第五章 憲法“大改悪”を奨め、共産党ファシズム体制づくりに狂奔する秘密党員・櫻井よし子

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筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

(本稿は『女性皇族「囚人」“狂”櫻井よし子論』第Ⅰ部第五章。「発売6月10日予定、編集者渡し最終5月27日」に間に合わず、同書に未収録)。

 日本に(1906年以降消滅していた)保守が四十年ぶりに復活したのは、米軍が日本に進駐しGHQが七年間(1945・9・2~1952・4・28)、日本を統治してくれた成果である。“保守主義者の天才”昭和天皇が初めて天皇らしく君臨されたのは、GHQ統治の七年間だけであった。日米安保条約も沖縄県の米軍基地も昭和天皇のご発案である。

 また、1917年のレーニンのロシア共産革命以降、日本で保守や保守主義者のイデオロギー「反共・反ロ・親英米・反ナチ」が初めて標榜できるようになったのも、GHQが統治したからである。戦前の日本とは、レーニン/スターリン/マルクスに狂喜する社会主義・共産主義一色であった。ために、昭和天皇は、スターリンに使嗾された共産主義者のクーデタに(5・15/2・26/8・14と)三度も襲われ、最後の8・14宮城クーデタでは銃殺される寸前だった。

 昭和天皇は、1946年元旦詔書で、1935年の「国体明徴声明」を厳しく御非難された。天才の昭和天皇は、「国体明徴」が「日本国をスターリン体制の独裁国家に改造せよ」の隠語なのを喝破されておられた。1946年元旦詔書の渙発を含め、GHQのお蔭で日本は、多くの正常化を可能にした。

 同様に、米国の太平洋戦争も、日本列島をスターリン侵略から護り、昭和天皇を救出し天皇制度(国体)を護持する戦争だった。つまり、日本に進駐するマッカーサー元帥の米軍とは、日本にとっては文字通りの神風だった。米国の“対日戦”勝利と進駐により、日本は亡国を免れた。

 太平洋戦争とは、かくも日本国と米国が入れ替わった、人類史上類例の無い奇妙な戦争。敵国・米国が日本の国体を護持せんとし、“スターリンの犬”日本が自国の国体を破壊し国家廃滅に至らしめるのを戦争目的とした。

昭和天皇を初め日本の保守/保守主義者は、大東亜戦争否定&東京裁判支持

 しかも、GHQのお蔭で、昭和天皇を初め日本国に保守/保守主義者が、(1905年末に消えてから)四十年ぶりに再生。日本の保守/保守主義者は、共通して大東亜戦争否定&東京裁判肯定に立脚する。この事実は、これと真逆の大東亜戦争肯定論/東京裁判否定論が共産党員・共産主義・アナーキストから唱道されてきた事実と符合する。

 後者の大東亜戦争肯定論は、1963~5年の林房雄の『中央公論』誌連載が嚆矢。天皇制を罵倒し嘲笑し続けた強度な共産主義者の林房雄は、偽装離党など演技上手の芸人。コロリと騙されたのは、無垢な三島由紀夫だけではなかった。

(備考)1965年頃、林房雄を保守だと逆さに誤解した日本人は、かなり多い。番町書房の社長は反共だったが故に、この連載を単行本にした。本郷の三年生だった私は、これには吃驚。反共が大東亜戦争否定論ではなく肯定論に反転・洗脳されたのか/「ソ連→林房雄」の狙いはこれなのか、とボンヤリと感じ、ぞっとした。以来、林房雄と昵懇な三島由紀夫を軽蔑するようになった。

 ブレジネフ語「東京裁判史観」で表現される、東京裁判否定論は、翌年のアフガン侵略で日米間を離間する心理作戦として、ソ連KGB第一総局が1978年、日本国内に流布したのがその嚆矢。それ以前の日本では、東京裁判が昭和天皇を不起訴とし天皇制度を護持したことで、東京裁判への感謝と支持が絶対多数だった。(日本共産党員を例外として)日本国民の九割がそうだった。

 天皇制廃止の公然たる革命運動の一つ“東京裁判否定”論は、靖国神社宮司でGRUロスケ&共産主義者の松平永芳(昭和天皇が蛇蝎と排撃した「皇国史観」の狂信者)が、1978年10月、昭和天皇を騙してA級戦犯を靖国に合祀したことで、日本会議など民族系のドグマとなり、燎原の火となり日本中に広まった。この合祀に昭和天皇は怒髪天を衝く勢いでお怒りになられ、天皇は、靖国への御親拝を拒否。以来、天皇の御親拝は今に至るもない。拙著『昭和天皇と靖国神社』を参照せよ。

 尚、KGB語「東京裁判史観!」も、同じ1978年に日本で流布が開始。この事からも、昭和天皇銃殺の8・14クーデタの(おバカすぎて参加させてもらえなかったが)仲間だった松平永芳の「A級戦犯“靖国合祀”は、KGB第一総局の命令だった」と推定しても、的外れではないだろう。

 ルソー狂徒で共産主義者の小堀桂一郎(「レーニン史観」の変名「皇国史観」の信者)は、反・歴史の偽情報本『東京裁判の呪ひ』(PHP、1997年)を出版し、日本会議を“共産党の別動隊”“KGBの犬”に仕立てあげた(中川八洋『小林よしのり《新天皇論》の禍毒』第八章、オークラ出版)。“KGBロスケの敵性人士”櫻井よし子氏(以下、敬称略。備考)は小堀桂一郎を継ぎ、公然と共産党と組み、東京裁判否定論の宣伝に全力疾走中。今も、その勢いに緩みはない。

(備考)私が、櫻井よし子の顔を見た最初は、日テレ「今日の出来事」のTV画面で1980年。多くの人は美人だと言ったが、私は、般若の面にしか見えず、恐怖を感じた。彼女の口周りの異様な容貌は、ツングース系の騎馬民族のそれ。類似の口周りをもつ日本人女性を、私は今に至るも一度も見たことが無い。

 その一例。党籍ある共産党員・篠原敏雄(国士舘大学教授)が主催した「東京裁判シンポジウム」の基調講演(2017・11・2)は櫻井よし子(『新・東京裁判論』第一章、産経新聞社)。東京裁判の速記録も読んでいない“無学・無知の権化”櫻井よし子が、知ったかぶりの厚顔無恥で日本人相手に現代史を語る“異常な傲慢”性は、彼女が日本に侵略してきた北朝鮮人で日本人ではないから可能な行動。櫻井よし子の東京裁判否定論と「天皇・皇族を殺せ!」は、日本憎悪教という、一本の木に咲く猛毒の二つの花。赤と黒で色が異なるが、別々の木の花と錯覚してはいけない。

 上記の事実は、もう一つの事実「東京裁判肯定/大東亜戦争否定の保守・保守主義者は、強度な天皇制度護持論者」と対極的な関係で整合している。心底から天皇制度の護持論者である真正の日本国民は、昭和天皇の聖性を護持した東京裁判に対して“感謝/感謝/感謝”を捧げる。キーナン検事の銅像を皇居前広場に建立したいと考える。

 尚、昭和天皇以外の保守・保守主義者を一部、リストしておく。全員、GHQが日本統治した“お蔭”で誕生し、それぞれに活躍できた。政治家・官僚では、吉田茂/幣原喜重郎/曽野明。学者・評論家では、竹山道雄/福田恒存/林健太郎/磯田光一/平川祐弘/勝田吉太郎/中川八洋ら。GHQと東京裁判が無ければ、これらの保守人士は、日本には一人も産まれていない。

“反日極左”櫻井よし子は、日共党員/天皇制廃止/北方四島&北海道“対ロ献上”

表1;櫻井よし子の日共党員としての活動/KGBロスケとしての活動

櫻井よし子の赤い運動

具体的事例

共産党員としての活動

①共産党の薬害エイズ闘争の広報を広河隆一と担当、②“札付き共産党員”瀬戸内寂聴と対談本『ニッポンが好きだから』出版(備考)。③共産党命令の独裁体制づくり「緊急事態条項」の憲法加憲を推進。また自衛隊の国防軍昇格を妨害。 (備考)両名は国名「日本」が大嫌い。

同上、過激な“天皇制廃止”運動

①女性皇族の臣籍降嫁の禁止と養子論、②天皇制廃止のリーダー菅義偉と昵懇、③皇太后陛下の失声症の犯罪者・花田紀凱と昵懇。

KGBロスケとして、北方四島“対ロ献上”“日米同盟の分断”その他

①“史上空前の対ロ売国奴”安倍晋三の最強の応援団長、②真赤な捏造歴史「アイヌは北海道の先住民族」を支持、③KGBプリマコフ機関の田久保忠衛(「瀬島龍三の後継者」を自認)と昵懇、④日米同盟“分断”のためのKGB語「東京裁判史観!」の大宣伝。

共産党の薬害エイズ闘争の広報・宣伝を担当した櫻井よし子と広河隆一

 櫻井よし子は医者でもない。医学部卒ですらない。コミュニティ・カレッジと同一水準の、米国の超・田舎大学ハワイ大学のそのまた分校出身。しかも専攻したのは歴史学らしいが、歴史のどの分野を専攻したかはわからない。どうやら、専攻コースも卒論もない超・末端大学のようだ。

 このように、櫻井よし子は、薬害エイズ闘争をする医学的な基礎知識はむろん、その問題を客観的に判断する総合的な頭脳など持ち合わせていない。これほど無知・無学で知力ゼロの櫻井よし子には、薬害エイズ闘争を自分から始める動機など万が一にも存在しない。なのに、裁判闘争まで参加したのは、櫻井よし子の薬害闘争が、上からの命令で大規模な組織の一歯車だったからだ。

 櫻井よし子『薬害エイズ 終わらない悲劇』(ダイヤモンド社)に、札付き共産党活動家・広河隆一との交流が記述されている。櫻井よし子は、共産党の命令で薬害エイズ闘争の広報宣伝を担当した。櫻井よし子は、共産党党員としての任務遂行として、薬害エイズ闘争の戦列に参加した。

「私がこの問題に関心を持ち始めたのは、フリー・ジャーナリスト広河隆一氏を通してのことだった。当初、氏からいろいろな話を聞き、その著書を読み、共に東京HIV訴訟の法廷に通った」(4頁)

 共産党が選んだだけあって、“広報担当の党員”櫻井よし子も広河隆一も、実に優秀。それぞれの宣伝用著書が、以下。

A、櫻井よし子

・『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』、中央公論新社、1994年8月。

・『薬害エイズ 終わらない悲劇』、ダイヤモンド社、1999年9月。

・『安部先生、患者の命を蔑ろにしましたね』、中央公論新社、1999年10月。

・櫻井よしこ他『薬害エイズ《無罪判決》、どうしてですか?』、中公新書クラレ、2001年2月。

B、広河隆一

・『エイズからの告発』、徳間書店、1992年。

・『AIDS少年は何故死んだか』、講談社、1993年。

・『日本のエイズ 薬害の犠牲者たち』、徳間書店、1993年。

・『薬害エイズ』、岩波ブックレット、1995年。

・『裁かれる薬害エイズ』、岩波ブックレット、1996年。

・『AIDS薬害エイズ 告げられなかった真実』、講談社、1996年。

皇太后陛下“傷害”の犯罪者・花田紀凱と大の仲良し櫻井よし子の人間性は正常?

 櫻井よし子の上記四冊の著作を読むと、誰でも、吐き気を催すほど気分が悪くなるようだ。なぜなら、そこには、医療過誤を冒した安部英ほか、関係者への憎悪糾弾の舌鋒のみが鳴り立てられているだけで、薬害エイズ患者への同情とか、その苦しみを分かち合うとか、そのような人間らしい人間的なものは全く伝わってこないからだ。

 要は、櫻井よし子には人間の血は流れていない。この事は、次の事実でも明らか。今上の皇太后陛下がまだ皇后陛下であられた1993年、天皇制廃止に大暴走する“狂暴な北朝鮮人”花田紀凱は、共産党と組み、『週刊文春』で皇后陛下への罵詈讒謗の真赤な嘘記事を、四回も流す事件を起こした。このため、皇后陛下は失声症を御発病。これは、紛れもない刑法傷害罪の犯罪。

 が、櫻井よし子は、皇后陛下を傷害したテロリスト花田紀凱が大好きで、「お兄ちゃん、お兄ちゃん」とベタベタ関係を今も続けている。『「正義」の嘘』『「民意」の嘘』『朝日リスク』等の共著もある。両名は、「天皇・皇族を殺し尽くす」のを目指す、固い絆で結ばれた皇室テロリスト。“幸徳秋水の生れ変り”櫻井・花田を放置するのは、青葉真司を百万人放し飼いにする情況に匹敵しよう。

 薬害エイズは医学の進歩によって再発はない。が、櫻井よし子が放った天皇・皇族“皆殺し”の詭弁と嘘は、これからも日本国を蝕み、皇統と皇室を破壊的に消滅に至らしめる。

完全無害なセシウム避難を糾弾しない櫻井よし子──共産党の反・医学には陶酔する櫻井

 櫻井よし子の薬害エイズ闘争は非・科学(非・医学)一色で、共産党の革命運動の広報宣伝部隊。だから櫻井よし子は、日本国民の生命や自由を侵害し日本国経済を破壊する、共産党主導の反・医学的犯罪の方には、必ずダンマリ戦術で、間接的にそれを応援する。狡猾が特性の櫻井よし子の政治闘争は全て常にダブル・スタンダード。櫻井よし子が共産党応援団から逸脱したことはない。

 例えば、2011年の福島原発事故で、人体に無害なセシウム汚染が発生した。この時、科学や医学に反するのを快楽する“悪魔の最凶カルト宗教団体”共産党は、日本を“全体主義体制に革命するチャンス/日本経済潰しのチャンス”だと、国家権力による、福島県人の居住の自由を侵害した強制連行(強制移住)を実践した。これに対し、私を含め内外の放射線医学の専門家は十名足らずだが、「移住も除染も必要ない。セシウムは人畜無害だ」と叫んで、避難阻止に奔走した。

 が、経産省と内閣府と環境省を占領している共産党は、セシウム汚染に関する科学的正論と情報が国民に届くことを全力あげて封殺した。自民党で「セシウム避難やセシウム除染は必要がない」と小声で叫んだのは、丸川珠代と高市早苗の二人だけ。朝日新聞は丸川に対し、直ちに糾弾の大キャンペーンを張った。

 共産党はさらに2013年秋、当時、私が執筆中の専門書『セシウム避難/除染の非科学性』を出版させない妨害工作として、“日本共産党特別党員”西尾幹二に命じ、2200万円の名誉毀損訴訟を提起させた。西尾幹二の訴えに対しては、私は本人訴訟で粉砕し、支払った金額はゼロ円で終了。が、丸二年間の裁判闘争によって、専門書『セシウム避難/除染の非科学性』は出版のタイミングを失い出版できなかった。共産党は、西尾幹二を礫にして、当初の政治目的を百%達成した。

 ところで西尾幹二の方は、この裁判を通じ、知られてはまずい事実が次々に暴かれた。ミュンヘン大学から入学取り消し処分を受けたこと。西尾幹二はバイエルン州立ミュンヘン図書館で二年間を過ごし、ミュンヘン大学留学の奨学金を、二年間も不正受給したこと。さらに、この退学処分通知を渡す時、ミュンヘン大学の関係者が西尾幹二に向かって“醜悪な猿顔メ”と面罵したこと。等。

(備考)「日本共産党特別党員」には、西尾幹二の外、宮崎駿や野中広務などがいる。

 なお私は、専門書『セシウム避難/除染の非科学性』の代りに、論文二本を書いた。その一本が『核廃絶は、日本民族の絶滅』第五章に収録。日本国民は日本経済の復興に不可欠な“原発の再建”を目指し、必読されたい。

安部英を叩く櫻井よし子は、ワクチンで二十万人“殺人”の共産党員・尾身茂を擁護

 次。ファイザーやモデルナの有害ワクチンを打たせて、推定で日本人二十万人を殺した共産党員・尾身茂に対しては、櫻井よし子は、ダンマリ戦術。間接的に擁護したいからである。

 厚労省と尾身茂の意図的な医療過誤は明らかに犯罪。殺人罪が適用されるべきだろう。尾身茂の煽動による薬害は、薬害エイズの安部英の比ではない。しかし、共産党の犯罪は何でも正当と考える“共産党秘密党員”櫻井よし子は、反・医学の“狡猾”評論家の本性を露わに、尾身茂を不問とする。櫻井よしこ著『尾身先生、ワクチンを打った二十万人の命を蔑ろにしましたね』は、どこにも売られていない。何故だろう。

 旧・厚生省の職員でワクチンを打った者は7%。93%は危険だからと打たなかった。また、医者でワクチンを打った者は二割。八割は有害だからと打ってない。これだけでも、TVコマーシャルよろしく国民を洗脳・煽動し、日本人の七割以上に有害なコロナ・ワクチンを注射させた尾身茂の犯罪は、薬害エイズどころではないだろう。

 櫻井よし子の言論活動は全て、共産党の命令か、日本の共産体制の確立に寄与する場合に限られている。また、天皇・皇族を殺し尽くしての天皇制廃止と、日本国領土を対ロ献上することに、その煽動的な言論活動は、集中。安倍晋三との尋常でない密接な関係も、安倍が“天皇テロルの大逆賊”であることへの共鳴なのは、だれでも知っていよう。

 安倍晋三は、2019年4月30日、今上の上皇陛下に対して、「譲位は認めない。天皇よ、お前に退位を命じる。廃帝だ! 殺さないだけ有難いと思え!」と絶叫し、剣璽を剥奪し宮内庁の金庫に保管した(十七時間半)。天皇制廃止に執念を燃やす“悪魔の北朝鮮人”櫻井よし子は、“稀代のコミュニスト”安倍晋三の、この対天皇“大叛乱”が愉快で堪らない。

女性皇族の囚人化と旧皇族男子の種馬化を提唱した“狂”『菅義偉2021・12報告』

 話を戻す。共産党の薬害エイズ闘争に過激な熱を上げる“共産党お抱え闘争女”櫻井よし子の実像を踏まえて、次の櫻井よし子エセーを読めば、最も残虐な形で天皇制廃止を達成せんとする“天皇・皇族テロリスト”櫻井よし子の“血塗られた狂気”「女性皇族は囚人だから“臣籍降嫁は禁止”」「旧皇族は人間ではなく種馬だから養子でよい!」の真意も理由も解き明かされる。

「2021年2月22日、(共産党員で北朝鮮人の菅義偉が主導した)有識者会議が報告書を取りまとめた。(この報告書は、女性皇族や旧皇族に対して《殺すぞ!》と脅しているから)非常によくできた内容(『週刊新潮』2022年1月22日号)

 上記引用文がある、タイトル「養子制度で旧皇族の皇籍復帰を急げ」の『週刊新潮』櫻井エセーを読んだ時、私は、恐怖の余り、全身から汗がじっとりと滲み出た。なぜなら、この櫻井エセーが言及する『有識者会議 報告』は、“天皇・皇族殺しのリーダー”菅義偉個人の主張をそのまま取りまとめたもの。官僚的な表現でわざと意味不明な文にしている『報告』の正しい文意を知れば、正常な普通の日本人なら、必ず卒倒する。

 それほどスーパー残忍・残虐な内容が、『菅義偉2021・12・22報告書』の核心。が、“菅義偉の同志”櫻井よし子は、逆さにも、この内容を「非常に良くできた」と絶賛。「天皇・女性皇族を皆殺ししたい」だけではなく、「旧皇族も皆殺しにしたい」が、櫻井よし子の心底に蠢く本心であることが、このコメントで、一目瞭然に暴かれている。

(備考)凶悪な北朝鮮人の櫻井よし子と菅義偉は、雑誌で数回対談している。内容は読むに堪えないが、この対談の行間から両名が謀議した内容を推定するのが、真正の愛国日本人である。

『菅義偉2021・12・22報告書』の骨子は二つ。一つが、「女性皇族の臣籍降嫁の禁止」を定めよう、との提言(=皇室典範の大改悪)。それは、実態的には、「女性皇族よ、お前たちはこれから生涯、皇居や宮家内でひっそりと独り暮らしをして、独房の囚人と同じく、独身のまま死ね!」を、皇室典範の条文にすること。

 ところが、櫻井よし子は、《女性皇族を囚人に扱う》菅義偉が進める天皇制廃止/皇統断絶の悪魔の策に、「実に、素晴らしい」と手離しで拍手喝采する(上記の週刊新潮エセー)。それは、櫻井よし子の本心が「女性皇族よ、囚人に扱ってあげるだけ有難いと思いなさいよ。私なら、八つ裂きにして殺しているわ」だからである。櫻井よし子は、昭和天皇を不訴追にして絞首刑にしなかったが故に、「東京裁判は許せない!」が信条。この櫻井よし子の信条、菅義偉「女性皇族の臣籍降嫁の禁止=囚人化」への熱烈支持に一直線に通底しているではないか。

 櫻井よし子は、後者では「昭和天皇を殺したい/殺すべき」が、前者では「女性皇族は、罪を一等減じて、殺さない代わりに、囚人化する」「旧皇族男子は、殺さない代わりに、人間でなく、種馬に扱う」がその本心。即ち、櫻井よし子は、絶対信条“天皇・皇族は、皆殺しすべきである”で一貫している。金与正を十万人集めても、櫻井よし子の残虐・残忍性には及ばない。

『菅義偉2021・12・22報告書』骨子のもう一つは、「旧皇族の男子を、強制的に女性皇族の養子に婿入りさせる」。これは国家権力による結婚強制。明白な憲法第二十四条違反。それ以上に、前代未聞の国家権力に拠るスーパー暴力。どこぞの国の誘拐結婚を模倣したもの。

 刑務所に収監されている囚人ですら、結婚を強制されることはない。が、現代日本をそれぞれ恐喝と嘘八百言辞で支配する、ヒトラーより“凶悪な野獣”菅義偉&櫻井よし子は、「女性皇族と旧皇族の男子は囚人以下で人間でない。故に、誘拐結婚と同類の、強制結婚を強要してよい」と考える。

 これはもう、皇統の安定護持や皇室典範の問題ではなく、“非道の人非人”菅義偉&櫻井よし子をこの世に生かしていいのかの問題だろう。日本は国民あげて、菅義偉と櫻井よし子を、絞首刑百回の刑罰に課す立法を進めよう。

櫻井よし子は、イロハ日本史も知らない。エロス売女だから? 北朝鮮人だから?

 北朝鮮人の櫻井よし子は、朝鮮人特有の嘘つき名人。櫻井が書きまくった厖大な嘘ゴミ評論の全てが、夢の島を超える巨大な“嘘のゴミ捨て場”に、今や山と積まれている。

 安倍晋三は、プーチン派遣の暗殺部隊が放った消音器付き拳銃ガリウム弾が心臓に命中し心肺停止となり死んだ(2022年7月8日)。北方四島をロシアに献上すると約し(2018年11月、シンガポール)、さらに北海道へのロシアの侵略を歓迎すると明言した安倍晋三は(2019年9月、ウラジヴォストーク)、大好きなプーチンが放った刺客に殺されたのだから本望だったろう。

(備考)安倍晋三の暗殺についての旧稿

 しかも、この暗殺の場所が、中継ぎではない唯一の女性天皇ともいえる称徳天皇の御神域とは、天皇制廃止にあらん限りに悪知恵を絞った安倍晋三に神罰が下されたとしか言いようがない。今上の上皇陛下に「廃帝!」と面罵的に罵倒した安倍晋三の天誅の場所としては、実にふさわしい。私は、(暗殺場所からさほど遠くない)称徳天皇の御陵に、この神罰の御礼に参詣せねばと考えている。

 安倍晋三と同じく、天皇制を廃止し日本国の固有の領土をロシアに献上させることに全力投球してきた“コリアンKGB”櫻井よし子は、安倍晋三亡き後に、《天皇制廃止と北方四島・北海道の対ロ献上》ができなくなったと嘆いている。日本国を守るに、櫻井よし子への天誅は避けてはなるまい。

 ところで“エロス売女”が職業の櫻井よし子は、日本人でないから日本史は無知を極め、それ以外の歴史も極度に無学無教養。真当な追悼文など書けるはずもない。月刊誌『Hanada』2023年3月号の、櫻井よし子の意味不明な安倍追悼文には、日本人はほとんどが失笑し、首を傾げた。

 このエセーで、櫻井よし子は、安倍晋三をカタカナの「ヤマトタケル」に準える。通常の日本人は、第十二代景行天皇の皇子「日本武尊」をカタカナ表記しない。カタカナ表記は、共産党員古代史学者のみの悪意ある表現方法。共産党員は、日本の古代史を全面破壊すべく、「日本武尊は実在しない架空の人物」との捏造した嘘歴史を信仰する。カタカナ表記は、「歴史上、不在」のニュアンスをもたせるための、共産党員学者が造語した業界用語。いわゆる隠語。このカタカナ表記だけでも、櫻井よし子が共産党員なのがわかる。

 次。大和朝廷の版図を維持すべく、叛乱する地方を制圧するため、熊襲/西・出雲/中部地方と、久米氏(うじ)率いる軍勢二千人ほどを従えて連戦するのだから、重い病気に罹患する確率は高い。日本武尊の戦場での病死は、特別な悲劇ではない。日本武尊の悲劇は、父帝・景行天皇との確執。

 一方、安倍晋三は暗殺されたのであり、病死したのではない。安倍晋三は大和朝廷の子孫である先帝陛下を罵倒したように、反・大和朝廷の反日人士。大和朝廷の領域拡大と権威向上を図った日本武尊とは真逆。“軍人の鑑”日本武尊の軍事行動は、日本の領土をロシアに割譲する“逆賊の非国民”安倍晋三とは真逆。

 安倍晋三はまた、自衛隊の国防軍昇格と自衛官の軍人昇格を妨害するべく、憲法第九条三項に「自衛隊」を明文化するのであり、過激な共産党員になりきった「反軍」の極左人士。1952~60年代の日本では、憲法第九条第二項を削除して「国防軍」明記! を主張する自民党・保守と、九条二項を宗教的経文化する共産党とが激突していた。

 共産党は1970年代に入ると、個人的な論戦では「第二項は触らせないが、九条三項を自衛隊条項にするのなら認めよう」との奇策を口にするようになった。私は、いやと言うほど、これを体験。

 第九条三項に「自衛隊」を加憲すると、自衛官は警察官と同じ国家公務員 civilian のままで、国際法で厳格に峻別される軍人 military にはならない。また日本は、軍法会議や軍刑法を設置できない。共産党の狙いはこれ。安倍晋三が共産党の優等生なのは、この事実からも一目瞭然。

 狂信的コミュニスト安倍晋太郎は岳父・岸信介の前では九条二項削除論。だが、個人的には九条二項を堅持すべく“共産党の詭弁”九条三項「自衛隊」明記論だった。共産主義者の安倍晋三は、この共産党の奇策的詭弁を、超アホ馬鹿ばかり二十万人が集まる“クズ日本人のゴミ捨て場”日本会議に提示した。

 反・軍人が信条の安倍晋三を日本武尊に準えることは、一流軍人の日本武尊への冒涜に他ならない。いや、それ以上。日本がロシアや中共から侵略された時、自衛官が一斉に退職願を出して敵前逃亡させ自衛隊を瓦解させることを安倍晋三は企図し、自衛官を国家公務員に据え置くため、“共産党の詭弁”九条三項「自衛隊」明記を提唱した。自衛隊を国防軍に昇格させ自衛官を軍人に昇格させない限り、日本は外国侵略軍とは闘えない。

 以上の基礎教養を知らずとも、櫻井よし子エセー「安倍晋三は、現代のヤマトタケル」を読んで、安倍晋三の追悼文だと思う日本人は果たして何人いるのだろう。一人もいない。私は、この論考を読んだ最初の印象は、「櫻井よし子は気狂いだったのか」だった。安倍晋三をヤマトタケルに準える理屈が何一つ存在しない。仮に準えても安倍晋三の追悼文には決してなりえないからだ。

(補遺)『古事記』日本武尊記にある30~37番の歌について、拙稿「古事記は、日本民族が仰いで奉戴すべき“皇室の聖なる史書”」(2023年7月1日記)が、搔い摘んで考察している。『古事記』収録の歌111首は、学界では番号表記。日本武尊の薨去(病死)に日本人が今尚感情を昂ぶらせる理由は、この拙稿からも少しは読み取れよう。日本人が日本武尊に魅かれる第一は、今の三重県で挙催された大喪における「遺された妃たち/皇子たち」の歌34~37番(「附記」参照のこと)。一方、櫻井よし子は、安倍晋三の追悼に使うように、日本武尊をお門違いに解釈している。櫻井よし子が日本人ではない証左の一つ。

“共産ファッシズム国家”日本づくりに爆走する安倍晋三に意気投合する櫻井よし子

 詭弁力&‟保守”演技力で、安倍晋三を超える政治家は、ほとんど見つからない。1937年7月~2022年7月の八十五年間で、安倍晋三に匹敵する「詭弁力&自分の真像・真意を隠す演技力」を、存分に発揮したのは近衛文麿のみ。

 だから、核心的事実A「安倍晋三が最も尊崇する国家はプーチンのロシア」「八年間の安倍外交は、ロシアをして全ユーラシア大陸を制覇したロシア“大帝国”に膨張させ、イラン/インド/ベトナム/日本/北朝鮮をその五大衛星国にする、この一点に集中していた」と正しく喝破した日本人は、ほぼいない。自分自身の真相や信条が見透かされるのを排斥する、安倍晋三の演技能力・詭弁力は、天才と言っていい。

 また、重要事実B「安倍晋三が尊敬する政治家は、エチオピアのレーニン主義独裁者メンギスツ」「安倍晋三は、日本の天皇を、メンギスツが処刑したハイレ・セラシエ皇帝(1975年8月27日に処刑)と同様に殺したいが信条」「メンギスツはエチピア農民百五十万人以上を餓死処刑したが、安倍晋三も日本人二~三千万人を、移民してくる支那人や在日朝鮮人に殺しまくらせる策を推進していた」と、現実を正確に喝破した日本人は皆無に近い。

 Bについては、安倍晋三の憲法第九条“大改悪”からも、容易に推定できる。安倍晋三は、絶筆となったエセー「自衛隊違憲に終止符」『月刊Hanadaセレクション』(2022年6月23日発行)に、心底に秘めた、“血塗られた日本民族ジェノサイド”の秘策を間接的に吐露している。

 なぜなら、安倍晋三は、「自衛隊を第九条第三項に明記するのは、共産党からの違憲論争に終始符を打つためだ」(18頁、上段)との詭弁をここでも繰り返しているからだ。が、これ、おかしい! 「日本は陸海空の軍隊を保有してはならない」と定める第九条第二項を削除する方が、「自衛隊は陸海空の軍隊だから違憲!」と主張する共産党の反・自衛隊闘争を完璧に雲散霧消させるからだ。

 安倍晋三の本心は、「九条第二項をどうしても残したい」である。なぜなら、安倍晋三は、共産党の志位和夫と同じく、カルト「日本は陸海空の軍隊を保有してはならない」の強烈な宗教信者。共産党が運営するカルト団体「九条の会」の事実上のメンバー。そこで、“世紀の詭弁家”安倍晋三は、九条三項に自衛隊を明記する加憲をなして、九条二項を残存させる秘策を考案したのである。

 安倍晋三は、安倍晋太郎に教わった通りに「憲法第二項がある限り、軍刑法と軍法会議(軍隊内法廷)が設置できない」ことを熟知している。「軍刑法と軍法会議が無い限り、自衛隊員は有事にはことごとく退職願を出して自衛隊を去り、自衛隊は瞬時に瓦解する」ことも了解している。よって安倍晋三は、この「自衛隊員が有事にはことごとく退職願を出して自衛隊を去り、自衛隊が瞬時に瓦解する」事態が有事に100%発生するよう願って、「自衛隊の九条三項加憲」を提唱したのである。

 要するに、九条第二項が存在する限り、中露の日本侵略と同時に、自衛隊は空中分解して消滅し、すでに日本に侵略している中共の軍隊(二週間以内に、移民から五十万人軍隊が編成される)に一億日本人が殺戮し尽くされるが、これこそが安倍晋三が快感したくて堪らない、近未来に必ず起きる日本の状態。日本は、国家を存続させ国民の生命と財産を守りたいのなら、憲法九条第二項を削除し「国防軍」設置を明記し、自衛隊の国防軍昇格と自衛官の軍人への昇格を急がねばならない。

 この意味で、プーチンが安倍晋三を“口封じ”のため拳銃ガリウム弾で殺害したのは、短期的には日本国と日本国民の生命を守ることに裨益。安倍晋三暗殺のプーチンに、日本人がそっと感謝しても構わない。が、プーチンにとっての安倍晋三“暗殺”は、北海道・新潟を侵略するぞ! とロシア国民に通達する鬨の声だったのを忘れはいけない。日本は、安倍晋三の暗殺を機に、北海道と新潟県の要塞化に邁進すべきである。それなのに、「安倍様! 安らかに眠って」などと現を抜かす日本会議など民族系は馬鹿丸出し。

 “メンギスツの後継者”で自国民ジェノサイド狂徒の安倍晋三は、もう一つ、憲法大改悪を提唱した。それが、ユルフン戒厳令である緊急事態条項の加憲。安倍晋三の政治思想は、レーニン/スターリン/ポルポト/メンギスツの系譜にあり、国民の自由を完全に剥奪して日本を暗黒の全体主義国家に移行・改造するのが目標。

 緊急事態条項が仮にも憲法の条文になれば、内閣総理大臣は、直ぐに準・戒厳令の緊急事態条項を振り回し、何でもかんでも国民に移住や職業変更を恣意的に強制するのは必定。実際に、志位和夫の共産党と共謀していた‟実態的な共産党員”安倍晋三は、5類であるべき弱毒コロナ・ウィルスを2類以上相当にして日本経済を大混乱させ財政赤字を大増加せしめた。なのに安倍晋三は、これすら反省しなかった。2020年夏、学校閉鎖ができなかったのは悔しいとぼやいていたからだ。

 実際にも安倍は、自分の2022年エセーで「緊急事態条項は、2020年のコロナ禍でも体験したように、ロックダウンを含む私権制限や、民間施設・医療機関に対する政府の権限行使の事態を想定している」と、記述している(21頁)。緊急事態条項は、このように、国民の自由を内閣総理大臣の気まぐれでしたい放題に剥奪・凍結するための条文。自由日本は日本国民の自由を守るためにも、緊急事態条項の憲法改悪を断固排除しなくてはならない。

 自由なくして、日本国の存続も発展も期待できない。憲法は、狂った政府の下に国が堕ちても、国家の存続と国民の自由が守られるように、政府を監視し政府をその方向に善導する羅針盤である。“赤い悪魔”安倍晋三が提唱した四つの憲法改悪は全て、有毒ガスを発生する粗大ゴミとして遺棄されねばならない。

 さて、日本に闖入中の“金与正のクローン”櫻井よし子に話を戻そう。櫻井よし子は、共産党が考案した、日本を共産体制に移行せしめる安倍晋三の憲法改悪「四条項」を、しきりに宣伝広報している。そのやり方は、かつての共産党の薬害エイズ闘争とそっくり同じ。やはり櫻井よし子は、日本を“第二の北朝鮮”に改造するのが、その本心のようだ。共産党系ファッシスト安倍晋三は、KGB第二総局殺人局出身のKGB大佐プーチンが処理してくれた。日本国のために櫻井よし子を処理するのは、果たして誰だろう。

(2024年7月7日記)

 

附記;天皇の大御葬の歌となった、六名の后/六名の皇子の“夫&父”日本武尊を偲ぶ歌四首

(1)古事記の日本武尊記(景行天皇記に含まれる)にある四首(34~7番)は、日本武尊の妃や皇子たちの“哭き嘆き悲しんだ歌として記述されている。この四首は、天武天皇の崩御から明治天皇の大喪の礼でも歌われたから、一千二百年以上も、朝廷における天皇ご葬送歌曲。これを廃止したのは、大正天皇の大喪の礼の時。つまり、1925年頃、日本は皇室の伝統を破壊することに走り出した。その方向は、天皇制廃止の共産国家・日本を目指していた。

34番「なづき田の 稲がらに 稲がらに 匍ひもとほろふ ところ蔓」(作は、后のひとり)

35番「浅この原 腰なづむ 空はいかず 足よ行くな」(作は、后のひとり)

36番「海処ゆけば腰なづむ 大河原の植ゑ草 海処はいさよふ」(作は、后のひとり)

37番「濱つ千鳥 濱よは行かず 磯つたふ」(作は、七~十歳の皇子の一人。のちの仲哀天皇か)

 (日本武尊の后は六名。皇子が六名。皇女はゼロ)

 葬儀が行われているので、日本武尊の后や皇子の歌は、記録される。この四首が実際に記憶記録された歌であることに疑いはない。明らかに七歳ほどの子供の作(備考)と思われる37番の存在も、このことを傍証する。現に、37番からは、「白い浜千鳥に化した父よ。浜辺をもっとゆっくり歩いて! そんなに遠くに飛んでいかないで!」と願っているのに、「磯伝いにジャンプし続けて、あっという間に遠ざかっていく」と、「お父さん、行かないで。逝かないで。」との泣き叫ぶ声が伝わってくる。

(備考)37番が仮に仲哀天皇の七歳における御製だとすれば、また日本武尊の薨去を西暦320年と仮定すれば、346年に崩御された仲哀天皇の宝算は33歳と確定できる。

 このような熱い涙が吹きこぼれる拙い四つの歌が、民謡などで作られるはずもなく、校注した倉野憲司らは、ゴリゴリ共産党員の高木市之助からぶっかけられた嘘八百の赤い汚染液にどっぷり洗脳され過ぎている。倉野憲司は、岩波書店本(1958年)の223頁に、36番と37番を「民謡」だと、出鱈目はなはだしい間違いを、恥じることなく頭注している。

 なお、1960年出版の、悪名高い共産党員・上田正昭の『日本武尊』(共産党が占領した吉川弘文館)も、悪意と悪魔性を爆発させこの四首を無根拠に「民謡だ」とデッチアげている。実在する日本武尊を歴史から抹殺すべく真赤な嘘歴史の捏造である。

 若くして亡くなった父や夫を、翔天する白い浜千鳥に仮構する一種の幻覚は、慟哭して悲しむ子供や妻によくみられる、一般的な心理であろう。また、人間として正常な人格を持つなら、この四首が発露する亡き夫・父を偲ぶ悲嘆には胸をうつ。江戸時代晩期の学者・橘守部は、その著『稜威言別 いつのことわき』で、この四首を「涙こぼるる」と評した。この橘守部の感性こそ正常。真面な倫理道徳が迸る感性。一方、橘守部とは真逆をうそぶく“大嘘つき”土橋寛には、鬼畜生が踊っている。

 この土橋寛を継承する殺人鬼のごとき冷血な非人間を見つけた。紹介しておこう。廃校にすべき同志社大卒の共産党員・藤原享和(立命館大学教授)は、彼の新著『上代歌謡と儀礼の表現』28頁に、この四首について、「それらの歌詞に何ら葬儀の様子や悲しみの詞句が見いだせない」と記述している。これを読んだ最初、頭に浮かんだのは「ウクライナ人をもっと殺せ、もっとウクライナ人を殺そう」と、毎日曜日、フジTVから煽動し続けた狂人の“○○非人”橋下徹。

 私は(中学生の頃だったか)、后や皇子たちの「一緒に死にたい」「あなた(orお父さん)、死後の世界に私(僕)も連れてって」と悲嘆を爆発させている、この四首を読んだ時、涙が止まらなかった。私の『古事記』研究は、中学生の時、柿本人麻呂が選んだ111種の歌の暗記から始めた。

すでに儀礼用歌謡となっていた四百年前の三首を、日本武尊の今際の際の歌にした理由は何か

(2)日本武尊は今際の際に、一種の辞世の歌(第33番)のほか、三首の歌を遺した。そう古事記は記述している。が、この三首は、それ以前から宮廷に宮廷儀礼用として存在。私は、これら三首は、第十一代垂仁天皇の頃、(松尾山の中腹辺りからの)歌に長けた宮廷貴人の作だと考えている。

第30番「大和は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 大和しうるわし」(歌に長けた高級官僚の作)

第31番「命の全けむ人は 畳薦 平群の山の 熊かしが葉を うずにさせ その子」(上記と同一人物。同一場所/同時刻)

第32番「愛しけやし 吾家の方よ 雲居たちくも」(上記と同一人物で、同一場所/同時刻)

第33番「嬢子の 床の辺に 我が置きし つるぎの大刀 その大刀はや」(日本武尊ご本人の作)

 ところが、土橋寛はその大著『古代歌謡全注釈 古事記編』(角川書店)で、この第31番を「平群山の山遊びにおける老人の歌」だとする。墓に入っている土橋寛の骨に告ぐ! 口から出任せもほどほどにしたらどうだ!

 天皇制廃止の共産党員・土橋寛は、大和朝廷の都が実に美しいと、その高官が讃歌したこと自体が、許せないのだ。そこで、「高位高官の大和朝廷の貴人→地元の老人」「高級官僚たちの、薬草の採取を兼ねた山中の宴→庶民の山遊び」に改竄して、“俺様は天皇や大和朝廷を侮蔑したぞ!”とご満悦。コミュニスト土橋寛は、実に怖ろしい悪魔だ。

 なお、畳薦とあるように、宴会をするために、相当数のゴザ類を従者に運ばせている。かなり富裕でないとできない野辺の宴会。しかも奈良盆地の南の邸から北遠くに移動した宴会だから、地元に宿もとっている。また、“樫の葉っぱを鬢(=冠)に挿せ”とあるから、高位高官なのがすぐわかる。

 しかし、威張り腐った共産党員学者・土橋寛の人格は津田左右吉そっくりで傲慢不遜。また、現場に足を運ぶことをしない、机上の妄想で書きまくる法螺吹き屋。「平群の山」とは、斑鳩町の北側に位置する、奈良県の矢田丘陵か、矢田丘陵の松尾山(標高315㍍)の事。が、これすら指摘していない。

 松尾山に登り、その中腹(標高250㍍)辺りから、南東方向を眺めると、左に三輪山、正面に大和三山が一望できる。第30番は、この景色を謳ったもの。しかも、橿原の方向に自分の館ははっきりとは見えないが、雲がその上空に立ち昇っているのがみえると、自分の邸を愛しんでいる。

 さて、既に宮廷儀式歌謡になっている歌三首を、天武天皇や側近の宮廷舎人らが、薨去直前の日本武尊の“望郷の歌”に撰録したのは、なぜか。また、古事記では、日本武尊の条だけで十四首と、歌数の余りの多さは、なぜか。

 私の推定だが、天武天皇は、日本武尊の鎮魂の神事を、御神楽を含めて、宮中三殿の賢所と皇霊殿で挙催されたのではないだろうか。御神楽には、歌は多ければ多いほどいい。また、宮廷ですでに最高の扱いを受けている宮廷儀式用三首を、「日本武尊の作」に移譲したのも、この神事を考えれば納得できる。

 ではなぜ、日本武尊に限って特別な鎮魂祭を執り行う必要があったのか。確かに、日本武尊が薨去されてから、景行天皇も次の成務天皇も、さらにその次の仲哀天皇も皆、怨霊が漂っていると恐れて、奈良盆地を避けている。景行天皇の最後の皇居は、近江国。成務天皇も同じ。

 日本武尊の長皇子である仲哀天皇は、「敦賀→山口県の長門→福岡市の香椎」と、その皇居を、日本武尊の怨霊が覆い尽くしていると恐れられた奈良県や大阪府から避け続けられた。この仲哀天皇の行動は理解できるが、天武天皇がそれをなさるのは解せない。日本武尊の薨去は西暦320年だったと仮定すれば、古事記の原案成立は682年だから、三百六十年が経っているからだ。日本武尊の怨霊を鎮めるというのは、理由にはならない。

 とすれば、壬申の乱で不慮の自裁に至った皇甥の大友皇子を鎮魂すべく、日本武尊を鎮魂する形で、天武天皇は、それをなそうとしたのではないか、と考えるほかない。大友皇子の最期は近江国の大津。大和朝廷の故地たる奈良盆地/大阪(河内国)ではない。この情況は三重県で薨去された日本武尊と同じ。天武天皇が、奈良盆地(=大和)を讃歌する三首を日本武尊に捧げたのは、実は大友皇子(=弘文天皇)に捧げたのだろう。

 日本武尊を慕い追いかける后や皇子の、悲しみが涙から絞り出された歌四首の収録も、天武天皇におかれては、即位されておられた大友皇子の仮想の大喪の儀に奏でる、仮想の葬送の歌曲にされたかったからではなかろうか。この四首は(水準以下の)余りに拙い歌なのに古事記に収録された。それには理由があるはず。私はこの理由を、このように考えた。

日本書紀から歌を削除しても書紀の史書性は揺るがない。が、歌を失った古事記は古事記でない

(3)古事記に撰録された歌について一言。日本書紀には128首の歌があるが、これを全て削除されても書紀の史書性は、全く揺るがない。が、古事記からその111首の歌を剥奪すると、イタリア・オペラに似た音楽性を加味されている古事記は、その生命を絶たれて死ぬ。

 この故に、われわれ真正の日本国民は、土橋寛と高木市之助を、津田左右吉/井上光貞/直木孝次郎/上田正昭らと同様に、徹底的に粉砕して、日本国の古代史/古代国文学から抹殺しなくてはならない。日本国民は、皇室を奉戴する“世襲の義務”を負うて、この世に生まれたのである。権利は放棄できるが、義務は放棄できない。日本国民は、この義務の履行にその生を賭ける高貴なる美徳を行動で表現すべきだろう。古事記の歌を正しく詠むことも、高貴なる日本民族が、子孫に紡いでいかねばならない責務の一つ。 

(2023年7月1日記)

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