筑波大学名誉教授 中 川 八 洋
「ウクライナよ、怯むな! 戦え! ウクライナの背中には勝利の女神が燦然と輝いている。ウクライナは、ロシアと停戦してはいけない。一時的休戦もいかなる講和条約も、ウクライナ永久破滅への地獄道となる。ロシアの敗北と降伏の方こそ着実に迫っている。世界の自由ある法秩序を守らんとするウクライナは、人類のため自己犠牲する偉大な英雄である。敵が大国であれ、小国は流した血と智慧の堆積が一定量を越えたとき必ず勝利を迎える。ウクライナに栄光を!」。
かく考える国々に、英国、ポーランド、チェコ、フィンランド、リトアニア、ラトビア、スロバキア、カナダなどがある。米国も多少ぐらつきながらも、この立場を堅持している。この米国型にはスペインやイタリアあるいはオーストラリアも含まれよう。このような世界情況を鋭利に観察すれば、人類の美徳ある自由や法の支配による法的正義を守らんとする国々は、やはり、英米を中心とした西側なのがわかる。
この西欧諸国から生れた言葉「西側」が示すように、人類の至高の価値=自由は、「西側」なくしては維持されえない。今般、ウクライナがEU加盟候補国となったのは、EU加盟を悲願としてきたウクライナには「よかったね」でよい。が、人類全体の視点では、人類の自由の価値をウクライナが共有し、この価値を人類全体に広げる役割をウクライナが担って実行していることに、我々はもっと敬意を表すべきである。この意味で、神武天皇以来、自由の原理を価値とする日本国にとっても、ウクライナEU加盟候補国認定は、無条件に拍手すべき慶賀の極み。
なお、ハイエクやミーゼスの(マンドヴィル系)市場経済派である私は、EU本部内で蠢く統制経済的な思考や制度には批判的で、英国の離脱を大歓迎してきた。が、この市場経済重視からの評価基準は、マクロ的自由擁護の“EUか、半・共産主義的なロシア経済体制(=マフィア型国家主義企業中心の”市場経済もどき“)か”とは、別次元。
即ち、ロシアの侵略に立ち向かって真正面に突き進むウクライナとは、倫理道徳的な騎士道精神とサムライ精神を顕現しているだけでなく、人類の価値「美徳ある自由、and法の支配による法的正義」を地球上に広げて世界人類にも貢献している。武勇の士ウクライナは、世界からもっともっと称讃されるべきである。世界はもっと、ウクライナに武器と財政の支援をすべきである。
翻って日本。①英雄ウクライナへの心からの称讃、②榴弾砲・ハプーン等の武器援助、③三千人規模の義勇兵派遣、④(ロシアに安倍晋三が貢いだのと同額の)三千億円の財政援助を、躊躇わず/条件も付けず/即座に履行してこそ、日本とは倫理道徳と法的正義の顕現する国として世界の歴史にその名誉ある地位を刻みうる。これに、もう一つ。日本国の国防を盤石なものにすることを忘れてはならない。国防は絶対国益。日本国は、ウクライナ武勇に学び、ウクライナと同じく国防にまなじりを決し日本国民あげてその全知全能を“国防第一主義”に傾けようではないか。
“中共の「台湾侵攻」の直前、根室や稚内はロシア兵が充満し、札幌は数百基の露ミサイルで火の海──確度百%で起きるこの現実を改竄・隠蔽する『時代に挑む!』の安倍晋三とは、日本国民“皆殺し”のプーチンを超える日本国憎悪の“北海道「対ロ」献上”狂の凶ロスケ” の続きを読む