筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
(本稿では敬称を省略しています。何とぞご海容のほどお願い致します)
産経新聞は、その演技や「振り」で糊塗・擬装(カムフラージュ)しているが、これらを剥がすと、実際は左翼新聞、と指摘する見識ある人に偶に出会うことがある。いわゆる「ビジネス保守」「ビジネス民族系」が産経新聞の正体、だと。
確かに産経新聞は、本当は朝日新聞と同じ論調なのだが、そうすると購読者の多くが朝日新聞に流れて潰れるので、さも保守or民族系かの演技をして読者を騙し、やっとこ準・全国紙として発行を続けているマヤカシ新聞。が、北方領土の奪還や天皇制度の問題では、産経新聞は朝日新聞と何ら差異はない。いや、この二つに限ると、産経新聞の方が朝日新聞よりはるかに凶暴で反日極左。
「天皇・皇族をギロチン処刑しろ」「三種の神器を叩き割れ!」が、八木秀次の本心
千人殺した大量殺人鬼(八木秀次)が、一人殺した犯罪者(読売新聞)を警察に突き出し警察から感謝状をもらって善人に成りすます。これが産経の雑誌『正論』七月号の八木秀次論文の特性。産経新聞の八木秀次や西尾幹二を超える超・過激な天皇制廃止論者は、共産党員が多い読売新聞でも見つけることはできない。
天皇制廃止の革命では過激度日本一の産経新聞は、読売新聞を「お前は0点!」と叫んだが、これこそは読者騙しで新聞を発行する産経一流の詐欺論法。日本国を害する産経新聞の猛毒は、天皇制廃止では朝日新聞をはるかに超える。日本国を守るに、「産経のない日本」は、「朝日がない日本」より、喫緊で優先せねばならない。雑誌『正論』を読む白痴のゲス階級は、天皇・皇族殺しの共犯者だから、懲役十年の拘禁刑に処されるべきだ。
こうも言いうるだろう。読売新聞は王制廃止のジロンド党。一方、産経新聞は王殺し/王后殺し/皇太子殺しをなした悪魔のジャコバン党。ジャコバン党とジロンド党とは王制廃止だから同一とするような杜撰なフランス史が存在しないように、両者は峻厳に区別される。天皇制廃止を社是とし天皇・皇族“殺し”を中核に据えている血塗られた産経新聞は、単純な天皇制廃止の読売新聞とは別次元だとの差別化をしてこそ知性というもの。
なお、2019年、天皇・皇族を残虐に殺したい”赤色テロリスト”六人組「八木秀次/西尾幹二/安倍晋三/菅義偉/櫻井よし子/百地章」を糾弾する動きがネットにあった。確かに、この六人はジャコバン党のロベスピエールの生まれ変わり。カンボジアのポル=ポトは、ロベスピエールの嫡流。そして、うち四人「八木秀次/西尾幹二/櫻井よし子/百地章」は、産経新聞。産経新聞とは、このようにポル=ポトを継承する王殺し(モマルコマキ)の殺人鬼新聞なのだ。
八木秀次の「譲位」反対は、「天皇空位→天皇制廃止」を狙った“皇太子の廃太子”革命の一部
2016年8月8日、先帝陛下は「皇位を皇太子に譲位したい」と、赤い悪魔・安倍晋三の抵抗を突破って、畏れ多くもNHKを通じTV御諚で国民に御発議なされた。直後の論壇や新聞では、皇室典範に規定がないが、禁止したとも解せない譲位・受禅を、安倍内閣はどう具体化するのだろうと、その話題で持ちきりになった。
ところが、陛下が用いられた正語「譲位」ではなく、共産党語「退位」「生前退位」を使い、日本でただ一人、「退位、反対!」と絶叫調で声高に煽動記事を垂れ流した大逆賊がいた。それが、“猛毒の赤い山羊”八木秀次。しかし、日本人の誰も、八木の「退位、反対」論をただ怪訝視し理解不能だと思うばかりで、八木秀次の心底に蠢く「天皇制度の息の根を止める究極の策謀」を暴いた者は一人もいない。八木の「退位、反対!」論考は、次の四本。
a、天皇の尊さ踏まえ、慎重な検討を」『産経新聞・正論欄』2016年8月17日付け。
b、「政府も悩む皇室《パンドラの箱》」『正論』2016年10月号(9月1日発売、原稿締め切り8月20日)。
c、「それでも生前退位に反対する」『文藝春秋 Special』2017年冬号(2016年11月26日刊)。
d、安倍晋三「有識者会議」意見陳述、2016年11月30日付け。
嘘を吐く能力“日本一”の八木秀次は、未だに憲法に関する学術論文が一本もない。Fラン麗澤大学は、こんな無学・無教養を教授にしている罪で廃校処分が至当。例えば、bの113頁に、ホイットニー民生局長がウェストミンスター条例から借用した「国民統合の象徴」を、全く無関係なバジョット『英国憲政論』の文言だと、八木はうそぶく。バジョットには、そのような文言もそれに類する考えもない。
八木がキワモノで学者以前なのは、aの114頁で、「憲法や皇室典範などが示す現在の皇室制度は、ご生前での退位・譲位を想定していない」と、噴飯物の暴論を吐いていることに明らか。典範に譲位制度がないのは、井上毅が原案で入れていたのを伊藤博文が平安時代に外戚が天皇に強制譲位を迫った歴史に拘り削除したからである。が、憲法第二条の「世襲」の定めは、「強制退位」を認めないが、「譲位」の方は含まれている。マッカーサー元帥の作である第二条の「世襲」は、訳が誤訳に近い拙訳以下だから、マ元帥の原文dynasticから解釈すべき。そうすると、「世襲」とは「皇室の伝統・慣習(皇室の家法)に従う」との解釈になる。
要は、譲位・受禅の皇位継承は、崩御・践祚の皇位継承と並んで、皇室の伝統・慣習。故に、憲法第二条の定めにおいて、憲法上の正しい皇位継承ということ。つまり、現行の皇室典範が欠く譲位・受禅の制度は、「典範増補」に代わる「特例法」で定めれば済む話。そうすれば先帝陛下は、江戸時代の光格天皇の「譲位」を先例とし、それを踏襲なされるだけで、万事が円滑に解決する。
(蛇足1)八木秀次は共産党語「生前退位」「退位」を多用し、自分が共産党秘密党員であるのを隠さない。通常の日本人なら、「在位中の譲位」とか単に「譲位」とか、正しい日本語を使う。「生前」は「生前葬」「生前戒名」「生前の御恩顧」など、主に葬儀や身内に使う、「死没」の対置語。だから、通常は縁起が悪い言葉だと極力使用しないのが日本人の常識。しかし、八木秀次の本心は、先帝陛下や皇太子殿下を「殺したくて堪らない」から、早く死ね!とばかり「在位中」を「生前」に擦り替えた。
なお、ルイ16世をギロチン処刑するためフランス革命で「強制退位」させたように、共産党語「退位」は1945年1月に入り対米降伏が迫る戦況の下で、“スターリンの奴隷”近衛文麿が、昭和天皇を強制退位させ銃殺刑に処すとの意味で使用したのが最初。これが、血生臭い珍語「退位」を、一気に1945年の政府部内に拡散させた。拙著『徳仁《新天皇》陛下は最後の天皇』第六章「退位を断固拒否された“大賢帝”昭和天皇」で、この語彙「退位」の徹底分析をしている。
(蛇足2)上記b論考で八木は、天皇制廃止革命の共産党員・園部逸夫/横田耕一の真赤な学説を引用している。これは、八木が共産党員だからだ。例えば、園部逸夫『皇室制度を考える』にある、次のトンデモ嘘話「気に入らない総理大臣を任命したくないために退位を表明し・・・」(163頁)は、大学一年生でも「ありえない、馬鹿々々しい」と読み飛ばすシロモノ。なのに八木は、引用する(『正論』2016年10月号、116頁)。“譲位阻止のためなら嘘であろうと構わない”革命家・八木の面目は躍如。
八木の妄説「数十の先例(憲法の上位“法”)に従うのは憲法違反の疑いあり」こそ憲法第一条違反!
八木秀次は広島県の世羅高校の時代から、ポル=ポト(←ロベスピエール)型の天皇制廃止運動家だった。憲法学者を詐称するが、学術論文は一本もなく、八木とは度外れエセ学者。
(1)万が一にもあり得ない奇天烈な妄言が満載の八木秀次のc『文藝春秋』誌を、まず解剖しよう。
「(在位中の天皇の)退位が可能であれば、即位についても当事者の意思が関わることになる。つまり、即位拒否(不就位)も当事者の意思次第ではありうることになる。皇籍離脱も可能となる」
「即位後ほどなくして退位することも可能になる」(丸カッコ内中川)。
皇太子の即位に関して、「皇太子には不就位の自由は付与しない(不就位の禁止)」の定めが、典範第十一条第二項。そこの丸カッコ内に「皇太子および皇太孫は除く」とあり、それは「皇族の身分を離れることを禁じる」との明文規定。即ち、「第八条と第四条と第十一条第二項(丸カッコ内)」の規定によって、皇太子や皇太孫の身位にある皇族は、先帝陛下の崩御に伴って直ちに践祚する、それ以外は許されていない。即ち、皇位に就くことでは、皇太子・皇太孫の意思は、剥奪されている。
共産党員の奥平康弘は、この意思の剥奪規定をもって「人権侵害だ」と、逆に騒ぎ立てる(『万世一系の研究』)。そして奥平は、皇太子や皇太孫に対する意思“封印”を解除してあげて、不就位の自由を付与すべきだと、同情する振りで、天皇空位の天皇制廃止を煽動する。笑止千万。
それはともかく、八木秀次は、これらの事柄を十分に熟知している。即ち、上記引用文の八木秀次の主張は、見え見えの嘘。嘘を駆使して論を展開するペテン師・八木秀次には、読者は細心の注意力で、これを見抜かねばならない。なお、「即位後ほどなくして退位することも可能になる」など、二千年の皇統史にいかほど例があるのか。八木秀次流“杞憂”演技は、田舎芝居のヘボ役者。
《「廃太子→天皇空位→天皇制廃止」と念願の天皇制廃止が目前だったのに、先帝陛下はそれを未然に潰してしまった。これは俺様が進めている革命を邪魔したな、許さん!》とばかり、先帝陛下への憎悪を剥き出しデッチアゲた八木秀次の大嘘が次。
「(先帝陛下はTV譲位御諚で)現在の憲法や皇室典範が構想している皇室の制度をいったんゼロベースに戻して、ご生前での退位・譲位を可能にする新たな制度設計を求められた」
なんという嘘八百。先帝陛下は、「光格天皇の先蹤に遵った譲位・・・」と述べられ、「ゼロベース」や「新しい制度設計」とは百八十度逆の「過去の皇位継承をその通りに践みたい」と、国民に問われた。即ち、八木秀次は敵意をもって先帝陛下の御諚を逆立ちさせた。天皇や皇族に対する憎悪の犯意なしに、御諚の誹謗となる、こんな転倒はできない。
また、憲法第二条「世襲」は譲位・受禅の皇位継承を含むから、これを逆さにして、「譲位制度は排除されている」との八木秀次の憲法改竄(嘘解釈)は、度が過ぎた一種の犯罪ではないか。「ロベスピエールのジャコバン党→ポルポト」系の八木秀次には、良心が一欠けらもない。
八木秀次の本心は摂政反対論。が、先帝陛下の譲位に反対する詭弁では「摂政を無視した!」と
(2)八木秀次の二枚舌、三枚舌は、人後に落ちない。生来の詐欺師である八木秀次は、嘘を機関銃のように撃ちまくる。例えば、摂政。八木の本心が摂政制度の廃止論なのは、小林よしのりとの対談で「私自身は、摂政には反対」との断言でも明らか(『SAPIO』2017年2月号、14頁、三段目)。
が、cの『文藝春秋』誌では、摂政制度が憲法第五条で設置されているから、先帝陛下の譲位への固執は憲法第五条違反であるなどと、先帝陛下を次のように不敬にも難詰する。
「(先帝陛下が典範にない譲位を決行されるのであれば)それは、先帝陛下が、憲法第四条第二項の国事行為の臨時代行制度を無視する行為に当たり、あるいは憲法第五条の摂政制度を冒瀆する行為ともいえる。即ち、先帝陛下の譲位への固執は、憲法違反の疑義がある」(文章の要約は中川。文章が余りに拙劣で引用が不可能のため)。
が、憲法第四条第二項の国事行為の臨時代行制度は、本件には全く適合せず不適切きわまりない。なぜなら、皇太子の臨時代行は、天皇の海外“行幸”や大手術を必要とする数ヶ月間のご病気などを想定したもので、一年以上を想定していない。しかも、後者の場合、天皇不在となる。
一方、2010年7月、先帝陛下が宮内庁長官に指示されたのは、「80歳になる2013年頃に皇太子に譲位し、崩御(90歳)までの十年ほどは隠居して静かに余生を過ごしたい」であるから、憲法第四条第二項とは異次元。仮にも臨時代行で処理すれば、それこそ憲法違反の極みだし、天皇不在が十年も続くことになる。が、天皇テロリスト八木は、この臨時代行論に固執する(『SAPIO』2017年2月号、14頁、三段目)。これだけでも八木が、皇室制度や憲法のイロハを弁えていないゴロツキなのがわかる。
次、摂政制度。実は、2010~16年時点、摂政を置くことには、内閣も宮内庁も内閣法制局もこぞって反対。なぜなら、これらの官庁に屯する官僚は全員、125代の先帝陛下で天皇制を終焉させると決めている共産党員。皇太子を摂政にすれば、皇太子が126代の次期天皇になり、天皇制度が続くからだ。現に、2019年、そうなった。2007年に八木秀次が「廃太子」運動を開始したように、八木秀次もまた狂信的な共産党員で、125代で天皇制度を終焉させることを目指す、先鋭的な摂政制度廃止論者。
要は、八木秀次の言説は白髪三千丈で、その大嘘は天文学的なのだ。だから、本心では摂政反対論なのに、八木は「先帝陛下は憲法第五条の摂政制度を無視した。憲法違反の天皇を許すな!」と、吹聴して回った。八木のデタラメ大嘘を、もう一つ紹介しておこう。
「今の天皇が退位した場合、おそらく完全に引退はなさらず、公的行為を続けられると思う。あちこちにお出かけになって国民と接するだろうし、外国訪問もするかも知れません。退位が実現してもそれによる権威の二分化には気をつけなければいけない」(『SAPIO』2017年2月号、14頁、四段目)。
太政天皇がそのようなことをなさることは全く不可能。そんなことをなさるには、まず、憲法第一条/第二条が、「天皇」ではなく、「天皇もしくは上皇」と明記されていなくてはならない。次に、宮内庁が新天皇の官庁ではなく上皇側の官庁になっていなくてはならない。そんなこと、現憲法や宮内庁設置法を読めば不可能なのは一目瞭然。現実にも、2019年5月1日以降、八木が法螺吹く上記引用文の事柄は全く起きていない。
「余生は隠居したい」もご本心。が、譲位に固執された先帝陛下がより深刻にお考えの理由が・・・
2010年7月、先帝陛下は羽毛田・宮内庁長官に「皇太子に譲位したい」と指示した。表向きの理由「80歳(2013年)で隠居したい」は、嘘ではなく本心だったが、もっと大きな理由で陛下は譲位を急がれておられた。「このままでは皇太子への皇位継承はなく、自分の代で天皇制度は終焉する」、と。
宸襟を悩ます問題とは、毒蛾の大量発生に似た、「皇太子殿下への退位の勧め(廃太子)」の大合唱。私が目にしただけでも、八木秀次の『SAPIO』2007年の稿を皮切りに十本を超えた。
表1‐1;次代の天皇空位を確実にする「皇太子を廃太子にせよ」の大合唱(2010年まで)
八木秀次 |
「雅子妃問題で天皇の本質的要素《空中祭祀》が危機に瀕している」『SAPIO』2007年5月9日号 |
西尾幹二 |
『皇太子さまへの御忠言』、2008年秋。「雅子妃のご病気と小和田王朝」『WiLL』2009年10月号。 |
保阪正康 |
「秋篠宮が天皇になる日(=「誰も天皇に即かない」という意味)」『文藝春秋』2009年2月号。 |
橋本明 |
「(皇太子殿下の)別居/離婚/廃太子を国民的議論に」『WiLL』2009年6月号。 |
表1‐2;次代の天皇空位を確実にする「皇太子を廃太子にせよ」の大合唱(2011年以降)
山折哲雄 |
岩井克己との対談『週刊朝日』2011年11月23日号、「皇太子殿下、ご退位なさいませ」『新潮45』2013年3月号。 |
八木秀次 |
「秋篠宮を摂政には是か非か(=「皇太子は摂政になる資格なし」の意味)」『週刊ポスト』2013年6月18日号。 |
西尾幹二 |
加地伸行との対談『WiLL』2016年6月号。 *拙著『櫻井よし子論』第Ⅲ部二章に収録。 |
実際にも八木秀次は、125代の先帝陛下をもって日本の天皇制度を終焉させるべく、2007年から皇太子殿下への罵詈雑言の中傷誹謗を開始した。なお、「秋篠宮を摂政に」は、「皇太子を、ご高齢の先帝陛下の摂政にしてはならない」の別表現で、皇太子を廃太子するとの意。
このような事態(表1‐1)に驚倒された陛下が、譲位を急がれ、また譲位に拘われ、他策を排除されたのは、至極当然。譲位以外に皇統を次代に次ぐ方策は全く存在しないからだ。
平成の天皇制廃止は、「天皇空位による強制的廃止」&「女系天皇で自然消滅的廃止」の二つ
八木秀次とは、天皇制を第125代の先帝陛下で終焉させることに全力投球した、戦後日本における最も過激な共産党員。河上肇の直系で優等生。小林よしのりが八木秀次に面罵して「逆賊!」と叫んだが(上記引用の『SAPIO』対談)、実に的を射ている。が、八木は、もう一つの路線「愛子内親王を127代の天皇にして女系をつくり天皇制を廃止に追い込む」も同時にやっている。
八木秀次のエネルギー配分からすれば、「天皇空位による強制的な天皇制廃止」に80%、「女系天皇を創り自然消滅的な天皇制廃止」に20%であろうか。これを分かり易くするために表1に、共産党の天皇制廃止二路線の相違を明らかにしておいた。
例えば、皇太子制度を安倍晋三が廃止したが(「2017年特例法」)、安倍晋三とは今上の126代天皇で天皇制終了を画策した“極悪の天皇制廃止”狂徒であった。共産党は天皇制廃止の四天王を選任したが、「安倍晋三/菅義偉/八木秀次/園部逸夫」がこの四名。
なお、愛子内親王を天皇にする八木秀次の最初の花火が、タイトルを逆さにした『女性天皇容認論を排す』(2004年)で、これが日本で最も早い。タイトルを逆にしたもう一つの本が、続く2006年の『女系天皇論の大罪』で、女系天皇論者の小堀桂一郎/櫻井よし子/八木秀次の共著。八木秀次は、2013年6月19日付け「マイナビニュース」でも、「現状の皇室典範も皇室の在り方も、父子間の継承しか想定されていない」と大嘘を垂れ流し、悠仁親王殿下には皇位継承権はないと嘘宣伝する。八木秀次ほどの大嘘つきは、日本全国を探しても見つかるものではない。産経新聞とは、全国から集まった大嘘つきの博物館。産経新聞の下劣と醜悪と狂暴は前代未聞で、他紙には見られない。
なお、小堀桂一郎は、田中卓とともに昭和天皇の銃殺も厭わなかった8・14宮城クーデタの“共犯リーダー”平泉澄の直系。“ルソー系の天皇殺し狂徒”小堀の『昭和天皇論』は、偽装用プロパガンダ本。小堀桂一郎を副会長とする日本会議は、日本共産党の別動隊。
養子論とは、女性皇族を奴隷や家畜と看做して、女性皇族の人権を蹂躙する残虐な人格の持ち主からしか発想されないもの。確かに、そのキャンペーンの筆頭である櫻井よし子の顔からは血が噴き出している。櫻井よし子は、日本に巣喰う、鬼畜を超える悪魔の北朝鮮人である。
徳仁親王/雅子妃殿下/愛子内親王を皇室から追放する廃太子キャンペーンも、残虐非道極まりない革命方式。これを唱道した八木秀次や山折哲雄/西尾幹二/保阪正康らは、イランのパーレビ国王とその王室全員をイランから追放した、自国民無制限殺戮の恐怖独裁者ホメニイ師の1979年イラン革命を下敷きにしている。
この「徳仁親王/雅子妃/愛子内親王の三殿下を皇室から追放する廃太子」キャンペーンで、最も有名なのは、西尾幹二『皇太子さまへの御忠言』。が、その先導者が八木秀次であることを忘れてはいけない。八木秀次の「雅子妃問題で天皇の本質的要素たる宮中祭祀が危機に瀕しつつある」『SAPIO』2007年5月9日号がそれ。西尾幹二より一年早い。
表2;共産党が党員を総動員して遂行する天皇制廃止“二つの革命”
天皇空位による強制的な廃止(ジャコバン党型) |
女系天皇で自然消滅的な廃止(ジロンド党型) |
目標;125代(先帝)or126代(今上)を最後の天皇 |
目標;127代(愛子内親王の天皇)を最後の天皇 |
(共通) 1、旧皇族の復籍を絶対阻止。このためには、どんな詭弁も情報の検閲・統制も躊躇わない。 2、天皇・皇族への不敬・無礼および人権蹂躙は無制限にやる。天皇・皇族を奴隷・囚人に扱う。 |
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皇太子制度の廃止のために、典範第8条の削除および第11条カッコ内の削除 |
男系男子の廃止、すなわち典範第一条の削除 |
*安倍晋三/菅義偉/園部逸夫(2017年退位特例法) *廃太子キャンペーンの八木秀次/西尾幹二/保阪正康/橋本明/山折哲雄 *産経新聞 |
*小泉純一郎/野田佳彦/額賀福志郎/菅義偉 *小田部雄次/君塚直隆/小林よしのり/河西秀哉(注) *養子論の百地章/櫻井よし子/八木秀次 *読売新聞 *田中卓/小堀桂一郎 |
(注)小田部や君塚については「愛子天皇を諦めない」『文芸春秋』2022年7月号。君塚や河西については「私たち愛子天皇を希望します」『週刊ポスト』6月27~7月4日号。小林よしのり『愛子天皇論』全三巻。
この表2を理解すれば、読売新聞の女系天皇論を一斉批判する特集を組んだ産経新聞『正論』2025年7月号は、読者を愚弄することもその目的だったのがわかる。産経新聞が天皇・皇族を虐殺的に殺したいポル=ポト系の新聞社なのは、天皇テロリストの八木秀次/西尾幹二/櫻井よし子/百地章という凶悪な日共党員を枢要な論客として雇っていることからも明らかだろう。読売新聞でも共産党員が闊歩しているが、産経新聞ほどに残虐一色の、天皇・皇族“殺人鬼”新聞とは言えない。
すなわち、八木秀次や百地章などが名指しで「読売新聞は0点」と罵っているが、産経新聞の方こそ「マイナス900点」。産経新聞の雑誌『正論』は、笑止も笑止、これほど漫才・漫画の立ち位置にある雑誌は、他にない。しかし、産経新聞の購読者は下層のゲス階級で、このトンデモ逆立ちが見えない。腐った豚肉の塊というべき産経新聞の購読者を、日本海のサメの餌として殺処分にしよう。彼らが産経新聞の倒産を妨げているのは、天皇制度や日本国の存続に多大な害毒を齎している。
(蛇足)西尾・八木が主導の「新しい教科書をつくる会」を賛助した一万人は、日本から出て行け!
脱線するが、表2は、1997年に発足した西尾幹二/八木秀次が主導した「新しい教科書をつくる会」を賛助した一万人が、日本国を毀損する犯罪者だったことを如実に語る。西尾は日本共産党特別党員/八木秀次は日本共産党秘密党員として、読者を騙し読者を欺き天皇制廃絶に全力疾走した。これほどの極左の中の極左は類例を見ないが、両名に毎年一万円を寄付し支えたのが、「新しい教科書をつくる会」を賛助した一万人。この“暗愚なエセ日本人”一万人は、日本から出て行け!
「廃太子には典範第十一条(第二項丸カッコ内)の削除が必須」⇒「第十一条削除には女性皇族”降嫁”禁止が必須」
表2は、日本の天皇制廃止が、「天皇空位」革命と「女系天皇」革命との両輪で進められているのを端的に示す。しかし、この両輪が截然と分離しているわけではなく、かなり重なっている。この重なりは、八木秀次や菅義偉のように革命家が双方を推進しているだけでなく、方策でも起きている。
この端的な例の一つが、櫻井よし子らが煽動する、養子論に巻き付けた女性皇族の“降嫁”禁止という、女性皇族への人権蹂躙のトンデモ革命。女性皇族が養子をとるには降嫁禁止にする必要があり、女性皇族の降嫁による皇籍離脱を認める典範第十一条第二項の削除が不可避となる。
が、この第十一条第二項には丸カッコで「皇太子および皇太孫を除く」があり、皇太子の不就位の自由の禁止が定められている。即ち、第十一条第二項を女性皇族の養子取りのために削除すれば、皇太子の不就位の自由の禁止の規定「皇太子および皇太孫を除く」も、必然的に削除される。
養子論と抱き合わせの女性皇族“降嫁禁止”という典範改悪をする理由は、実は、この丸カッコ内の「皇太子および皇太孫を除く」を削除したいからである。即ち、養子論と抱き合わせの女性皇族“降嫁禁止”に、“悪魔の北朝鮮人”櫻井よし子が躍起なのは、女性皇族“降嫁禁止”による女系天皇づくりの方が“従”で、天皇空位をもたらす皇太子および皇太孫の廃止が“主”だからである。
しかし、この主たる目的「皇太子および皇太孫の廃止」を直接に主張すれば、“天皇空位による天皇制廃止”革命が直ぐバレるから、狡猾なコリアン櫻井よし子らは、それを「女性皇族“降嫁禁止”」策に置き換えたオブラート作戦で展開してきた。
2018年2月20日、「天皇・皇族はギロチン処刑だ!三種の神器は叩き割れ!」と絶叫した八木
譲位・受禅を禁止し皇太子制度を完全に廃止した、代々木の日本共産党“ご謹製”「2017年《退位》特例法」が立法された2017年6月以降、“日本のロベスピエール”を自認する八木秀次は、凶暴一色の野獣と化し、憲法を破茶目茶に改竄した“世紀の大嘘”憲法論をぶち上げた。ロベスピエールを継ぐ“日本版ポル=ポト”とも言える八木秀次の、血塗られた狂気が爆発・炎上している2018年2月20日付け産経新聞の八木「正論」エセーは、まさにこれだった。
天皇テロリスト八木秀次は、「125代で日本の天皇制度を終焉させてみせるぞ」と、2001年12月1日の愛子内親王殿下の御誕生日に決意した。彼のエセー「敬宮殿下のご生誕を機に改めて皇位継承問題を考える(=皇統断絶を完遂する)」は(『日本及日本人』2002年1月号)、この決意表明だった。
八木秀次が“共産革命の同志”菅義偉に要求したのは、譲位・受禅の新旧天皇の皇位継承が完全に廃絶されたことを、日本国民の目の前で「鮮明に可視化せよ」だった。ために、2017年の段階では、退位式と即位式を分離することまで決めたが、新旧の天皇間での剣璽渡御が行われなければいいと、2019年5月1日の午前と午後に分け、間を二時間ほど開けることを予定した。
が、マルクス唯物論を信仰するスーパー極左の八木秀次は、退位式を前日の4月30日に前倒しし、剣璽が先帝陛下から人民に返還される退位式と、剣璽が人民から新天皇に下賜される即位式(正しくは践祚式)を翌5月1日に挙催し、国民の目に、剣璽は天皇のものではなく人民の所有物であることが可視化されるよう執拗に菅義偉に要請した。
実際に、剣璽は二千年間の日本史上初めて(4月30日午後5時~5月1日午前11時の)十八時間も天皇から剥奪され、宮内庁の金庫に保管された。聖なる剣璽を御所の奉安室から無造作に官庁の金庫に保管する“世紀の暴挙”を、菅義偉/八木秀次/園部逸夫らが考案したのは、唯物論の共産党員だからだ。彼らは、尊崇と敬虔の精神が働く「神聖」を否定する赤い野獣。人間ではない。
この「剣璽を天皇から極力長い時間で剥奪せよ」と煽動した八木秀次の2018・2・20「正論」エセーの当該文が次。
a「剣璽等承継の儀も、天皇陛下は剣璽等を自らの管理から手離すことに留め、新天皇に“譲る”との姿勢はお避けにならなければならない」。
譲位・受禅の皇位継承儀式は剣璽渡御と不可分。つまり、剣璽渡御を挙催するのが、唯一に憲法第二条「世襲」の規定に適う。憲法を遵守するとは、憲法第二条に従って由緒正しく剣璽渡御の儀式を執り行なうことを指す。即ち、“赤い野獣の大逆賊”八木秀次の、「剣璽渡御を行ってはならない」という狂説暴論こそ憲法違反の極み。明白すぎること。
だが、ポル=ポトの化身である八木秀次は、憲法第二条は死文だと叫ぶ。代わりに、皇位継承の最たる譲位・受禅を、憲法第四条第一項の「国政」だとうそぶく。国政なら「天皇は権能を有しない」から、剣璽渡御を天皇にさせない屁理屈になるからだ。つまり、悪魔を超える“日本一の大嘘つき”八木秀次は、「皇位継承は、年金制度を改革しろとか、生活保護費を下げろとか、と同類の政治事項」だとこじつけた。この八木流の荒唐無稽を超える過激も過激な“憲法こじつけ嘘解釈”が、次。
b「天皇陛下が皇位を新天皇に“譲る” という意思が儀式に見られれば、憲法第四条第一項に抵触する」。
このa&bは、八木秀次の底意が「天皇・皇族をギロチンで皆殺ししたい」「三種の神器を粉々に叩き壊したい」なのを露わにしてくれる。幸徳秋水ですら死刑になった。八木秀次をこのまま放置いいわけない。ならば、真正の日本国民は、トランプ大統領に依頼し、14㌧のバンカー・バスターを千代田区大手町の産経新聞社と、八木秀次の研究室がある麗澤大学のビルに投下してもらうほかあるまい。我ら忠良の臣民は、“赤い野獣”八木秀次を殺処分したことを、ご在位の間に、仙洞御所の上皇陛下に報告する“世襲の義務”を果さなければならない。
(附記1)八木秀次は自分の超・過激な正体を隠蔽するため、得意な八百長論争に精を出す
八木秀次は、自分も女性天皇・女系天皇論者であるにも拘らず、2025年5月15日付の読売新聞が女系天皇づくりを社是として大々的に唱道するや、「賛成!」の本心を百八十度逆にして、「反対!」の詭弁を展開した(『正論』2025年7月号)。このような“嘘っこ反論”は、八木秀次が得意とする、自分の正体隠しの常道。もう一つ、例を挙げておこう。
皇太子を廃太子に追い込み天皇空位を創り、天皇制廃絶を完遂する革命で八木秀次と山折哲雄は同志関係。が、八木は恥じることなく、「皇太子退位論者・山折哲雄氏に反論する」とのタイトルで山折哲雄に噛み付いた(『正論』2014年7月号)。
狂信的な日本共産党員の山折哲雄は、2011年の週刊誌と2013年の月刊誌で、「皇太子《退位の勧め》」を発表した。なお、山折は米国共産党員との説もある。
山折は、『週刊朝日』2011年11月23日号の対談で、「皇太子は退位され、妃殿下と愛子内親王と一緒に京都に住まわれてはいかがか」との不敬極まる提言をなした。続けて山折は、『新潮45』2013年3月号で、エセー「皇太子殿下、ご退位なさいませ」を発表した。
これら山折の論考や主張は、八木が最も早く皇太子追放を煽動した、『SAPIO』2007年5月9日号のエセー「雅子妃問題で天皇の本質的要素たる宮中祭祀が危機に瀕しつつある」と軌を一にするもの。つまり、両者は共に皇太子殿下への誹謗中傷で暴走するもの。すなわち常識的には、八木は、山折を批判する立場ではない。なお、このSAPIO稿で八木は、“有りえない if ”を前提に皇太子を攻撃した。この if とは、皇太子は天皇位に即くと同時に宮中祭祀をほとんど廃止する、というもの。
ともあれ、八木は、この2014年『正論』論考で、自分と同じ女性天皇・女系天皇論である山折に、「神武天皇以来の男系男子の伝統を否定している」と難詰する。自分の本心を180度逆にして、正体隠しの白ペンキ塗りをすべく、八木は山折を非難したのだ。
(附記2)小林よしのりの八木批判は日本の国益に合致。しかし、彼の愛子天皇論は有害図書
表2で列記した共産革命家は、血塗られたポル=ポト系が過半を占める。故に、このリストの中から、天皇・皇族への残忍な憎悪や殺意感情を持たない者がいるのは、実に驚き。この例外的な人物とは小林よしのりのこと。例えば、先に引用の『SAPIO』2017年2月号での八木秀次との対談で、小林よしのりは皇室・皇族への尊崇を失ってはいない。立派な日本国民として、逆賊の八木秀次を論破している。しかし、小林よしのりは名だたる女性天皇論者で、その『愛子天皇論』は全三巻に及ぶ(2023年/2024年/2025年)。
『SAPIO』2017年2月号での八木秀次との対談の論理からは、『悠仁天皇論』全三巻を出版しているはずだから、小林よしのりの脳内混線は重い病気と推定できる。『悠仁天皇論』が『愛子天皇論』にワープするのは、彼が共産党シンパであるのが原因だが、男系男子が支那の影響だとの思い込み間違いも作用していよう。
男系男子の継承と大嘗祭は、紀元前百年前後にご誕生の「ニニギノミコト」のご決定。その頃の支那は前漢の時代で白銅鏡や製鐵技術が楽浪郡から伊都国(日本語では「斎く国」)に入ったが、思想や制度は一㍉も日本には流入していない。日本が支那の制度や思想を受容するのは、それから七百年後の聖徳太子以降。『古事記』の記述から、天照大神の王宮は糸島市の有田平原に、またニニギノミコトの館は筑肥線「波多江」駅付近に比定できる。拙著『神武天皇実在論』を参照のこと。
なお、天照大神もニニギノミコトも神武天皇も、お生まれは現在の福岡県糸島市で、実在の人物である。前漢の楽浪郡との交易港は、唐津湾の東南端で、今の筑肥線「波多江」駅がある辺り。
ともあれ、小林よしのり『愛子天皇論』が、日本国の天皇制度を揺るがしその廃絶を誘い込む、有毒な魔書であることは否定できず、真正の日本国民は、小林よしのりバッシングにいささかも手を緩めてはならない。
(2025年6月29日記)