岸田文雄の“武器供与なし”烏訪問は、“日本の恥”かつ“烏国への侮辱”──岸田文雄よ、今からでも遅くはない、「陸自の日本版ゲパルト20輌/10式戦車50輌/多連装ロケット全て」を直ぐ送れ!

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筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 岸田文雄が、キーウを訪れゼレンスキー大統領と首脳会談を行った3月21日の行為それ自体には、非難さるべき部分は何一つない。非難さるべき事柄は、ただ一つ。武器のお土産を欠く“事実上の手ぶら”だったこと。

 つまり、日本国民なら、帰国後の岸田文雄に迫るのは、なぜ武器をお土産にしなかったのかと迫るべきで、これ以外は何一つない。だが、「ロシア人民党」と党名変更すべき立憲民主党は、岸田のウクライナ訪問を難じるに、どうでもいいこと明らかな、彼の個人的なお土産“必勝しゃもじ”ばかりに、ナンタラカンタラと難癖をつけた。立憲は、本当に日本の政党なのか。

立憲の“凶悪ロスケ”石垣のり子をシベリアに追放! 立憲民主党は“ロシア人民党”に党名変更!

 立憲民主党の“不倫して離婚されたゲス女”石垣のり子は、恥も外聞もなく、3月24日の参議院予算員会で、岸田文雄首相が3月21日に持参した個人的なお土産“必勝しゃもじ”に嚙みつき、次の意味不明な戯けた言辞を絶叫した。

「選挙やスポーツではない。日本がやるべきことは、いかに和平を行うかだ。・・・(多くの犠牲者が出ている)その戦場に行って、必勝というのは余りに不適切だ」。

 「和平」は、侵略者ロシアが今すぐウクライナ全土から撤兵すれば到来する状態。石垣のり子は、頭が赤く狂っているロスケ女だから、注意しても無駄かもしれないが、仮にも和平を口にするなら、「プーチンのロシアよ、今直ぐウクライナから出て行け!」と叫ぶべきだろう。

 現実にも、このロシア侵略軍をウクライナから叩き出しウクライナに和平を到来させるに、軍事的にロシアを排除する以外の策は一つもない。軍事的なロシア排除に成功することを、幼児の舌足らずの感じがするが、岸田文雄は「必勝」と表現した。岸田文雄の語彙「必勝」や「しゃもじ」には、日本国の立場からも国語的にも、何らの間違いは存在しない。

 なお、日本国民は、日本国の首相が外国首脳にお土産を持参するに、“日本国としての土産”と“首相個人の土産”とを峻別する常識を弁えるように。今般の岸田の「必勝しゃもじ」「折鶴ランプ」は、首相の個人財布から購入した岸田の個人土産だから、公的な国会の場で論じること自体、不適切で非常識極める。その意味で、石垣のり子の質問は、不倫女らしい暴言の類。

私が首相なら東城鉦太郎「三笠艦橋の図」(複製)を土産にした。外国交際“音痴”すぎる岸田文雄

 ウクライナは、いわれなき理由で侵略され、国土は蹂躙され、家屋やインフラは破壊尽くされ、国民は虐殺され続けている。この国難に抗して主権と領土を守り抜き、最大多数の国民の命を守らんとするウクライナ国とその指導者ゼレンスキーは偉大である。私のウクライナ国民への敬仰は、富士山より高い。毎朝、神棚にウクライナの必勝を祈願するのは、ウクライナの偉大さに対する無力な私ができる最小限の義務だと心底から思うからである。

 さて、クズ人間以下の“非人間”石垣のり子の、戯けた絶叫など非難する価値もない。また、岸田文雄の個人的土産にあれこれ容喙するのは気が引ける。が、国際感覚に疎く個人的な外国人との交際マナーが身についていない非・国際人の岸田文雄に一言助言をしておく。

 個人的なお土産は、手渡したその瞬間、相手が感動して喜ぶものであるべきで、相当な説明を要するものなど、お土産としては落第。“しゃもじ”が敵を「飯取る=召し取る→敵を捕らえる/敵を殺す」意味があるなど、広島県人しか知らず、一般の日本人も知らない。こういう日本の一地方で発祥した、縄文文化の言霊やアニミズムを淵源とする縁起物など、非・国際性きわまりない。仮に岸田は、しゃもじで、ICC(国際刑事裁判所)が発出した逮捕状でプーチンを戦争犯罪人として逮捕できるようにと、祈りを込めたとしても、これを説明するのは回りくどい。お土産としては、やはり落第。

 そこで、私が首相なら持参したであろうお土産を、参考までに教えておこう。私なら、東城鉦太郎画伯が1926年に画いた「三笠艦橋の図」の複製をお土産にしただろう。本物は、記念艦「三笠」に保存されている。大きさは151㎝×194㎝だが、額縁は事前に在キーウ日本大使館に購入させておけばよく、移動する飛行機の中ではクルクル巻くのでスペースはとらない。むろん、複製の贈呈だが、現在の複製技術は見事で油絵の具の盛り上がりまでそっくりに作る。さらに、東郷平八郎・海軍元帥が揮毫した直筆「皇国の興廃 この一戦にあり 各員一層奮励努力せよ」が、新潟県上越市立春日新田小学校に保存されている。これも複製して、上記の絵の上方に画かれた「煙」の下側あたりに張付ければいい。これも現在の技術では簡単にできる。

 私の目には、ゼレンスキー大統領の下で、ウクライナ国民が一丸となって侵略ロシア軍と戦っている姿が、「皇国(ウクライナ国)の興廃 この一戦(2023年のウクライナ軍の戦い)にあり」そのものに映る。バフムートの死守戦も、これから決行されるだろうザポリージャ州完全奪還“<戦車大部隊>電撃作戦”も、まさしくウクライナの勝敗を決定づける一戦。東城画伯が描いたのは、東郷平八郎がバルチック艦隊を迎え撃つ直前の情況と気構えだが、今のゼレンスキー大統領の心境に通じていよう。

 私は、世界の海戦における四大提督は、「李舜臣/ネルソン提督/東郷平八郎提督/(ミッドウェー海戦の)ニミッツ提督」だと考えている。これに対する陸戦の三大司令官は、「日ロ戦争の緒戦で電撃勝利を重ねた黒木為楨大将/フィンランドのマンネルヘイム元帥/ウクライナのゼレンスキー大統領」だと考えている。ゼレンスキーは軍人ではないが、その戦争指導力が並の技量ではなく、チャーチルを髣髴とさせる天才の領域。戦略的要地バフムートは、ゼレンスキーがいなければ、とっくに放棄されている。東郷元帥の「皇国の興廃 この一戦にあり」は、ゼレンスキー大統領の座右の銘のように感じてならない。ために、仮に私が総理なら、ゼレンスキーに「三笠艦橋の図」を贈呈しただろうと思うのである。

岸田文雄の烏訪問は果して何点? 武器供与しなかった“人命軽視/反・正義の罪”で減点80点

 さて、岸田文雄の個人的なお土産問題など、議論することだけでもナンセンス。我々日本国民が議論すべきは、あくまでも“日本のウクライナへのお土産”問題。このこと以外、日本は、何を語るというのだ。

 侵略され、意に反して、防衛戦争を余儀なくされ、武器の不足・枯渇に加えて最新/高性能武器の欠如に苦しむウクライナへのお土産は、今般のようなわざわざ首相が首都キーウまで出向いて訪問するならば、武器以外であろうはずもなかろう。武器がなければ、ウクライナ人の生命は守れない。武器がなければ、ウクライナの住宅・財産や電力・水道等の社会インフラは守れない。

 が、岸田文雄のお土産は、党籍ある共産党員の祖母からどっぷりと共産主義思想を洗脳されただけに、岸田文雄は、反軍/反・兵器という狂気漂う非常識に徹している。3月21日付け「特別なグローバル・パートナーシップに関する共同声明」によると、次の二つが、日本国の烏国へのお土産。

① エネルギー分野など二国間無償支援等で4.7億㌦(500億円)

② NATO信託基金を通じた(包帯・絆創膏・軍服など)殺傷力のない装備品3千万㌦(40億円)

 共同記者会見の際、岸田文雄は、この「殺傷力のない・・・」を明快に口にした。この時、私は目の玉が飛び出したかと思うほど、びっくり仰天。侵略しウクライナ国民を殺しまくるロシアの軍事力は、殺傷力のない素手で阻止することなど不可能。つまり、殺傷力のない非・武器を供与しても、殺傷力のある武器は供与しないとは、「ウクライナ人はロシアの兵器でもっと死ね!」と同義。戯言でも、真面な人間なら口にすることはできない。特に、公共の場なら、なおさらだ。

 やはり、岸田文雄は真底から共産党系の共産主義者なのだ。なぜなら、共産党が定めるカルト宗教の狂気教義「平和主義」を、岸田文雄は吸引狂信しているからだ。共産主義者の「平和主義」とは、人間を殺戮尽くす最も残虐非道な悪魔の所業を隠蔽する“転倒語”。なぜなら、共産主義者とは、クルトワ他『共産主義黒書』(惠雅堂)で明白なごとく、人間を殺戮する狂気を宗教的信条とする殺人鬼。彼等は日常、それを隠蔽し転倒しているが、究極の時点では阿鼻叫喚の中で大量に殺戮される地獄図を必ず快楽する悪魔たちである。

 現に岸田文雄は、ブチャの虐殺現場を訪れ、また聖アンドリーイ教会の墓地に花束を捧げて、いかに多くのウクライナ人が無実においてロシアに惨殺されるかを目の当たりにした。「烏側に武器があれば、ブチャの悲劇は起きていない。武器こそ生命を守る崇高なる手段」という真理を直視したはず。が、その直後、「殺傷力のない・・・」の言葉を吐いた。共産主義者は、これだから恐ろしい。

 われわれ健全な日本人は、正しき人間として、まずもってウクライナ人の生命を一人でも多く守る人道主義に徹する。つまり、非人間の極みの血塗られた共産主義者・岸田文雄とは真逆に、健全な日本人は、豊かな人間性を重視し、何時も人間的な道徳的人間であろうとする。この道徳的な人間であるための条件として、ウクライナに武器を供与するのである。

 つまり、日本が次の武器をウクライナに供与することは、日本人が道徳に適う人間的であるための条件なのだ。それらが、ウクライナ人の生命や財産を幾分でも守るからである。

a、陸自の10式戦車50輌。ロシアのバフムート侵略占領を大幅に遅らせ断念に至らしめ、その結果、それ以上の西進を遮断し、ロシアのドネツク州全域の占領を不可能にする。

b、陸自の日本版ゲパルト20輌。ロシアの自爆ドローン撃破に極めて有効だから、ウクライナ人の人命救助に貢献すること極めて大。

c、歩兵戦闘車60輌。戦車戦には、これに随伴する歩兵が絶対的に一定数必要。この意味で、陸自の歩兵戦闘車60輌は、ささやかな供与。

d、陸自が保有する多連装ロケット機すべて。4月には、ウクライナは英米独供与の戦車数百両を主力にザポリージャ州解放の進撃を開始する。この戦車の進撃を援護するのが、自走榴弾砲部隊と多連装ロケット部隊。ウクライナの多連装ロケット機の数は、少なすぎる。

 ザポリージャ州が解放されれば、続いてへルソン州南半とドネツク州の州都ドネツクが解放されるだろう。ロシアから解放されるこれら地域での拷問・虐殺・子供誘拐は無くなる。日本は、ザポリージャ州解放のために必要な武器は何でも供与すべきである。それによって日本人は初めて、現在の共産主義的な残忍残虐な非・人間から、真に人間的な道徳人間へと再生できる。

 少し視点が変わるが、岸田文雄のキーウ訪問は、ではいったい何点に当たるのだろうか。武器供与を宣言しなかった以上、減点80点は当然。そうすると、20点がせいぜいか。ただ、習近平のモスクワ訪問と同時期になって、プーチン/習近平会談をオチョクッタ政治効果に5点は加点せねばならない。とすれば、「100点-80点+5点=25点」が、岸田のウクライナ訪問への客観的評価か?

和平とは何か──黒海の露艦完全排除/露側に幅百㎞の非武装地帯/戦争犯罪人の引渡しetc.

 下劣な“極左”石垣のり子が国会で口にした「和平」について。1937年7月以来“ロシアの属国”であり続けている日本では、「和平」の意味は意図的に検閲・歪曲される。現に今、「和平」は“ウクライナの一方的停戦”と同義に摩り替えられている。だが、ロシアがウ四州ならびにクリミア半島を侵略占領している現状での停戦とは、ロシアの侵略を全面的に容認することと同じ。国際法からも法的正義からも、僅かでも許容してはならない状態。が日本では、これを「和平」と言っている。

 和平とは、少なくとも①ウクライナの主権と領土が完全・完璧に取り戻されること、②ロシアが再び侵略できない態勢や制度が構築されること、が完遂される状態を言う。つまり、①②が前提となるから、侵略ロシア軍が、ウの東部・南部四州だけでなく、クリミア半島からも撤退していなくてはならない。侵略ロシア軍が、ウの東部・南部四州並びにクリミア半島から撤退した時、初めて、和平への道が交渉などを含め、開通する。

 ウクライナのロシアからの和平は、具体的には次の四本柱で構築される。

A;黒海からの露艦完全排除。すなわち、黒海を烏/ルーマニア/トルコ/ジョージア四ヶ国管理下におき、ロシアが一隻たりとも軍艦を黒海に入れることが禁止され不可となること。

B;南北朝鮮を分断する38度線という非武装地帯と同じく、烏露間に百㎞の無人・非武装地帯を設置すること。すなわち、烏ロ国境から百㎞に住むロシア人はすべて強制的に引っ越しさせる。

(備考)ロシア人にとっては、政府からいつも強制されていて慣れているから、何でもない。

C;戦争犯罪人の引渡し。既にプーチンが戦争犯罪人として逮捕状が出ているように、全ての戦争犯罪に関ったロシア人数千人以上を、オランダで裁くこと。

D;ウの戦争被害に対する損害賠償200兆円の支払い。ロシアの侵略による戦火で破壊されたウクライナの家屋・財産・道路あるいは其の他の社会インフラ全てに対し、ロシアは賠償を支払わねばならない。これなしに、ウクライナに和平は到来しない。

 我々世界人類が責任を果たすべきは、ウクライナが欲している真実の和平true peaceを保証することであって、万が一にも偽りの和平false peaceを与えてはならない。  

(2023年3月25日記)

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