“北朝鮮人ハーフ”石破茂は総裁選のドサクサに紛れ、皇室二千年の慣習(法)を冒瀆・破壊し、“奇怪きわまる”「女性宮家」を二つも創設ーー日本国の破滅に繋がる“共産党の天皇制廃止革命”「女性宮家→愛子天皇→天皇制“自然消滅”」は今や一気に加速

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筑波大学名誉教授  中 川 八 洋

 自民党における天皇制廃止勢力は国会議員の半分を占め、10・4総裁選で小泉進次郎の下に集結した145名は全員が天皇制廃止の極左人士と看做してよい。要は、「女性天皇(←女性宮家)/夫婦別姓/ 中共製太陽光パネルで日本国土の環境破壊/外国人参政権(外国人“大量移民”促進)」を主張する自民党国会議員は、すべからく天皇制廃止を心底に秘めている。

 実際にも、小泉進次郎は(2025年秋は封印したが)共産党員・野田聖子と組む、自民党の夫婦別姓の旗振りコンビ。また、天皇制廃止の急先鋒だった父親・小泉純一郎は、“共産党員イデオローグ”園部逸夫の犬となって、2004年12月、女性天皇・女系天皇を可とする皇室典範“爆殺”の有識者会議を立ち上げた。これは二十年を経た今も、内閣府の基本方針として政府全体が引継いでいる。

 小泉進次郎の政策は、ことごとく父親・純一郎のそれ。しかも小泉進次郎とは、仁川に寄港した江戸幕府の軍艦に潜り込んで幕末日本(横須賀)に密入国した“仁川産の純潔コリアン”五代目。小泉進次郎には“日本人の血”が一滴も流れていない。小泉進次郎の神奈川県の盟友は全員、コリアンか共産党員なのは、進次郎の血統が日本人でないから起きる、当然の人脈。

 総裁選での小泉進次郎の側近・菅義偉は北朝鮮人三世の凶悪な日共党員。進次郎を推した石破茂の父親は日本人だが、実母は下層の北朝鮮人。父親は必要な金を十分に与えたが、茂の教育には戸籍上の母親とともに一切かかわらなかった。北朝鮮人・稲田朋美(日共秘密党員)の同志になってLGBT理解増進法を推進した牧島カレンも北朝鮮人で、小泉純一郎がコリアンの誼で彼女を政治家にした。河野太郎は日本人だが、河野一郎/洋平を継ぐ共産党員三代目。

 LGBT理解増進法制定を推進した総理で反核運動家の岸田文雄は、菅義偉や石破茂ほどの過激な天皇制廃止“狂徒”ではないが、『2021・12菅義偉レポート』に協力したように、ほとんど共産党員。天皇制廃止“消極的賛成”派である。

 この意味で、“高市‐麻生連合”が、「小泉進次郎‐菅義偉‐石破茂‐岸田文雄」連合に危機一髪で勝利したことは、天皇制度護持に“暫時の安泰”(自民党における天皇制廃止の流れの一時凍結)をもたらした。高市早苗と麻生太郎よ、有難う。しかし、一般国民よ、これで安心してはいけない。油断禁物。

“天皇制廃止の天王山”「女性宮家づくり」駆け込みが、石破茂の“イタチの最後っ屁”

 石破茂の退陣は、一ケ月間、遅すぎた。総裁選が10月4日ではなく9月4日なら、9月30日の“石破版スターリン革命”が起きなかったからだ。“石破版スターリン革命”とは何か。

 日本における天皇制廃止の狂気は二系列。第一は、アナーキスト幸徳秋水の大逆事件(1911年)の系譜。ニーチェ・ヒトラー系“廃墟”主義アナーキストの西尾幹二は、この幸徳秋水の後継者。

 第二が、「スターリン→河上肇(日本共産党)」の、ロシアの“対日”天皇制廃止命令(1932年)。現在、日本を覆い尽くす天皇制廃止勢力のほとんどがスターリン崇拝の日本共産党系である理由は、このスターリン32年テーゼが百年も経っているのに日本広くに信奉されているからだ。

 日本列島を占領しロシアに併合するに、その最大の障害は天皇。ために、スターリン以降のロシアは日本に対し、(ロシア脅威を忘却させる)親ロ“洗脳”とともに、日本共産党と在日朝鮮人に命じ、天皇制廃止に繋がる全ての革命を実行させてきた。プーチンと二十七回も抱き合った“スーパー対ロ売国奴”安倍晋三とは、ロシア崇拝の天皇制廃止“狂”徒。安倍はまた、北海道どころか日本列島全てをロシアに献上せんと全力疾走した史上空前の“狂”対ロ売国奴。

 女性宮家づくりは、確実な“天皇制廃止の特効薬”。ために、狂信的な日共党員で北朝鮮人三世の菅義偉・首相は、二千年間の皇室慣習に違背し皇室典範も厳格に禁止する「女性宮家&「養子」を皇室に導入して皇統断絶を図らんと、“真赤な毒書”『2021・12菅レポート』をまとめ、国会に送付した。日共秘密党員の櫻井よし子や八木秀次は、この菅義偉“赤い毒書”の実質的な共著者。

 菅義偉の後継首相・岸田文雄はコミュニストだから『2021・12菅レポート』には賛成したが、その実行(皇室典範の爆殺的な改悪)には躊躇った。しかし、菅義偉と同じく北朝鮮人系の共産主義者・石破茂は、ためらうことなく、この“天皇制廃止の突破口”女性宮家づくりを、ついに2025年9月30日に断行した。しかし、自民党議員も国民も10月4日の自民党総裁選に釘付けで、石破茂のドサクサに乗じたスターリン革命に気づくこともなかった。一億日本人は今や屍体と変わらない。

「悠仁《天皇》第二皇子を当主とするまでの“中継ぎ”」を宣言しない三笠宮家“女性当主”は違“法”

 9月30日、皇室経済法に基づく皇室経済会議で、驚くべきことに女性宮家が二つも創設された。その一つが、皇室典範に照らせば明らかに違“法”な新宮家「三笠宮家」。

 なぜなら、三笠宮家は、2016年に初代・崇仁親王が薨去され、その後、宮家当主は実際は空主だった。第二代の寛仁親王が初代より四年前の2012年に薨去されており、また寛仁親王には男児がおられなかったからだ(第三代の男系男子の不在)。ために、三笠宮家は2016年で実態的には廃絶が定まった。

 ただ、三笠宮家が完全に廃絶されるまでの間、当主不在の三笠宮家に遺る女性皇族の一人、崇仁親王・百合子妃が、実態的には“宮家廃絶処理”当主代行(正しくは「当主御同様」)を務められた。しかし、百合子妃は、2024年11月15日に薨去。実態的には“宮家廃絶処理”当主代行(「当主御同様」)の消滅・不在が起きたことになる。

 ところが、2025年9月30日、寛仁親王の御長女・彬子女王(オックスフォード大学ph.Dの秀才)が、“宮家廃絶処理”当主代行(「当主御同様」)ではなく、第三代当主となることを、皇室経済会議が決定した。宮家の当主は、男系男子でなければならない。このことは、「皇位は男系男子」と定める皇室典範第一条の定めが宮家当主にも適用される以上、自明なこと。宮家とはミニ皇室。故に、宮家の当主継承は、皇室典範の規定が厳格に準用されていなくてはならない。

 また、皇室典範には宮家(構成メンバーの身位)に関する明文規定はない。むろん、皇室経済会議には宮家当主を定める権限などあろうはずもない。このことは、皇室経済法の条文から明らか。つまり、今般、皇族に支給する皇族費を定める皇室経済会議は、皇族費の変更に便乗し、権限が全くないにも拘らず、皇室典範に違背し、また室町時代からの宮家当主の慣習(conventions、立法の上位にある“不文の法”)にも違背して、恣意的に宮家当主を定める無法を実行した。石破茂議長の皇室経済会議は、暴力団と同じく法律を全面無視しているから、今般の決定は無効だろう。今や日本では、皇室・宮家全般にかかわる政府決定が、このように、ことごとく恐ろしい無法が罷り通っている。

 ではどうするか。宮家に関わる明文規定が皇室典範にない以上、この領域の問題は、慣習(conventions、立法の上位にある“不文の法”)に遵った天皇の御決定に委ねるべきと解するほかなかろう。これのみ、正しい法律学の精神legal mindにも適う。具体的には、皇族が喧々諤々と議論した案(=皇族会議の助言)に従い、天皇が最終的な決断を下すべき事柄ということ。

 次に、慣習(conventions、立法の上位にある“不文の法”)だが、江戸時代に先例が一つだけある。即ち、この先例が、天皇嫡系の女性皇族を宮家当主にする場合の絶対的な規範。このことは、英国の立憲主義が、十三世紀のマグナ・カルタを最高位の“法”(「法の支配」の法)とするのと同一。

 それは、桂宮・第十二代の女性当主(仁孝天皇の皇女、淑子 すみこ 内親王)が、中継ぎ当主になられたケース。すなわち、(宮家当主「御同様」ではない)女性の宮家当主は、中継ぎの場合のみ許されるということ。男系男子が当主であるのをもって宮家と称する以上、当たり前すぎたこと。中継ぎとは、次代の男系男子の皇子を具体的に指定した場合を指すから、具体的な男系男子の皇族を指定しない女性皇族の宮家当主は、万が一にも許されていない。

 桂宮のケースでは、第十二代当主の淑子内親王は、第十三代当主に、明治天皇の第二皇子を据える旨を闡明された。結果は、明治天皇には第二皇子がお生まれにならなかった。よって、この中継ぎ宣言に従って、桂宮家は廃絶となった。一方、三笠宮家の第三代当主になられた彬子女王は、男系男子の皇子を第四代当主にするとは闡明されておられない。よって、中継ぎ女性当主ではなく、違法“当主”となる。

 彬子女王が、「悠仁《天皇》の第二皇子を当主とするまでの中継ぎである」旨を国民に向けて発しないとすれば、現在の三笠宮家は、皇統二千年史を冒瀆する、存在を許されない奇天烈な「女性宮家」という“紛い物”宮家。即ち、彬子女王は、皇室の伝統慣習に違背しないよう、「私は、第三代当主ではありません。宮家廃絶までの当主《御同様》です」旨を宣言すべきである。この当主否定を宣言すれば、その身位は当主から(百合子親王妃と同じ)当主《御同様》に変更されるが、実態的には何らの変化はない。が、身位である、宮家の「当主御同様」と「当主」は、峻厳と区別されねばならない。会社において、社長と社長代行が全く異なるのと同じ。

三笠宮親王妃の家計独立は妥当。が、それを宮家としたのは天皇制廃止を企む悪辣な共産革命

 三笠宮第三代当主(彬子女王)が「中継ぎである」旨を宣していないことは、皇統の慣習(“法”)に違背する“違《法》の極み”。だが、この違法の千倍、万倍も違法を犯した「エセ宮家」が、今般、でっち上げられた。それが「三笠宮寛仁親王妃家」。私は、この「エセ宮家」創設を、2025年10月1日に新聞で知り腰を抜かした。数時間は、頭が真白だった。

 このトンデモ違法のエセ宮家を創った大悪人が、“北朝鮮人ハーフの極左”石破茂と中共の回し者リンホウセイ(林芳正)の二人。難しい皇室問題は何でも内閣府(内閣官房長官)に丸投げする、警察官僚出身の西村泰彦・宮内庁長官は木偶の坊の典型。宮内庁長官には有職故実に長じた公家を据えなければ、皇統護持は困難だと示していよう。公家が宮内庁長官なら、9月30日、石破茂とリンホウセイに対し、「待った! 待った!」と、その暴走を許さなかっただろう。

 伏見宮家を嚆矢とする、室町時代に始まった宮家創設は天皇の大権で、戦後の新憲法や新皇室典範になった今でも、宮家創設の方法は室町時代のままでいささかも変化していない。故に、宮家創設は、法的に政府は一㍉たりとも関与することができない。仮にそうでないと主張したいなら、政府が関与できる、具体的な法律名と条文を挙げてみたらどうだ!

 すなわち、法律学的には、宮家創設は慣習(法)に遵った天皇の大権だと定められていると解釈しないとすれば、反・学問の狂気で暴力と同じになる。今般、皇室経済会議は、一切の法的根拠なしに、天皇の大権を侵犯したのである。石破茂が議長を務めた2025・9・30皇室経済会議の、この大暴走は、石破が北朝鮮の金正恩独裁政権の金正恩になった積りだから発生した。2025・9・30皇室経済会議の大暴走は、ハーフでも北朝鮮人を決して総理にしてはならないことを教訓として残した。

 要は、新宮家の創設は、大正天皇の「秩父宮家/高松宮家/三笠宮家」創設の先例を踏襲するものでなくてはならない。先例重視が、皇統の悠久の礎。皇位継承や皇室制度は、瓊瓊杵尊の日向三代(福岡県糸島市、注)および橿原の神武天皇から二千年以上続く慣習(最高位の一般規則)を絶対とし、一㍉たりとも変化させてはならない。      

注 拙著『神武天皇実在論』、16~7頁。

 さて、この「三笠宮寛仁親王妃家」の問題。三笠宮信子・寛仁親王妃は、実の母娘でありながら、彬子女王とは口もききたくないほどの犬猿の仲で、永年、別居。そこで、“廃絶までの当主代行(「当主御同様」)の百合子・崇仁親王妃(初代三笠宮妃)の薨去(2024年11月)を機に、宮内庁長官に彬子女王との家計独立を願い出た。これを聞いた内閣府の共産党官僚たちは、女性宮家づくり革命の好機が来たと小躍りし、三笠宮家“内部”での独立生計にするのが常識なのに、これを「信子妃が当主の宮家」だとデッチアゲることにした。

 現実にも、「三笠宮寛仁親王妃家」とあるように、三笠宮家の宮号を冠しており、新宮家ではないのは余りに自明。それなのに、宮内庁は、これを“宮家だ”と嘘強弁して、そう記者発表した。宮内庁の国民騙しの大嘘付きは、白髪三千丈。

 共産党が完全支配する“天皇制廃止の赤い官庁”宮内庁は、これまで臣籍降嫁するのが慣わしで、皇室典範もそう定める“女性皇族の皇籍離脱”をさせない強制措置を講じて永久に皇族として幽閉する革命を遂行中。三笠宮家内部の母娘の別居に過ぎない「三笠宮寛仁親王妃家」を、虚偽“宮家だ”と詐称することを通じて、女性宮家の先例づくりをしているのだ。

 しかも、三笠宮信子・寛仁親王妃は、宮家当主には万が一にも就位できない“資格欠陥者”。非皇族の民間人(麻生太郎の妹)から寛仁親王に嫁したのであり、父方が天皇である男系女子のみが就位できる“中継ぎ宮家当主”になれないのは、当然至極な話。それがどうして、2025・9・30に、法令に基づかず違法に新宮家の当主になったのか。最小限の資格も有さない民間人を宮家当主にすれば、天皇制廃止の革命に決定的に貢献し、この革命の確実な第一歩になるからだ。

 共産党は、「民間人が皇族と結婚すれば、男女を問わず、これら配偶者はすべて天皇の子孫だと看做す」という驚天動地の作為を立法する予定で、既に準備完了。実際にも、この立法の根拠に使用するのが、櫻井よし子も全面的に協力した、共産党員・菅義偉が書き上げた『2021・12菅義偉レポート』なのだ。そして、この『2021・12菅義偉レポート』は今、衆議院議長・額賀福志郎が、チャンスが到来すれば、国会に直ちに上程する準備を完了している。

 宮家ではない、“非・宮家”「三笠宮寛仁親王妃家」を、“宮家”だと強弁する大嘘が罷り通れば、それは確実に、「女性皇族と結婚した(日本人民間人男性だけでなく)朝鮮人男性や支那人男性も、「天皇の血を継ぐもの」に扱う狂気が正当化される。実際にも、額賀福志郎と共産主義者・野田佳彦は、この狂気の大嘘を合法化する立法(皇室典範“大改悪”)を、2025年6月の通常国家で強行する予定だった。これを阻止したのは、「信子・三笠宮寛仁親王妃」の実の兄である麻生太郎であった。何とも皮肉すぎ、私は思わず絶句。

今上陛下に奏請申し上げ奉る。国民に一言「三笠宮寛仁親王妃家は宮家ではない」の呟きを・・・

 母娘の確執において、三笠宮“第二代当主”心得だった寛仁親王の薨去(2012年)以来、三笠宮信子・親王妃と第三代当主・彬子女王は、別居と家計の分離を強く希望されてきた。この情況ならば、信子妃を三笠宮家から独立家計にすることには合理性があるし、その邸宅を「三笠宮寛仁親王妃家」と称することに、不都合は何一つない。しかし、宮内庁と石破総理は、別居され家計を独立する「三笠宮寛仁親王妃家」を“新宮家”だと、嘘強弁することに終始した。

 ついては誠に畏れ多いことでございますが、今上陛下におかれましては、何かの機会でほんの一言、「三笠宮寛仁親王妃家は宮家ではない」と呟いて頂きたく、枉げて奏請申し上げる次第です。

 また、第三代宮家当主としては50点で満点の100点からは程遠いが、大正天皇の血を継ぐ正しき男系女子の皇族である彬子女王もまた、信子妃に対し、「新宮家と称するのであれば、『三笠宮』と名乗ることを直ちに止めて頂きたい。また、今後、『三笠宮』の使用を堅く禁じる」と、宮内庁長官を通じて通達されますようお願いします。

備考)Wiki日本版の項目「三笠宮」は、共産党が支配する赤い宮内庁が、“反・宮家”「女性宮家」のでっちあげを狙い、宮家制度をやりたい放題に破壊・暴走してきたことを端的に明かにする。特に、“凶悪な共産主義者”安倍晋三は、総理権限で2016年秋、“反・宮家”の女性宮家の悪例づくりを強行した。Wikiの記事は、このことを赤裸々に暴露。

 なぜなら、百合子・初代三笠宮親王妃は、高木子爵家の次女で、天皇の子孫でないから、「男系男子or中継ぎの男系女子」を絶対資格とする宮家当主に就くことはできない。初代の三笠宮・崇仁親王の薨去の後(2016年)、二代は彬子女王が中継ぎ男系女子として当主になるのが皇統の法。

 しかし、天皇の子孫でない臣下出身の百合子・初代三笠宮親王妃を、ニコライ二世皇帝を家族もろとも殺害したレーニンを崇拝する“史上空前の血塗られたコミュニスト”安倍晋三は、三笠宮家二代目の当主としたのである。これは、天皇の血なき非・皇統の女性皇族も、皇統の血を継ぐ男性皇族と同格だとする反天皇の共産党のドグマ。安倍晋三の本性とは、二千年間に亘って天皇や宮家当主が、営々と神武天皇の血を繋いできたご努力をせせら笑う“ゴロツキの中のごろつき”なのを証明して余りある。

 なお、三笠宮家に関しては、「初代は崇仁親王、二代目は名誉二代目として寛仁親王、三代目が中継ぎ女性当主の彬子女王」があるべき姿。百合子・三笠宮親王妃は、廃絶か存続かを含めた宮家“残務整理”の責任者として、「当主御同様(現代語では「当主代行」)」という身位であるべきだった。

 しかし、公家制度を廃止したことが、有職故実の知見を皇室から排斥し、言葉「当主御同様」すら知る者が宮廷には存在しない。代わりに、天皇制廃止の策謀が宮中を奥深く浸食し、皇室や宮家の継承すべて、天皇制廃止を目指す赤い悪知恵だけで遂行されている。現在の宮中には、天皇制度護持からの施策は一つも存在しない。

(附記1) 1945年8月時点、皇族(14宮家“当主”)のイデオロギー分類

 三笠宮について一言。昭和天皇の末弟・三笠宮崇仁親王は、1945年8月のご聖断時点、皇族の中で、昭和天皇と同一の「親英米/反共/反ソ」保守イデオロギーであられた。なお、十四宮家当主の中で保守は、梨本宮と三笠宮のお二人のみ。三笠宮寛仁親王(髭の殿下)が保守だったのは、父君・三笠宮崇仁親王の薫陶だろう。

 閑院宮は戦後、第九条第二項の削除と国防力強化を説かれ、明らかに保守。が、1945年8月時点、御聖断反対で大東亜戦争の継戦を主張した民族系。昭和天皇は毛嫌いされておられた。

 三笠宮寛仁親王殿下が村松剛や勝田吉太郎と政治問題を頻繁に議論されていたのは、思想が共通していたからだろう。1980年代の前半、村松剛は、私を次々期天皇(今上天皇)の侍講にすべく、東宮御所の特別参与(かつての“隠れ共産党員”小泉信三の後任)にする方策を三笠宮寛仁親王と数回協議したようだ。三笠宮寛仁親王は、心底から皇統の危機を真剣に悩まれておられた。

 当時の私は、「非核三原則の撤廃/憲法第九条二項の削除/北海道“ハリネズミ”要塞化」を訴えていた、日本で最有名なテレビ評論家。“評論活動をやめるのは嫌”だから、村松剛が勝手に進める人事には全く関心がなかった。

 なお、村松剛は、私を「有職故実の知識は“第二の一条兼良”、精神は“第二の杉浦重剛”」だと評価していた。そして、私の主張「旧皇族の復籍(「皇太子妃は久邇宮家から」を含む)/公家の復活/皇族会議の復活」に、いつも真剣に耳を傾けてくれた。摂関家が存在していれば、その鞄持ちで私は自由に宮中に出入りでき秘密の講義ができたのに、佐藤達夫の公家“潰し”によって、私の対宮中“左翼思想一掃作戦”は不可能。この日本の悲劇を切歯した日本人は村松剛だけだった。

 さて、1945年時点の“赤い左翼”皇族は三名。河上肇系コミュニストが秩父宮(結核で病臥中)と東久邇宮。白鳥敏夫の同志でGRUロスケが賀陽宮。昭和天皇は賀陽宮がGRUだと早くから喝破され、大東亜戦争中、遠ざけられていた(『独白録』)。しかし、昭和天皇は、東久邇宮が狂信的な共産党員だとは知らず、“戦後初代総理は皇族から”が政府の声となった時、自分から「やりたい」と申し出た東久邇宮に大命降下。

 東久邇宮は、朝日新聞の共産党細胞の犬となって日本共産化革命を推し進めた。彼の「一億総懺悔」論(施政方針演説)は、天皇と一億日本人を処罰するとの意味。彼が目指した日本改造の指針( “日本共産化”を意味する共産党語)「平和的新日本の建設」は、日本を共産党独裁体制の国に革命するという意味。

 親日のマッカーサー元帥は、処罰は一部の軍人・政府高官に絞り、天皇や一般日本人を無罪放免する(大東亜戦争の罪は問わない)予定だったから、GHQは東久邇宮の「一億総懺悔」の打ち消しに走り回った。“東久邇内閣が日本を破壊せんとし、GHQが日本を守ろうとした”のだ。これ、逆さまではないか。また、スターリン32年テーゼの信奉者だった東久邇宮は、天皇制廃止に爆走した。東久邇宮内閣は54日間で総辞職した。しかし、戦後日本の初代総理が共産党員だった負の遺産は小さくなかった。

(附記2) 天皇制廃止の“ヨタモノ応援団”倉山満は、“非・日”の大道ハッタリ評論家

 「9・30ドサクサ二宮家創設事件」に関し、ネットでは的確な非難をした有識者もいれば、ヨタモノ記事も多い。前者の例。実に教養が高い「彦十郎」10月1日twitterは、「女性皇族の婚姻後の皇族身位保持」の立法を見据えてのものか、と見事な洞察。後者のヨタモノ記事には、大道“猿回し”芸のハッタリ屋・倉山満氏(以下、敬称略)がいる。倉山満は中央大学大学院時代に指導教授をぶん殴り、退学処分された経歴を持つ暴力男。

 倉山の「日刊SPA!」掲載の記事(10月9日)は、無知蒙昧が満載で読むに堪えない。例えば、宮家とは、男系男子の皇胤を保存する冷凍庫だから、男系男子のfail‐safeミニ皇室ともいえる。当然、宮家制度は、真逆の女性宮家を断固と排除する。つまり、女性宮家の存在を擁護する倉山とは、「女性宮家→女性天皇→女系天皇」主義者で、天皇制廃絶を目指す共産党員と同じ。

 皇位を男系男子で継いでいくしか皇位の悠久は維持できないのに、倉山満はこれに絶対反対。だから、2016年、凶悪コミュニスト安倍晋三は、三笠宮家当主に天皇の血筋を有さない百合子・親王妃を就かせ、日本初の女性宮家を創設した。しかし、倉山は天皇制廃絶を目指す共産党員と同じで、これを擁護している。

 この9・30に創設された女性宮家第二号が、今般、創設された「三笠宮寛仁親王妃家」。これは、単に家計を三笠宮本家から分離独立させただけだから三笠宮家の一部と看做すべきに、石破茂内閣は、強引に“新宮家”だと言い張る。女性宮家の先例を創る他意があらわすぎ。

 が、倉山は、この「三笠宮寛仁親王妃家」を、「これまでの女性宮家に準じたと考えれば、大枠は崩していない」と擁護。大枠って、いったい何のこと。意味不明。

 2016年に創設の女性宮家第一号は2024年に消えた。今般の女性宮家第二号も、信子妃の寿命に拠るが、さほど永くはない。つまり、女性宮家に慣れさせて、それに対する正しい非難を潰すのが目的で、女性宮家の創設ラッシュがつくられた。直ぐ消える宮家など宮家であるまい。が、天皇制廃止を狙う共産党の、女性宮家を日本人に刷り込む策としては有効。倉山は、この共産党の対日本人“洗脳”の一翼を担っている。

 それにしても、掉尾で倉山が「皇室を守るに、知恵が必要だ」とほざいたのは笑止千万。思わず笑い転げた。倉山満の同類であるサルや家鴨レベルの知恵など、有害極まりない。

 それよりも、市場経済を人類初に発見したマンドヴィルが喝破したように、人間の知恵や理性など、意識せざる人間の行為の堆積から生まれた慣習に比すれば役に立たない。経済成長は、慣習である市場経済がもたらしても、人間の知恵や理性で設計される計画経済からはもたらされない。ハイエクもバークも人間の知恵を徹底排除する。ハイエクは、「人間の理性の産物たる統制経済や計画経済は、自由と道徳を圧搾し暗黒社会をつくり、経済を逆成長の経済破綻と暗黒社会に墜とす」という、大原理を発見した。

 皇統の悠久も同じ。日本人が倉山満並みのサル知恵を排して、慣習を絶対尊重する時、皇統が悠久に存続する生命力が皇室全体に漲ってくる。二千年間の皇室先例を忠実に踏襲した時のみ、皇統に弥栄の繁栄をもたらすのである。

(2025年10月12日記)

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