もいないどころではない。正常な人格を有し正常な思考ができる日本人がそもそも消えてしまった。当然、稀にも日本国民など見ることはできない。「日本国民」の最低要件は、この日本国を子孫に立派に相続していく義務を果すこと。
戦後日本が多少なりとも“日本国”を回復した時期は、1945年9月から1952年4月までの「米国(GHQ)占領中の期間」だけだった。少し寛容に考えても、GHQによって一時的に回復した“日本国”の遺制と遺風が残存していた1968年まであった。
だが、この1968年を最後に、つまり1868年の明治維新からちょうど百年をもって、日本は実体的には滅んだ。「古き良き日本人も、その温室である家族制度も消えた」からだが、ここでの“日本国滅亡”は、この意味ではない。1969年以降の日本では、日本人の顔をしている生物学的ヒトに成り下がった“非・日本国民”だらけになった事において「日本は亡国した」という意味である。
“愛国心の四大柱──皇統護持、領土死守(国防)、新生児数250万人維持、黒字財政──を全て欠く“非国民”安倍晋三” の続きを読む