筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
露烏戦争に関する、日本のテレビ新聞の報道は、在京ロシア大使館が総動員した対日KGB工作の労が奏して、ついにほとんどゼロになった。露烏戦争の戦況がどうなっているかさえ、通信社ウクルインフォルムやウクライナ政府・軍のtwitterなどネットからしか知ることはできない。この異常な日本の現実は、日本の情報統制・検閲体制がプーチンの弾圧的な“強権”情報統制のロシアと比べても、優劣つけ難いほどひどいからだ。
実際にも、日本の新聞テレビ出版界は、共産党の精緻な網の目“細胞”で検閲されている。自由社会ではあってはならない、この日本の情報統制は、プーチンのロシアより、はるかに阿漕で峻烈。
また日本には、私・中川八洋を除き、KGBロスケでない(保守系の)「ロシア専門家」(附記)が一名もいない。当然、露烏戦争の戦況を正しく客観的に分析した論考は一本も存在しない。ために、日本人が露烏戦争に関する真面な論文やコメントに出合うことは万が一にもありえず、無知と誤解が増幅されるのみ。それはまた、日本人はロシアKGB経由の情報しか手にできない現実の元凶。
さらに現在の日本人は、先進国には例を見ない、ほとんどが無学無教養のゲス階級。現に、英米の新聞雑誌を、日々、情報源としている者はほとんどゼロ。KGB一色の日本の赤い新聞テレビ出版界からの嘘情報をどっぷりと自分の痴呆的な無知蒙昧にブレンドする、大卒日本人の脳内は英米の最下層階級以下。本物のエリートが完全に排除され、鳩山由紀夫的loopy以下の豚並みアホバカ一億人が“阿波踊る”のが現在の日本。日本国の国家死滅はすでに秒読みの段階。