筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
安倍晋三の皇室侮辱と天皇大権簒奪の過激さは、今や、止まるところを知らない。冷静に観察すればするほど、“スーパー反・天皇”安倍晋三に比すれば、菅直人/鳩山由紀夫/野田佳彦の民主党政権の方がはるかに中道穏健だった。現に、先帝(上皇)陛下に対して譲位を禁止し、1792年夏のルイ十六世の強制退位を再現した“2019年4月30日共産革命”は、民主党政権ではできなかった。それは、志位和夫のシャム双生児で過激共産党員そのものの安倍晋三だからできた、狂暴極める天皇制廃止革命であった。
人民法廷をイメージした「譲位禁止」式で見せたように、安倍晋三が、“コミュニスト安倍家三代”の本性を隠さなくなったのは、自民党総裁の任期が2021年12月で切れることと無関係ではないだろう。東京オリンピックの終了と同時に、いったん総理をやめることもありうる。とすれば、総理最後の駆け込みで、日本に対する共産革命を可能な限りしておこうというのか、民族系の偽装ジャケットは「うざい」「もはや不必要」とばかり、脱ぎ捨てたようだ。
安倍晋三は、海外では、2013年以来、朝日新聞や共産党と寸分違わぬ純度100%の共産主義者であることを隠すことはなかった(注1)。これら安倍晋三の事実・真実をひたすら隠蔽する役割を果たしたのが、“共産党の別動隊”産経新聞/日本会議(櫻井よし子ら)。彼ら“赤黒「反日」”の団体・人士は、摩訶不思議な白ペンキで安倍晋三を塗りたくり、真赤な安倍晋三の真像隠しに爆走している。
仁徳天皇陵、ユネスコ遺産に登録」に卒倒しない“「反日」朝鮮人になった日本人”
七夕7月7日の早朝、朝日新聞を手に取り二面を捲った時、いよいよ共産党の天皇陵暴きの大犯罪が開始するぞと、私は唇をかみしめた。刀を腰に差していたら、抜刀している。
安倍晋三は、総理就任以来、ロシアを日本の宗主国とする革マル派シンパ「大阪維新の会」松井一郎・府知事や大阪府庁に巣食う共産党員公務員らと組んで、歴代天皇が敬虔なご親拝を捧げられてこられた、(大阪府にある)聖厳なる天皇御陵など29基を、ユネスコ世界文化遺産に登録し、“死んだ遺跡”を意味する侮蔑的な「古墳だ、古墳だ」「古墳に過ぎない」と観光対象に貶める、天皇制廃止運動を推進してきた(備考)。安倍晋三と共産党が、阿吽の呼吸で共同・共闘してきた天皇制廃止革命は、2019年7月6日のユネスコ登録で、ついに成功したということ。
(備考)文科省・文化審議会の決定「ユネスコへの国内候補とする」は、安倍晋三が首相になってから四年半後の2017年7月。安倍晋三は、「皇室への不敬」「墳墓への不敬」「皇室財産(形式的には国有財産)への侵害」を事由に中止を命じることができたが、そうしなかった。逆に「大いにやれ!」と推進したからである。
日本国民が光栄にも謹んで奉戴申し上げる“日本国の元首”で“立憲君主の今上陛下”のご祖先(皇祖皇宗)の“聖”墳墓(御陵)を、なぜ世界遺産にする必要があるのか。それは、日本国に一身専属する尊貴な墳墓である。日本国民のみが崇めうる権利と義務を持つ“聖なる杜”である。それがどうして、ロシアKGB第一総局が事実上運営している“共産主義者の巣窟”ユネスコごときに登録しなければならないのか。
さらに、新聞報道でも明確だが、このトンデモ天皇制廃止革命は、天皇の御陵をエジプト・ギザのピラミッドや秦の始皇帝陵などと同列化する真赤な大詭弁で糊塗して遂行されている。ピラミッドが王の墓かどうかは疑問があり、葬祭の神殿と考えた方が理屈に合うが、ここでは朝日新聞のまま王墓ということにしておこう。
応神天皇陵や仁徳天皇陵は、ピラミッドや始皇帝陵とは、類似性のない、全く異質で異次元にある。なぜなら、御陵は、皇居内の“天皇陛下の御所”にある皇霊殿と一体のもので、それは皇室ご祖先の、現在に生きている聖厳なるご墳墓。このご墳墓を“御陵”と称する。すなわち、御陵は、今上陛下や皇族におかれては、陛下や皇族が捧げる敬虔なる祭祀礼拝の“聖”墳墓で、遺跡ではない。観光の対象にするとは、無礼千万も度が過ぎる。こんなこと自明ではないのか。しかも、観光の対象にすることは、刑法第188条第一項にもろに違反の、墳墓冒瀆の侮辱。墳墓礼拝への不敬の犯罪。
一方、御陵と異なり、ギザのピラミッドや始皇帝陵は、いずれも、その子孫たちが今、祭祀礼拝を執り行っていない。いずれも数千年昔にその子孫を失い、“生きている墳墓”ではなく、歴史学・考古学の対象に成り果てた“死んでいる遺跡”である。観光の対象となってよい遺跡である。
だから、祭祀礼拝が執り行われている“聖”墳墓は、祭祀礼拝が行なわれていない遺跡とは、峻厳に差別される。この峻別は、信教の自由を擁護する人間の尊厳とも、密接不可分の関係にある。刑法第24章を一瞥すれば、誰にでもわかる事柄。刑法第188条第一項は、次のように定める。
刑法第188条第一項;「神祠、仏堂、墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をした者は、六ヶ月以下の懲役もしくは禁錮または十万円以下の罰金に処する。」
特に墓所は、万が一にも、観光に晒してはならない。他家の墓所への観光は、墓所を通じて祖先と子孫が通わせる尊崇・恋慕・鎮魂の情への、冒瀆に他ならない。すべての墓所は、その祭祀拝礼という敬虔な宗教感情が絶対に保護されるべきにおいて、それへの冒瀆的不敬の排除は政府の仕事である。だから、刑法に明文規定が設けられたのである。
欧米的な表現をすれば、「擁護されるべき信教の自由の範疇にあるものは、それに対する外部からのいかなる侵害も厳然と排除されてこそ、信教の自由の権利擁護が達成できる」と、言い換えられよう。すなわち、墓所に対するすべての冒瀆的行為は、日本国憲法第20条「信教の自由」に違反する、重大な憲法違反でもある。
今般の御陵29基をユネスコ世界遺産に登録した文科省(ユネスコ日本委員会)と大阪府は、憲法第20条違反を平然と犯した憲法蹂躙の赤い革命集団である。文科省も大阪府も、その公務員の八割以上が共産党員/朝鮮人/中核派/革マル派で占められている。
“極左自治体”大阪府は、公務員の過半が唯物論のマルキスト/コミュニスト/朝鮮人
大阪府が主導の「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議」の事務局は、大阪府府民文化部都市魅力創造局魅力づくり推進課である。その公文書に、こうある。
「(百舌鳥・古市古墳群という)本資産は、土製建造物の類まれな技術的到達点を表し、墳墓によって権力を象徴した日本列島の人々の歴史を物語る顕著な物証である」。
この一文だけで、大阪府が唯物論の“狂革命家”の牙城なのがわかる。共産党系コミュニスト公務員集団の上に、得意のお祭り騒ぎハッピで擬装する“天皇制廃止のマルキスト”橋下徹/松井一郎が重なった、大阪府流の“極左「反日」の二重構造”露わな、恐ろしい反・天皇/反・日本の狂説である。
表1;“犯罪コミュニストの巣窟”大阪府の反・天皇/反・日本の真赤な暴言・妄説・狂論
誰が、“大不敬”&“天皇制廃止革命”「天皇陵ユネスコ世界遺産登録」を開始したか
今般の、全く不必要なユネスコ世界遺産登録は、いうまでもなく、天皇陵を公開させる/天皇陵を発掘調査させることを目的とした、共産党の天皇制廃止革命の一環として行われた。
理由の第一。ユネスコ世界遺産登録それ自体が、天皇陵をしてエジプトのピラミッドと同列化し、必然的に「死んだ墳墓だ」とのイメージが一般日本人の間に醸成される。第二の理由。この登録に当たり、文科省文化庁が文化財に指定した。“生きている墳墓”を文化財とは烏滸の沙汰。だが、それはユネスコ側からの条件であるから、ユネスコ世界遺産登録の“大義”において、この墳墓冒瀆が、すんなりと了解された。
「文化財であるから」は、天皇陵も学術調査の対象になるという詭弁を正当化させる口実になる。2019年7月6日を境に、「天皇陵はユネスコ世界遺産だから」「天皇陵は文化財だから」を屁理屈に、火山が大爆発するがごとく、「天皇陵を暴け!」が、朝野に展開されるだろう。古代史学者のほとんどは共産党員である。考古学者の過半は朝鮮人である。古代史学者・考古学者のうち、「共産党員でない/朝鮮人ではない」者は、今では5%程度。
実際にも、「反・天皇」革命である大阪府の“ユネスコ世界遺産登録”運動が、当然の職務として、にべもなく拒絶すべき宮内庁が逆にすんなりと了解したのは、過激共産党員・羽毛田信吾が宮内庁長官だったからだ。いや、因果関係は、この逆。羽毛田信吾こそが、2007~9年、大阪府庁の共産党員公務員たちと周到に謀議し、天皇陵の世界遺産登録を推進した主犯であった。
天皇制廃止革命の決定版「女性天皇・女系天皇・女性宮家」は全て羽毛田信吾が言い出しっぺだと、今では誰でも知っている。同様に2007年、大阪府庁に天皇陵ユネスコ世界遺産登録の運動を開始させた“世紀の極悪人”もまた、悪魔の羽毛田信吾その人であった。
そして、「反・天皇」と「日本は、ロシアの属国」論を旗幟鮮明に掲げる、唯物論マルキスト橋下徹が大阪府知事になったのが2008年2月。この時、羽毛田信吾・橋下徹の赤色コンビが鞭打つ“《反天皇》二頭馬車”が、唸り声をあげて暴走を開始した。
天皇陵の発掘調査を要求した学者に、“墳墓発掘罪の未遂罪”で懲役刑を課そう!
天皇がご親拝される、皇祖皇宗の天皇陵の聖性と静謐は、国挙げて、国民挙げて、護持せねばならない。方法は次の三つ。
A、全ての「天皇陵/参考「天皇陵」/天皇陵陪塚/皇子・后・皇女陵」を、(ロシアKGBと中共が背後で操る)ユネスコの「世界遺産」から直ちに抹消する。これは、安倍晋三の鶴の一声で簡単なこと。
B、「天皇陵/参考「天皇陵」/天皇陵陪塚/皇子・后・皇女陵」に対する“皇室侮辱語”「古墳」名をすべて禁止し、廃棄させる。歴史学の時代区分「古墳時代」は「巨大墳墓時代」に、「古市古墳群」は「古市《天皇陵ほか巨大墳墓》群」に、「百舌鳥古墳群」は「百舌鳥《天皇陵ほか巨大墳墓》群」に正しく改名する。これは刑法第188条に基づく行政措置でも可能。が、これに抵抗する共産党系学者がいずれいっせいに蜂起する場合を考慮して、この改名を、刑法第188条に基づく、刑法ではなく一般行政法の法律として立法しておくのが常識。
C、「天皇陵/参考「天皇陵」/天皇陵陪塚/皇子・后・皇女陵」に対する、「公開させろ」「発掘調査をさせろ」は、一般国民の墳墓に対する場合ですら、刑法第188条第一項の礼拝所冒瀆の犯罪として処罰は可能。が、刑法第189条の「墳墓発掘罪」の未遂にも当たるから、この「墳墓発掘の未遂の罪」を明確にすべく、刑法第189条に、第二項として「公に墳墓発掘を強要する言動をなしたる、前項の未遂者は、六ヶ月以下の懲役に処する」を、追加する。
なお、現行刑法第189条は、以下の条文である。
刑法第189条;「墳墓を発掘した者は、二年以下の懲役に処する」。
序の話。日本は、米国に続いて、ユネスコを脱退すべきである。米国は2018年12月に正式脱退した。これに続く日本が脱退する理由は、「ユネスコが、日本の共産主義者が天皇制廃止を躍進的に煽動できる、天皇制廃止の共産革命基盤の一つを構築するという、重大な日本国への内政干渉をしたから」で、充分だろう。
ユネスコは、従来からロシアKGB第一総局の支配下にある。近年ではこれに中共が加わり、ロシアと中共がユネスコを好き放題に牛耳っている。ユネスコ加盟そのこと自体、日本国が、自国への主権侵害を歓迎するマゾ的な自虐行動の極みで、祖国への叛逆であろう。
御陵は「古墳」でない。歴史区分「古墳時代」は廃止し「巨大墳墓時代」に変更せよ!
表2;「百舌鳥《天皇陵ほか巨大墳墓》群」のうち、世界遺産から直ちに抹消すべき御陵
表3;「古市《天皇陵ほか巨大墳墓》群」のうち、世界遺産から直ちに抹消すべき御陵
無礼千万にもユネスコ世界遺産に登録という、ご墳墓侮辱の暴力に遭われた天皇御陵には、仁徳天皇、履中天皇、反正天皇、応神天皇、仲哀天皇、允恭天皇のご六名。同じく墳墓侮辱に遭遇された皇后御陵は、仲姫命皇后(なかつひめのみこと)。同じく墳墓侮辱に遭遇された皇子御陵は、日本武尊(やまとたけるのみこと)。
さらに、仁徳天皇と応神天皇の陪塚が、軒並み、ご墳墓不敬のユネスコ登録になったのは何故か。ここに、この世界遺産登録で、大阪府の共産党員公務員と共産党員古代史学者/考古学学者が、何を狙っているかの鍵が浮上していよう。仁徳天皇と応神天皇のご墳墓(=御陵)を徹底的に暴こうという魂胆が見え見えになっていないか。
そして、この「仁徳天皇と応神天皇のご墳墓(=御陵)徹底暴き」の目的は、むろん天皇制廃止。当然、仁徳天皇と応神天皇に関わる事蹟と歴史を大改竄するための嘘根拠づくりが、その目的。聖なる天皇御陵が不敬の墓暴きをされた上に、さらに歴史の捏造に拍車をかけるための墓暴きが加わる。日本国民は、この墓暴きの阻止に、剣を抜いて立ち上がらなければならない。そのためにも、その前哨戦であるユネスコ世界遺産登録を、完全に抹消しておくことが急がれる。
ユ登録の第二目的;「歴代天皇の御陵を地方自治体の資産とし人民の管理下に置く」
共産党の天皇制廃止の革命は、おおむね二段階方式。ために、“アホ馬鹿痴呆民族”になり下がった日本人は、仮に天皇制護持が信条でもコロリと騙される。1979年の元号制定法の時も、これ。
朝日新聞は、1978年、突然「元号なんか要らない」キャンペーンをおっ始めた。これに呼応して、平泉澄の“昭和天皇暗殺団”「皇国史観」の一味で、“隠れ共産党員”田中卓が音頭をとって元号法制定運動が始まった。これに合流した「反日」人士が、“共産党の別動隊長”(現・日本会議事務総長)椛島有三。彼らの運動で制定された元号法は、新天皇の「元号制定」大権を簒奪し、代りに首相にそれを付与する“人民主権論の元号”制度になっていた。
今般の元号「令和」も、“志位和夫のシャム双生児”安倍晋三が「俺様こそが天皇」だと、勝手に決めた。新天皇陛下におかれては、畏れ多くも、つんぼ桟敷を御強制させられた。元号法は、「天皇は日本国の国家元首で、立憲君主である」と定める日本国憲法すら破壊尽す、“天下一の悪法”。
今般、応神天皇・仁徳天皇・仲姫命皇后の御陵が“究極の皇室冒瀆”「ユネスコ世界遺産」登録という、皇室侮辱も度が過ぎた“礼拝所不敬の大事件”も、元号法制定をそっくり踏襲した、露骨な天皇制廃止革命。なぜなら、それは、地方自治体の大阪府が、皇室財産である天皇・皇室に一身専属する御陵を簒奪して、観光収入源の資産に活用することに他ならないからだ。御陵のご墳墓を暴くことがユネスコ登録の第一目的とすれば、一地方自治体の観光資源に貶めることがユネスコ登録の第二目的である。
もう一度言う。ユネスコ登録により、「大阪府の観光収入源の資産」と認めたことは、全国の日本国民と日本国の“聖厳なる皇室財産”「皇祖皇宗の御陵」の地位を大きく変質させて、宮内庁/大阪府/共産党の地区委員会(擬装ラベルでは「地域社会」という)への共産革命を認めた事に他ならない。この結果、地方自治体(共産党員公務員が過半)と「地域社会」(共産党員NGOが活動主体)が、共産党語「保存管理」という擬装名称において、やりたい放題の墓暴きにこれから大暴走するだろう。
現に、『朝日新聞』記事(7月7日付け)は、その最後の五段目を、大阪府住民の共産党員への「さあ、始めろ!」の檄文にし、以上のことをあっけらかんと暴露している。まず、A「宮内庁だけによる維持管理は、限界にきている」と、真赤な虚偽をぶち上げる。次に、B「ユネスコも地域コミュニティー(=共産党員のNGO)の積極的な参加を促す」と、共産党員の活動家に発破をかけるべく、ユネスコのお墨付き(推奨)を振りまくる。そして、日本国の天皇・皇室に一身専属する聖厳な墳墓を、国家や全国民ではなく、地域住民(共産党地区委員会)の所有物だと、C「住民の愛着心を育み、どう全国的な保護意識につなげていくか」とほざく。「全国的な」とは、「全国的な共産党員ネットワーク」のこと。極め付きは、天皇・皇室がご親拝される聖厳なご墳墓を、D「国と自治体と地域社会が一体となった保存整備の施策が欠かせない」と、ユネスコ登録を錦の御旗に、偽装名「自治体」「地域社会」という、共産革命運動母体に、その生殺与奪の所有権(=共産党語「保存管理」)が移動したと宣言する。
注
1、安倍晋三語録のほんの一部を、以下に例示する。これでも、安倍晋三が志位和夫の同志コミュニストでないと、櫻井よし子や日本会議は強弁する。「民族系」とは、ストリップ劇場のストリッパーとその観客「エロ爺」と同一水準の最低ゲス人間たちの溜まり場。日本から出て行ってもらいたい。
a「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」(2013年9月25日、ニューヨーク証券取引所)。
b「日本は、(外国からの移民は)世界最速級のスピードで永住権を獲得することができる国になります」(2016年9月22日、ニューヨーク、金融関係者を前に講演)
c「(新生児数が100万人を割り、日本の国家を維持する250万人の三分の一しかない、国家存続の危機ラインをはるかに超えた超少子高齢化社会という)日本の人口動態は、逆説的ですが、重荷ではなく、ボーナスなのです」(同)。
2、井上光貞『神話から歴史へ』、日本の歴史第一巻、中公文庫、408~9頁。
(附記) 応神/仁徳天皇は、神武天皇の正系。新王朝説は共産党の歴史捏造
“天皇制廃止”&“日本という国家消滅”を、宗教ドグマとして、狂妄する狂気のカルト宗教団体・共産党は、この目的のために手段を択ばず歴史の改竄と捏造という犯罪を、やりたい放題にやっている。反人間に立脚する彼らは、良心を持つこと自体が罪で、真実は破壊尽さなければならない。当然、歴史は真実であってはならず、共産党が作為した真赤な嘘歴史であることが絶対である。
戦後、日本の歴史学会を占領したカルト宗教団体・共産党の歴史偽造の一つが、織田信長を超える天才軍略家・神功皇后を歴史から抹殺する事であったし、“神功皇后の直系”応神天皇/仁徳天皇が、神武天皇の正系(正統 しょうとう)天皇である自明すぎる歴史を改竄して、「九州からやってきた」との荒唐無稽な架空小説を流布することであった。
私が、この種の真赤な嘘歴史捏造で最も大きな影響をもった党員・井上光貞の『日本の歴史』第一巻(中央公論社)を読んだのは、本郷に進学した1965年。井上光貞とは、その後、正門の銀杏並木で一度すれ違ったことがあるが、上品な雰囲気にびっくりした。これほどの歴史捏造をする“歴史の大犯罪者”だから、きっと鬼のような顔立ちだろうと想像していたからだ。ともあれ、「スターリン32年テーゼ」を推し戴く、“天性の嘘つき矯激コミュニスト”井上光貞は、こう書いた。
「応神天皇は新しい王朝の創始者だ、という(水野祐の)考えには賛成である」「応神天皇は他所からきて仲姫命を娶って、皇位に即いたのであろう」「応神天皇が九州の豪族であったとする点も尤もだと思う」「応神天皇その人が、海を渡って(朝鮮半島から)日本に侵入したのであったとした方が、仮説としては合理的だと思っている」(注2)。
なんとも馬鹿馬鹿しい三文小説。これだから、米国のように、共産党員や共産党の活動に参加したそのシンパに対し、国民の税金を一セントも支払ってはならないとする、公務員から即座に自動解雇する“共産主義者規正法”が、自由社会では必要なのだ。井上光貞は、東大教授で国家公務員。
井上光貞よ、応神天皇が、九州の豪族なら、その豪族の名前をあげてみろ。その豪族の支配地を言えよ。それよりか、応神天皇の父母の名前を言ったらどうだ。だが、井上光貞は、「そんなこと、知るか」の一言。仲姫命は景行天皇の皇曽孫。それがどうして、九州の田舎豪族の名無し男を迎えるのか、説明できまい。何から何まで、口から出任せ、それが“悪魔の共産党員”井上光貞の正体。
神功皇后の新羅征伐によって、朝鮮半島の南部を植民地とした大和朝廷は、経済力を鰻登りに増大させた。おそらく、景行・成務・仲哀天皇の時代に比すれば、応神・仁徳天皇の時代のGDPは、少なくとも三倍には膨れ上がったと考えられる。
そうでない限り、応神天皇・仁徳天皇の、あの巨大な御陵は築造できない。数年以上に亘って近畿一円の農民数万人を農閑期に徴用するのだが、その運搬した土の量からして、トテツモナイ富の蓄積がなかったならば、不可能な事であった。三食の食事は無料で提供しなくてはならないし、野良着の支給と春に還る時に渡す鉄製の鍬(例えば、村ごとに二本?)やその他のご褒美は、神武天皇から仲哀天皇までの天皇であれば、財力的に決してできない。
この分析は、いずれ自著で発表する。が、馬鹿げた三文小説「応神天皇 新王朝説」をデッチアゲるための詭弁の一つを、ここで叩きのめしておこう。それは、「神武天皇から一貫して皇居も御陵も、奈良の大和盆地の南部であったのに、この故郷を棄て、(今の大阪府の南部)河内地方に移動したのは、九州や朝鮮半島からのよそ者だったからだ」との、アホらしい超屁理屈。
河内は、即位される前から神武天皇が直轄する支配地であった。大和盆地の南部に神武天皇が拠点を置かれたのは、その防備に河内からの縦深をとる必要があったからだ。大和盆地に侵略する敵は、必ず河内を占領する。奈良県橿原を護るには、河内の争奪戦争で必ず勝利しなくてはならない。河内を敵に奪われると、敵は大和川を遡行して一気に大軍を奈良県南部に投入できる。
この地形は、満洲南部の「奉天から遼東半島の旅順/203高地」そっくり。奉天を奈良県橿原、旅順港を当時の大阪湾(湿地帯に覆われた浜名湖をイメージせよ)、203高地を生駒山に置換えて見よ。
応神天皇以降、河内に拠点を移動できたのは、大和朝廷の軍事力が強大になり、外敵の対「河内」侵入があり得なくなったことが第一。第二は、朝鮮半島の植民地経営に国富の多くを依存する政治体制において、河内に大和朝廷の中枢を置く方が行政効率を向上できること。鉄製武具も、それまでの奈良県南部で生産するより、半島に出撃する河内での、大きな新工場で製造した方がはるかにコストを削減できること。
なお、当時の大和川は、河口付近で北に曲がり、大阪湾内に流れ込んでいた。現在のように堺市をつきぬけ瀬戸内海に流れるようになったのは、江戸時代の開鑿による。
「古市《天皇陵ほか巨大墳墓》群」も「百舌鳥《天皇陵ほか巨大墳墓》群」も、神武天皇の支配領域であった旧大和川の傍に築造されたように、神武天皇が直轄していた故地の中に造られている。おそらく神武天皇が狩りをした場所とか、立ち止まって休まれた場所とか、そのような言い伝えが残る場所が選ばれたはずだ。まともな学者なら、神武天皇から男系男子で一直線に繋がる応神天皇/仁徳天皇を、朝鮮半島からのツングース族とか、九州からの余所者とか、根拠ゼロの爆笑するほかない真赤な詐言を吹聴などしない。
(2019年7月18日記)