ハマス“快楽殺人”テロリズムを礼讃する日共“党員”学者が突然、なりふり構わず、大嘘・奇論・狂説・中傷誹謗を大量に新聞TVネットに垂れ流している。どうして?──篠田英朗(東京外大)&池内恵(東大)の解剖(Ⅰ) 

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

(本稿は11月18日に上梓。19日から「まぐまぐ17号」の原稿執筆などで忙しく、気付いたら十日間もブログupを忘れていた。この間に、ガザ情勢に変化と進展が起きた。修正するのが通常だが、論旨に変りがないので無修正でupする。御容赦)。

 本論に入る前に、禁治産者より劣悪な“異常なお門違いばかり”イスラエル情報宣伝戦に対し苦言を呈しておきたい。15日、イスラエル軍は、シファ病院に百人ほど兵士を突入させた。が、この小部隊の目的の筆頭は、シファ病院に強制避難させられている“人間の盾”偽装避難民約2000人をガザ南部に退避させることではなかった(備考1)。二番目であるべき院内捜索が筆頭だった、お門違いの順番に、私は呆れ果てた。シファ病院を900㎏爆弾投下で粉々にし、地下司令部をむき出しにするのが優先すべき軍事作戦だろう。

(備考1)イスラエル軍が、シファ病院のスタッフ/患者/一般避難民に対し、ガザ南部への退避を命令したのは突入から三日後の11月18日。本稿上梓の後だったので、記事内容を訂正していない。

 次に、英語が多少できる“お馬鹿”二等兵に、この病院から逃げ出した20人ほどと推定されるハマス戦闘員が残したAK47ライフル銃や銃弾などを並べさせ、当たり前すぎる「ここにハマスがいた!」と動画で説明させていた。情報戦は、事実を正確に伝えるだけでなく、簡潔に敵の悪辣非道ぶりを発信することが要。それができるのは、40代で大佐になった特別に秀才の将校しか務まらない。秀才のエリート将校なら、この動画を次のように説明しただろう。

“ハマス“快楽殺人”テロリズムを礼讃する日共“党員”学者が突然、なりふり構わず、大嘘・奇論・狂説・中傷誹謗を大量に新聞TVネットに垂れ流している。どうして?──篠田英朗(東京外大)&池内恵(東大)の解剖(Ⅰ) ” の続きを読む

中東の平和秩序は、1978年の反ロ連合「サダトのエジプト+イスラエル+パーレビ国王のイラン」を再構築せずして到来しない──仮にも中東の平和を念じるなら、世界は、中東からのロシア排撃の第一歩“イスラエルのハマス殲滅作戦”を支持・応援すべきである

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 日本のいかがわしい&凶悪な自称専門家たちは、偽情報垂れ流し&国民騙しの朝日新聞/NHK/TBS等の赤い報道と組んで、中東問題を「イスラエル対アラブ諸国」「イスラエルのユダヤ人対パレスチナのパレスチナ難民」に視野狭窄させ大きく歪曲することに邁進している。そこには、「ロシアの中東“浸透/攪乱/支配”」という、中東の国際政治の最核心部分が、ぽっかりと抜けている。

 オスマン・トルコ帝国崩壊後、すなわちオスマン・トルコによる中東秩序が消滅した後、スターリンのロシアは、イラン/アフガンだけでなく、中東の中枢に深く浸透。欧州の第二次世界大戦終了1945年5月時点、ロシアは、エジプト/イラン/アフガンだけでなく、中東のあらゆる箇所に“ロシア橋頭保”を築き、三十年前の1918年11月時点の中東情勢とは全く別次元に変貌させていた。エジプトが、スターリンが育てた“中東の毛沢東”ナセルに簒奪され、王制を廃止したのは1953年。人類史上、スターリンの謀略力は、金メダルのチンギス・カンに次ぎ、第二位の銀メダル。

“中東の平和秩序は、1978年の反ロ連合「サダトのエジプト+イスラエル+パーレビ国王のイラン」を再構築せずして到来しない──仮にも中東の平和を念じるなら、世界は、中東からのロシア排撃の第一歩“イスラエルのハマス殲滅作戦”を支持・応援すべきである” の続きを読む

フリースクールを全面否定した“真正の勇者”小椋正清・東近江市長は、偉大な愛国者──日本人の劣化・動物化が目的の、共産革命「学校解体=フリースクール」運動を放置すれば、日本国は崩壊を免れない

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 滋賀県東近江市長・小椋正清氏の発言「フリースクールは、国家の根幹を崩しかねない」は、学問的にも正しく、実に知的に高い見識。非の打ちどころがない。が、これほど常識にも富んだ正しい見識を擁護する声が、日本のどこからも全く聞こえてこない。日本は知も精神も喪失し、完全な一億屍体の墓場と化している。

「フリースクールは国家の根幹を崩しかねない」は学問的に正しい。称讃されるべき知的な高い見識

 実際にも、福祉だ! 給付金を寄越せ! と、一億乞食ばかりとなった世界最低最悪の国家・日本では、フリースクールについての初歩的な事実すら誰一人知らなくなった。フリースクールとは、日本共産党が、日本を共産社会に革命することを目指し、日本の子供たちから人間が持つべき遵法の慣習や学的教養を剥奪し、共産主義的人間(野獣や家畜化した非人間)に改造することを目的とした、恐ろしい悪魔の反・教育。フリースクールには、これ以外の特徴は基本的には存在しない。

 少し学的な表現にし直すと、フリースクールは、日本国の次代を育てる学校教育制度を根底から破壊するための「学校解体」の革命運動。学校教育は、次代の日本国民が、この日本国を継承して維持し発展させていくことを目指すものだから、それは現・日本国の根本が現在のままに継続する慣性力をもつ。

 一方、共産党は、「現在の日本そのもの/現在の日本人」を憎悪し、それらをこの世から抹殺することを目指す、ルソーとマルクスとレーニンを崇拝する“血塗られたカルト宗教団体”。故に、共産党は、現・日本国が現在のままに世代間継承されて存続していくことを、絶対に許さない。つまり、この狂気において共産党は、現在の学校教育を、その学習指導要領とともに全否定し、共産党の共産革命に役に立つ“動物化した非・日本人”に子供の人格を劣化・改造することに執念を燃やす。

 謂い換えれば、日本という国家の根幹を、木っ端微塵に破壊尽くす方法の一つとして、共産党はフリースクールを考案し、その拡大と教宣に暴走している。フリースクールとは、人間が不在の反学校である。だから、そこには、人間的なものが一欠けらも存在しない。人間殺戮のルソー/マルクス/レーニンの狂気の宗教ドグマから生まれたフリースクールの目的は、人間を野獣or性サイボーグに改造すること、これ一つ。

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侵略者ハマスとその戦争犯罪を糾弾しない岸田文雄は、「イスラエル・ユダヤ人をもっと殺せ!」のジェノサイド狂徒──イスラエルが果敢に自衛権を行使しガザ地区を占領解体するのを応援するのが日本国の国益

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

「岸田文雄ジャパン」は、テロ支援国家である。2023年10月7日未明、ガザ地区パレスチナ政府兼テロ団体「ハマス」は、ロケット弾約三千発を無差別にイスラエルに撃ちこみ、イスラエルに対し全面戦争を開始した。この奇襲の開戦に使用されたロケット発射機の代金は、岸田文雄および安倍晋三ら前任者たちによって、日本が支払ったと見做しうるからだ。

“侵略者ハマスとその戦争犯罪を糾弾しない岸田文雄は、「イスラエル・ユダヤ人をもっと殺せ!」のジェノサイド狂徒──イスラエルが果敢に自衛権を行使しガザ地区を占領解体するのを応援するのが日本国の国益” の続きを読む

岸田文雄よ、ロシアに「樺太&千島列島も、日本固有の領土だ!」と公式に通告せよ。序に、北方四島に陸自を無血進駐させよ──ノーボスチ通信「北海道は日本領土でない。(ロシア国民の)アイヌ領だ」を黙過しては、近づくロシア“北海道侵略”を排除できない!

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 ロシアの対日プロパガンダは、どんな些細なことも無視・放置してはいけない。その都度その都度、反論しておかねばならない。「日本が主権国家である」以上に、対露プロパガンダ戦で休まないことが、日本国が領土・国土を護り、本国民の平和を守る唯一の方策だからだ。対露プロパガンダ戦は、一瞬たりとも疎かにしてはならない国家最優先事項である。

 去る2023年9月11日、プーチンが、ウラジ・ヴォストーク(=日本征服)で開催している、世界の誰も参加しない“非・国際会議”「東方経済フォーラム」に合わせ、このプーチン発言を代弁して、国営ノーボスチ通信社が、次のように「北海道はロシア領だ」と大宣伝した。ウクライナに全面侵略する前年の2021年、プーチンは、突然、「ウクライナはネオナチだ。アゾフ連隊(元は反ロの民兵。その後ウクライナ内務省に所属する国家警備隊の一つに編成)がその証拠だ」と世界に発信した。が、ナチ・ヒトラーと瓜二つのプーチンがなす嘘宣伝(偽情報戦)は、この2021年から二年が経った今、その鉾先を日本に向けた。プーチンやロシア民族の北海道侵攻の野望と情熱は半端ではない。

 プーチンの対ウクライナ侵略は、1932~3年のスターリンの対ウクライナ「ホロドモール」の九十年ぶりの再現だった。同じく、プーチンの代言ノーボスチ通信があらわにした“ロシアが牙を剥く北海道侵略”の意図は、スターリンが米国トルーマン大統領に「北海道の北半を寄越せ」と迫った1945年8月16日の北海道侵略の七十八年ぶりの再現。ノーボスチ通信社は、こう日本国を恫喝した。

“岸田文雄よ、ロシアに「樺太&千島列島も、日本固有の領土だ!」と公式に通告せよ。序に、北方四島に陸自を無血進駐させよ──ノーボスチ通信「北海道は日本領土でない。(ロシア国民の)アイヌ領だ」を黙過しては、近づくロシア“北海道侵略”を排除できない!” の続きを読む

新聞TV八月「戦争反対」キャンペーンは、日本人“無遊病者”改造──正常な人格は、“侵略国”ロシアと“正義の騎士”ウクライナを絶対差別する

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

(本稿は旧稿を全面訂正した。95%が入れ替わったので、新記事として掲載する)

 「戦争」は差別されなければならない。「核兵器」を含め、全ての「兵器」は差別されなければならない。例えば、クラスター弾は差別されなければならない。侵略されているウクライナのクラスター弾は正義だが、侵略するロシアのクラスター弾は不正義、とする差別である。

 「レイプされている女性のピストルは正義。この女性をレイプ殺人する暴漢のピストルは不正義」とするピストル差別こそ、真理で道徳と法秩序に適う。2022年2月に始まる露烏戦争は、差別の真善美を世界に喚起した。自由と独立を希求するウクライナ国民の自己犠牲する“国防の敢闘精神”は、人類に高貴なる道徳復興運動を喚起し、正義“復活”に奮い立たせた。ウクライナの防衛戦争は、真善美の崇高に輝いている。

 が、世界で唯一に日本だけ、このような「差別」規範で「戦争」や「兵器」を判断しない者がいる。また、日本には、この種が余りに多い。このような日本人は、実は人間ではないのだ。このような日本人の“差別排除の言説”は、差別を旗幟鮮明にしない限り真善美は護りえないのだから、真善美が生き生きとする正しき社会を否定する、暗黒社会を指向する“悪魔の甘言”キャンペーンとなる。また、差別において初めて顕現できる“倫理道徳”“法的正義”を否定しているから、このような日本人は、無道徳と無法の“野獣の社会”を指向する刑法犯罪者の群れとなる。

 差別を排除すれば、差別の土壌に呼吸し生まれ育つ道徳や正義は逼塞し死滅に至る。殺人鬼とその被害者との間に差別をしなければ、“残忍な大量殺人”が助長され、社会は弱肉強食の野蛮・野獣の巷となり、文明社会そのものが死に絶えるが、これと同じ。すなわち、“差別排除の言説”は、道徳のない/正義のない暗黒の悪魔社会を目指す、野獣/刑法犯罪者/狂人/殺人鬼が発想する、無法きわめる“血塗られた野蛮主義(ヴァンダリズム)”の狂論である。

 道徳とは、美徳を讃えて悖徳を侮蔑する慣習(“法”)。自由擁護を目的に“社会の法秩序”を護持する正義とは、不正義の断罪・可罰を通じて輝き、その存在理由が初めて生じる慣習(“法”)的行動。すなわち、美徳と悖徳の差別や正義と不正義の差別があって、美徳と正義は息づくことができる。

 話を露烏戦争に戻す。この基本を弁えれば、2022年からの露烏戦争に対し、「ロシアの戦争(侵略)、反対!」「ウクライナの戦争(防衛)、熱烈支持!」という、健全で正しき差別の声を挙げていない日本人とは、通常の人間ではなく、狂人や殺人鬼と同類である。「ロシアよ、ウクライナから出て行け!」「ロシアよ、ウクライナに二百兆円を賠償せよ」のみが、美徳と正義の声だ!

 具体的に言えば、侵略ロシアと防衛ウクライナを差別せず、両者平等に「戦争反対(No War)!停戦を」と叫んでいる共産党員・朝日新聞社・北朝鮮人らは、ジャーナリスト・学者を問わず、まさしくこの種の狂人。この種の殺人鬼。正常な人間とは真逆の、血に飢えた非・人間の典型といえる。

 このような、ゴロツキ以下の“本性”刑法犯罪者の群れは、「ウクライナ人をもっと殺そう」「ウクライナ人よ、もっと死ね」を心底に秘めている。現に、非人の“狂人”橋下徹は、「ウクライナ人をもっと殺そう」「ウクライナ人よ、もっと死ね」とTVで喚いた。革マル系・橋下徹の凶暴残酷さは空前絶後。

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紙上テロルされた神武天皇を復権せず、“大和朝廷の日本国”を抹殺する“マジック虚構”「邪馬台国」論も粉砕しない“アパシー国”日本は、ローマ帝国“滅亡”再現にすぎ、必ず滅亡する──中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅤ)

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 ローマ帝国の滅亡の主因は、ゲルマンなど北方蛮族が軍事侵略したからではない。①過剰な超福祉による精神の堕落と腐敗、②祖先ローマ人の血をいささかも尊重しない多民族共生(多民族社会)主義、③祖先との切断と国家否定を教義とする伝統・慣習破壊の新宗教(当時のキリスト教)の蔓延による祖先消滅および国家意識の雲散霧消、の三つが西ローマ帝国“滅亡”の主因。外敵の侵略と掠奪は、①②③に比すれば、西ローマ帝国を“滅亡”に誘う間接的要因にはなったが、それ以上ではない。

第一節“祖先の宗教”を永遠に護持せんとする民族の義務感を喪失した日本人 

 ローマ帝国滅亡の諸要因は、現在の日本国には、酷似以上に、ぴったし当て嵌まる。つまり、紀元476年の西ローマ帝国の滅亡を再現するかのように、日本国は滅亡するが、それはもう間近に迫っている。なお、前者の「滅亡の諸要因」は、個別独立ではなく、相互に複合している。

 が、そのうちの一つ、「祖先の宗教を継承すべき子孫たるローマ市民が、この祖先の宗教を徹底的に破壊し尽くし、自らを《祖先と切断する》という愚行に狂乱した」愚行こそは、西ローマ帝国の滅亡の最悪・最凶の要因と言えるだろう。

「初期キリスト教」はローマ帝国の滅亡の一要因。なら、同種のマルクス主義が支配の日本も滅亡!

 そして、この「祖先の宗教」を徹底的に破壊尽くす、国家の存続する生命源を枯渇させた、ローマ帝国の“暴走の狂気”は二つあった。第一。現在の日本共産党のマルクス・レーニン主義に酷似する、当時の初期キリスト教。第二。血統正しきローマ人の激減に伴う、異民族との混血による雑種化ならびに大量の異民族への無規範な市民権(国籍)の附与。

 初期キリスト教について日本人は、殆ど無知。そもそも関心が無い。また、日本人は極度に無教養だから、マルクスの『共産党宣言』が、この初期キリスト教を大幅に取り入れた事実すら知らない。

 「共産社会」とは、カルト宗教の共産主義者が妄想・狂信する“国家否定”“親子切断(家族解体)”“道徳破壊(無・道徳、悖徳)”“法慣習の否定”を基軸とする、ユートピアが反転したディストピア。共産社会のこれら基本柱のうち、“国家否定”“民族否定”“慣習否定”“親子切断(家族解体)”は、ローマ帝国を蝕んだ“過激カルト宗教”「初期キリスト教」の理念(=現在の正常な感覚では狂気)だった。

 キリスト教徒・テオドシウス帝(379~95年)の皇帝権力を通じて、ローマ帝国内における新宗教“信仰”強制力を手にした「初期キリスト教」は、数百年間も信仰されてきたローマ市民の伝統宗教を含み、既存の他の宗教すべてに対して「偶像崇拝!」と罵り、物理的・精神的にそれらを破壊し尽くすことに爆走した。これについては、ギボン『図説 ローマ帝国衰亡史』(東京書籍)の第24章「異教の最終的撲滅(357~92年)」を一読すれば、読者諸兄の頭はきっと整理されるだろう。

 そこにある一文を紹介しておく。「ガリアではトゥール司教が、修道僧の先頭に立って、広大な教区内の(他宗派の)偶像(=日本の仏像や石像に相当)や神殿(=日本の広壮な神社・仏閣に相当)、神聖な木々(=日本の「神木」に相当)の破壊に邁進した‥‥。ローマ帝国内の諸神殿は打ち捨てられるか、破壊された」(386頁)

“紙上テロルされた神武天皇を復権せず、“大和朝廷の日本国”を抹殺する“マジック虚構”「邪馬台国」論も粉砕しない“アパシー国”日本は、ローマ帝国“滅亡”再現にすぎ、必ず滅亡する──中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅤ)” の続きを読む

ブダペスト覚書は、侵略国家ロシアを錯誤したウクライナの“中チョンボ”。“大チョンボ”は、その三年前の戦術核兵器のロシア譲渡──戦術核兵器の抑止力を過小評価するな! NATOは地理の非対称性から絶大な抑止効果の中距離核兵器を再配備せよ!

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 ロシアがウ侵略を開始した2022年2月24日以降、私が、“神の見えざる手”の計らいだと、つくづく痛感する人がいる。遠くウクライナの空から日本に降り立ち、露烏戦争の本質を日本人に解説し、また日本に貴重な警告を発してくれているグレンコ・アンドリー氏こそは、“日本の幸運”でなくて何であろう。この意味で、“炯眼の士”グレンコ氏の2・24以降のtwitは、パスカル『パンセ』級の「対日」箴言集。例えば、PHPなどが、『グレンコtwit集』として出版してくれれば有難い。

 このグレンコ氏は、開戦直後2022年3月頃のtwitで、1994年12月の『ブダペスト覚書』に対する自己批判をしていた。コピーし忘れたので、『デイリー・スポーツ』2022年9月3日付から引用。

(要旨)ウクライナは、実に出鱈目な、あんなブダペスト宣言をなぜ信じたのだろうか。有事が起きた時には、国連や米国が何とかしてくれるだろうから、核兵器をロシアに渡しても問題ないとウクラナイナは考えたのだ。当時のウクライナは、国あげて、本当に平和ボケだった」。

 以下は、グレンコ氏のこの『ブダペスト覚書』クリティークに対する、核戦略家・中川八洋として「半分賛成するが、半分否定する」考察の粗書きである。

“ブダペスト覚書は、侵略国家ロシアを錯誤したウクライナの“中チョンボ”。“大チョンボ”は、その三年前の戦術核兵器のロシア譲渡──戦術核兵器の抑止力を過小評価するな! NATOは地理の非対称性から絶大な抑止効果の中距離核兵器を再配備せよ!” の続きを読む

ウクライナよ、「へルソン州南半の奪還/ケルチ大橋破壊→クリミア半島奪還」に集中せよ──プーチンは万が一にも戦術核の報復はしない。ロシアは、旧フィン旧ポ領土やカリを返還しても、米国との核戦争「回避」を最優先する

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 6月5日未明に開始したウクライナの反攻作戦は、すでに二ヶ月以上が経過。が、遅々として反攻は膠着状態。現在までの奪還領土面積は1%程度。ウクライナ軍は全力投球で勇敢に戦っているのに、なぜこのような事態に陥ったのか。主要な理由は、次の三つ。

A;ロシアが敷設した対戦車地雷の数は半端ではない。この地雷除去作戦には、抜本的な対策を講じる必要がある。

 私の計算だと二百万ヶ以上のロシア対戦車地雷が、ウクライナ軍の反攻予定コースにぎっしりと埋っている。現在のように、多大な時間を喰われる地雷の除去をしつつ進む戦法では、“ザポリージャ州を南下縦断して、アゾフ海沿岸(ベルジャンシク)に到達する”に、あと一年半はかかる。反攻の主軸を、ウクライナは根本的に再考すべきだろう。例えば、へルソン州の南半から回り込んでベルジャンシク/メリトポリを攻略する戦法への変更を緊急に検討すべきだ。

B;制空権を有さないウクライナは、軍事作戦のイロハに反して、ロシアが航空優勢の戦場で反攻作戦を進めている。しかも、ロシアは、スターリングラード戦(WWⅡ)や203高地(日露戦争)で見せたように、世界一の防御戦能力を発揮する。そんなロシア軍部隊を、航空優勢なしで撃破するなど至難の業。米・欧・日は、ウクライナの防空力の大増強と航空優勢構築に、抜本的な支援強化をすべきである。日本は、陸自の日本版ゲパルトを全基、ウクライナに即時供与すべきである。

 対露“航空均衡parity”の要となるF16の配備情況は暗い。欧州諸国で訓練中のF16パイロットがウに戻るのは、早くて今年10月末。米国で訓練が始まるF16パイロットがウに戻るのは来年7月。現在、ウクライナ空軍パイロットには英語堪能者が残っておらず、新規にこの8月から米国に派遣される彼らには英語研修四ヶ月が必要。NATOのF16供与決定は、丸一年間遅すぎた。

C;ウ軍の榴弾砲や多連装ロケット砲の砲弾は余りに少ない。つまり、ウ軍の砲弾不足は深刻。これでは、迅速な反攻・領土奪還など夢のまた夢。現在、ウ軍は倹約に倹約を努めて、一日平均一万発。一方、ロシアは一日平均五万発を使っている。ウ軍の砲撃練度は高いが、これを考慮しても、ロシアの六割に相当する一日三万発を撃たなければ、円滑なロシア陣地攻略はできない。日本は韓国と共同して三ヶ月分を引き受け、合計百万発を供与せよ。具体的には、日本は155㍉砲弾を五十万発供与すべく、その生産をフル稼働せよ。

“ウクライナよ、「へルソン州南半の奪還/ケルチ大橋破壊→クリミア半島奪還」に集中せよ──プーチンは万が一にも戦術核の報復はしない。ロシアは、旧フィン旧ポ領土やカリを返還しても、米国との核戦争「回避」を最優先する” の続きを読む

真赤な嘘「空白の四世紀」を大宣伝するNHK『歴史探偵』(7月26日放送)は、“明白な史実”「景行天皇/日本武尊/仲哀天皇/神功皇后の御代」を抹殺する“悪の歴史偽造”番組。──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅢ) 

筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 佐藤二朗が「所長」を演じるNHK『歴史探偵』は、《NHKは、受信料を全額、共産党から徴収せよ!》があらわな番組。なぜなら、日本国が、その経済力・軍事力を一気に三倍以上に膨張させた、学的にも鮮明な日本について、NHK『歴史探偵7・26』はあろうことか、五回も、共産党製の詐言スローガン「空白の四世紀」を投げつけた。

 つまり、NHK番組『歴史探偵』は、天皇制廃止と日本国の地球からの廃滅を目指す、オウム真理教の残虐・残忍を百万倍に濃縮した、世界で最も血塗られた“日本人皆殺し”カルト宗教団体「共産党」のカルト教義を金科玉条に、日本国の正しい歴史を大改竄し公共電波で流したのである。

 真赤な嘘歴史「空白の四世紀」をデッチアゲたNHKの狙いは、実在明らかな四天皇──第十二代・景行天皇/第十三代・政務天皇/第十四代・仲哀天皇/天皇相当の神功皇后──を、日本国の歴史から抹殺することで、この天皇テロルをNHKは電波で敢行したのである。

“真赤な嘘「空白の四世紀」を大宣伝するNHK『歴史探偵』(7月26日放送)は、“明白な史実”「景行天皇/日本武尊/仲哀天皇/神功皇后の御代」を抹殺する“悪の歴史偽造”番組。──日本国民が、中川『神武天皇実在論』を座右の書とすべき理由(ⅩⅢ) ” の続きを読む